2016/10/13 のログ
■フォーク > 「しかしお前さんの背中の得物はかなりの業物と見たぜ。戦場でも十分やっていけるんじゃねえかな」
良い武器だと思った。そして少女は決して武器に振り回されていない。
武器を扱うにふさわしい腕前を持っているのではないか、と男は推測する。
中堅の冒険者なら、武器を遣う機会も多いのだろう。
「いたた……。押し倒す云々はともかくよ、リミアが綺麗っていうのはマジだぜ。お前さんの赤い髪はとっても美しい」
くるり、と体を反転させて馬上で少女と向き合う形になる。
愛馬を信頼しているので、危険な操縦をしているつもりはない。
馬は速度を落とさず、勝手に歩くのである。
「ま、野宿でも全然いいんだけどよ。温泉とかあるといいなぁー。いろんな意味で!」
楽しそうに声を弾ませる。どんなことを考えているのやら。
■リミア > 「それはそうだよ。ずっと手入れをして大事にしてるから。
妖魔だって真っ二つに出来るよ」
きっと戦場でも役には立つだろうが使うつもりはないと首を振り。
山賊や野盗などは別だが国の争いで人を殺すつもりはないと。
「変な事を言う犯罪者予備軍にはいい気味だよ。そんな事を今更言っても遅いからね。…この髪はまあ……ね」
反転させる男に舌を出して怒り、今更言っても遅いとお冠に
器用に反転すると馬も変わらぬペースで歩く様子によくやっているのかなと思い。
こういうのも一心同体というのかなと考えて。
「んー…見る物って言ったら紅葉ぐらいだよ。今しか見れないから行くわけだから。
後村の中で野宿は嫌がられるよ」
楽しそうにする相手に少し残念な事を告げれば見えてくる村に目を向けて
■フォーク > 「俺は妖魔退治は専門外だからな……そっちは任せるさ」
男は別に英雄になりたいわけではない。
ただ戦働きで金儲けをし、あわよくば一生遊んで暮らせる金を手に入れればいいなと思っている。
そしてできれば自分の傭兵団を持ちたいとも考えていた。
「へへ、嫌われちまったかな。まあ次の機会があるさ」
今回は脈が無くとも、次回がある。
一度や二度振られたくらいで諦めていたら、ナンパなどできないのだ。
かわいく舌を出す少女を前に、思わず笑みを零してしまう。
「なんでもいいさ、今はお前さんと同行するって決めたんだから」
木々に紅葉が目立つようになってきた。道も山道というよりは街道になっている。
もうすぐ村が近いのだろう。
「リミア、あんたと逢えて嬉しかったぜ?」
■リミア > 「妖魔なんて人間より楽だよ。
基本は数だけだから」
フォークなら余裕だよと告げ。
きっと英雄願望があるんだなと完全に勘違いをして。
むしろ傭兵は英雄願望があると完全に思っているフシもあって。
「逆にね。フォークはいきなり襲うとか言われたら思わない?」
次はきっと最初から警戒をしている事になり。
まさか諦めない度胸の持ち主だとは思わずに。
あかんべと見せても笑う姿に相手の神経の太さを見てしまう。
「今はね。こんな辺地だと思わなかったでしょ?」
この紅葉が楽しみだったと山道から街道に道が変わり出し、見えた村を指をさしてあそこだと。
「私も少しは楽しかったよ。でもね、口に気を付けないと捕まっちゃうよ
あ、もうここまででいいよ。ありがとうね」
そういえば馬からトンと軽く飛び降りて笑い。
■フォーク > 「ははは、頼もしいな」
と、笑う男。
この男、戦場では味方だけでなく敵にも想いを馳せる癖がある。
命をかけるからこそ、戦う相手にも敬意を払いたいのだ。
妖魔相手に敬意を払える自信が男にはない。だから妖魔との戦には参加しないのである。
「リミアが俺を襲うってんなら、ウェルカムだがね」
ウインクを飛ばして呵々大笑。
どちらにせよ、人間関係はゆっくりと変わっていくものだと信じている男である。
「まあな。しかし悪くないぜ、こんなところに村があるなんて知らなかったしな」
少女が馬から下りる。手を伸ばして握手を求めよう。
「せっかくだから今夜はこの村に泊まるわ。宿にいるから、酒の相手が欲しくなったら呼んでくれ。すぐ駆けつけるから」
そして馬に乗ったまま、少女と別れるのであった。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」からフォークさんが去りました。
■リミア > 「フォークほどじゃないよ、私なんてね」
そんな事はないと言いながらも笑って見せて。
戦う所が違うが人間、妖魔と相手の違う戦に挑むという事には共感は持て
「襲わないよ!人を何だと思ってるの」
そんな事しない肩を怒らせて大笑いをする相手を睨み。
この人は揶揄ってくるから要注意をしっかりと心に刻み込む。
「あまり人が来る場所でもないからね。でもいい人が多いんだよ」
握手を求められ少し警戒はするが握手をして。
その時は考えると返せば別れた男を見送りゆっくりと村にと向かって
ご案内:「九頭龍山脈 山中」からリミアさんが去りました。