2017/03/03 のログ
ノーガルト > 「……こいつは、一本取られたな。」

(確かに、シンシアとはもう付き合い始めてそれなりに長い時間になる。
こういう関係になるのにいろいろとはあったが、結局はすべて丸く収まった。
今ではこうして、彼女との団欒が日課になっている。)

「…だが、なんだか悪い気はしないな……。」

(できれば、こういう日が長く続いてくれないものかと願っている。
いまだに見つかる気配もない、残りの魔剣探しも諦めるつもりはないのだが、もしもそのせいでシンシアや、もう一人の家族に危険が及ぶなら。
その時は、彼らのことを優先しようと心に決めている。

ダインたちも、そのことは了承してくれていた。
ノーガルトの好きなように、それがいつもダインの口癖だった。)

シンシア > 「…先回りして言わないと…私、甘やかされっぱなしでしょ」

膝に彼の頭を乗せるようにできれば
肩のカバンから膝掛けをだしてきて彼の体にかける
周囲はくらいけど邪魔にならないように
目元、額のあたりに手を添えたまま…少しの時間黙る…

焚き火の乾いた木が弾ける音と遠くのフクロウの声
不気味な静けさの中の音なのに
やっぱり怖さや不安など一切を感じない

押しかけてしまったのだから
少しくらい何かの役にたちたい…膝枕くらいで、しばらくの見張りで
彼が休めるのなら…自分にとってうれしいことで

ノーガルト > 「甘やかしているわけじゃない、大事にしているんだ。」

(彼女の膝の上、そこに頭を乗せさせてもらう。
テントの中は明かりらしいものを用意しておらず、外と同じで暗い。
だが、火を近くで炊いているせいか寒くはなかった。

大きな体に見合っているだけの、大きさのテントだ。
二人で寝るにしても、何ら支障はないだろう。
フクロウの声と虫のさざめき、それらが聞こえているうちは危険なことなど何もない。
ゆっくりと、彼女が何かあって起こしに来るまで、体を休めることができそうだ。)

「………すまないな、シンシア。ありがとう…。」

(その礼は、何に対しての礼だったのだろうか。
ノーガルトはいつしか、静かに寝息を立て始めていた。
いつもは、彼女が眠るまでは起きているのに…。

日が高くなり、彼女が家に帰るころに。
ノーガルトは再び、魔剣探しを再開するのだった。)

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からノーガルトさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からシンシアさんが去りました。