2016/08/18 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」にイルミさんが現れました。
■イルミ > 夕暮れの街道をゆっくりゆっくり、下を見ながら、焦れったいような速度で一歩ずつ歩を進めていく。女一人、明らかに不用心だが、馬車を借りるような金などないなら歩くしかない。それにしても歩みが遅いのは、
「生えてないなぁ……」
ずっと、足元や周囲に生えている植物を観察しながら歩いているから。透明化薬を作るのに有効だとされている植物は、九頭龍山脈に生えていると聞いたのだが、一向にそれらしきものは見当たらず、
「山の奥の方に行かなきゃいけないとか……」
それこそ不用心……どころか、自殺志願もいいところだろう。とりあえず、麓にも生えているという可能性にかけてゆっくりゆっくり歩き続ける以外に選択肢はなかった。
■イルミ > 「確か、地面にへばりつくように葉を広げた、葉脈の周りが黄色い草で……」
地面にへばりつく、ということは、踏まれながらでも育つ草のはず。から街道付近に生えている可能性は高い。……とはいえ、自分はそれを「九頭龍山脈に生えている」としか聞いていない。本当に街道に生えているなら、「街道に生えている」とはっきり言うのではないか?楽観的な想像と悲観的な想像が行き来して、「諦めて帰る」という現実的な選択肢も脳裏をよぎるが、
「今から帰ると……」
顔をあげてみれば、周囲は赤色に染まっていた。もうすぐ日が暮れる。植物探しに必死になって、帰り道や今夜の宿のことなど全く考えていなかったことに今さら気づいた。赤々とした夕日とは対照的に、顔面が青ざめる。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」にカナムさんが現れました。
■カナム > 「おねーさん、大丈夫?」
少し前に見かけたお姉さんに声をかける
下向いて山の方、それも山賊御用達な所へ歩いているから気になった
顔をあげたと思えばなんか顔青くなってるし、上手くいけば少しは稼ぎになるかも
「困ってる事があるなら言ってみたら?
綺麗なお姉さんのお願いなら割引価格でも構わないよ?」
笑顔を浮かべて話しかける
笑顔は交渉には大事なんだよね
■イルミ > 「ひっ……!」
不安になりかけていたところに突然(少なくとも、自分にとっては突然)声をかけられて、小動物のように縮み上がってしまったが、その声の主が少年であることに気づいて僅かに緊張を緩める。どうやら助けてくれるつもりらしいが、彼はどう見ても自分より年下で、
「えっ……と。そ、それ、じゃあ……近くの、村か何かがあるところまで、案内……して、ください。宿屋が、あるといいです……」
突然のことにしどろもどろになりながらも、なんとか言葉にする。こんなところに一人でいるということはそれなりに腕に覚えがあるのかもしれないし、そうでなくても一人きりよりはいい。
■カナム > 「村への案内?……それだけ?」
山賊に捕まった家族を~とか
ある人をコロコロ~とか
そういうの期待したんだけど、案内かぁ…
「え、えと…うんいいよ
村までお姉さんをご案内~」
流石に案内だけで金とるのはなぁ…
魔物とか山賊が出てくるのに期待して、そうじゃなかったら運が悪かったと諦めよう
「あ、僕はカナム。
期待の傭兵さんだよーよろしくね?」
■イルミ > 「は、はい、お願いします」
それだけ?という問いに少し萎縮してしまうが、今から追加の注文をつけるのはもっと怖い。とにかく今は早くベッドに入ってしまいたいので、小さく頷き、
「あ……えと、イルミ、です、私は。占いとか、薬作ったりとかしてます、えへ」
余りにもテンプレートな魔女の格好なので大体わかるだろうけれど、一応説明しておく。それにしても、この歳で傭兵とは。この国では今更なことだが、人は見た目によらないものだと思う。……自分がそうであるように。
■カナム > 「はいはーい、お任せをー」
イルミお姉ちゃんと共に村へ向けて歩き出す
何か襲ってこい…そんな口では言えない事を考えつつ
「占い…あぁ薬の材料探してたんだ?」
だから地面ばっかり見てたのか…でも薬師が1人で材料を探すのって危なくない?
護衛も居ないし、もしかして滅茶苦茶強いとか?
「イルミお姉ちゃんはさぁ、魔法とか使えるの?」
目だった武器も持っていないし多分魔法使いでしょ?
時間潰しのお喋りにはちょうどいい話題かな
■イルミ > 「えっ……ええと……少し、くらいは」
魔法。とはいっても、もともと覚えていたものは魔族由来の魔法で、それも上手く制御できやしない。そして、この国に来てから覚えたのは、簡単な占いの術と、子供騙しの幻惑術程度のもので、
「こんな……感じで」
すっと指を宙に踊らせると、指先から蛍のような光がふらふらと不安定な軌道で飛び立つ。しかしそれは所詮幻覚で、灯りとしては使えない。単に「ちょっと面白い」だけのものだ。
■カナム > 「……噓でしょ?」
光がフラフラ飛んでいる
決して難しくない魔法
才能が有れば子供でもできるレベル
「もし山賊に襲われたら危なくない?」
これで山賊に立ち向かうのはたぶん無理
まだ隠してるのかもしれないけど…もう少し聞いてみる
■イルミ > 「…………えと」
恥ずかしい。こんなところに不用心にフラフラしていた不用心さを、年下の男の子に指摘されるなんて、あまりにも馬鹿馬鹿しい。顔を合わせられなくて、視線をまた下に向けながら、
「で……も、カナム、くんが、いてくれたし……」
誤魔化すように、苦し紛れに、顔を赤らめてそう言った。まるで恋する乙女か何かのように……と自己分析する余裕はない。
■カナム > 「…そか、でも今度は気を付けてね?」
顔を赤くして僕が居たおかげと言ってきたお姉ちゃん
守ってあげたくなるって言うの?冒険者とかだったら無償で護衛してくれそうだ
でも山賊に会ったら大変そう
「お姉ちゃん可愛いし悪い奴等に狙われそうだから心配だよ。
本当に気をつけてよね?」
改めてみてるとイルミお姉ちゃんって可愛い
美人じゃなくて可愛いってのが大事
勿論美人じゃないって訳じゃないけど見た感じ可愛いって感想が先に来る
美人よりもこういう人が好きって人多いんだよね
■イルミ > 「……はい」
見逃された、という感覚を覚えながら、とりあえずは切り抜けたと息を吐く。死ぬよりはマシだが、こんな自分でも最低限のプライドはある……はず。また顔が熱くなるようなことがあったら耐えられない。そう思った次の瞬間、
「……えっ!?あ、あっ、ありがとう」
可愛い、という予想外の言葉に分かりやすいほど取り乱してしまう。いや、自分の顔は人間基準でそれなりに整っているはずだ。これは種族の特徴であって自惚れではない。なんとか落ち着こうとしても顔の熱は止められず、両頬に手のひらを当てる。
■カナム > 「顔赤いけど、倒れたりしないでよね。」
ふふん、と笑う
何だかイルミお姉ちゃんは弄ると面白いなぁ
それに可愛いって言われ慣れてないのかな?
普通に毎日誰かには言われてそうなんだけど
「にしても、今日はついてるねお姉ちゃん
山賊どころか獣も出てこない、ハイキングだねこれだと」
山賊はともかく獣もか…当てが外れた
もう少しすれば村も見えてくる筈、あんまりおっきな村じゃないけど人は居る
もうここまで来たらむしろ何も出てこないでよね
■イルミ > 「……は、はい……そうですね、ありがとう、ございます」
頬の赤さまで指摘されて、いっそ倒れてしまいたいくらいだったけれど、なんとか人のいるところまでたどり着けそう。何事もなかったのはいいことだ。少しプライドが傷ついただけですむならそれに越したことはない。しかし、
「えっと、それで、お礼なんですけど……」
仕事が終わるなら、報酬の話が始まるはず。あいにく今の自分は持ち合わせが少なく、金に代えられるようなものも持っていない。果たしてどうしたものか…
■カナム > 「あーいいよ別に、何かに襲われたらもらおうと思ってたんだけど…
何もなかったのに案内しただけでお金ってのもね?」
傭兵とは言いつつそこまで落ちぶれてない
道案内だけで金をとる程守銭奴じゃないよ
「あ、でもどうしてもって事ならご飯食べたい!」
お腹がすこし空いてるのでそう言ってみた
お金は取ってないからセーフ!
■イルミ > 「そ、そうですか……ありがとうございます」
本当なら「そんなこと言わずに受け取ってください!」と言いたいところだが、渡すものがないのだから仕方ない。お礼だけはしっかりしようと深々と頭を下げて、
「……あ、えっと、それくらいなら……」
食事を一回。護衛の代金としては格安だろうと思って財布の中身を確認する。かなり寂しいが、払えなくはない、はずだが…
「……す、すこし、質素になるかもですけど」
■カナム > 「わーい、ありがとお姉ちゃん!」
村の名物…なんてのはなさそうだけど食事処はさっき有った
お姉ちゃん、こそっと財布の中身見てるけど大丈夫かな…
「……えっと、お姉ちゃんってもしかして……貧乏?」
言いにくいけど、聞いてみよう
薬師と売らないと聞いて儲けてると思ってたけど
表情を見るにケチとかじゃなくてお金が無さそう
■イルミ > 「……お恥ずかしながら……」
またプライドが少し傷つくけれど、嘘を言うわけにもいかない。いろいろと研究をしてみても上手くいったのは媚薬の調合だけ。こんなヘボの、しかも辺鄙な場所の魔女が裕福なわけがない。
「でも、他に……お礼のしようもありませんし……」
強いていうなら、一度占いをサービスするとか?そんなことを自分から言う勇気などなく、顔を合わせることもできないまま自分の身体を浅く抱き、胸下で腕を組むように。
■カナム > 「そ、そっか…なんかごめんね」
気まずい…どうしてこうなった?
でも、ここで黙っててもしんどいだけ!
「じゃぁさ、お姉ちゃんの薬僕も買うよ!
えと…お礼にお前の身体をーとか言わないから安心して?」
自分の身体を抱いて目を合わせてくれない
安心してほしいんだけどなぁ…
「そ、それにさ?占いってのも僕興味あるなぁ、うん!」
■イルミ > 「あっ……そ、そんな……」
彼の気遣いにうまく答えられなかったのは、申し訳なかったからでも気まずかったからでもなく、「お前の身体を」という言葉のせいだった。彼はそれを否定的に、しかも恐らくは冗談で言ったのだろうけど、
「……今夜の、宿は……ここで?」
自分の恐怖心の湧きにくい、小柄な少年。はしたないと思いつつ、溢れるピンク色の魔力を抑えきれない。全く制御不能の魅了の魔法だ。
■カナム > 「薬も運も傭兵には必要不可欠だからね、お姉ちゃんにそろえてもらえれば安心!」
ぐっと親指を立てる
甘いとか言われそうだけどいいんだよ
オッサンと美人、どっちに薬作って欲しいかなんて決まってるでしょ?
「宿?まぁさすがに遅いしここでとるかな。
…何なら一緒に泊まる?」
何言ってんの僕、こんな変体オヤジみたいな事…
口が滑った…うーん、欲求不満なのかなぁ?
■イルミ > 「……っそ、そう、ですか、私の……」
一緒に。向こうから、そう言ってきてくれた。その事実を純粋に嬉しいと感じながら、彼がこちらを悪く思っていないという確証が得られて、我慢の糸が限界を迎える。心臓が自分ではっきりわかるほどにドクドクと鼓動を打っているのを感じながら、
「お……お願い、しますっ」
思わず両手を伸ばして、彼の身体を抱き締める。今までローブで隠していた大きな乳房も、構わず押し付けるように。
■カナム > 「そうそう、顧客ゲットだよ?」
イェイ、実際問題薬関係を安定して売ってくれる所は欲しかったんだよね
お姉ちゃんなら変に値段を吊り上げたりしなさそうだし
報酬はなかったけど収穫は大きかった
「うぷ…んー、んー!」
訂正、報酬はお姉ちゃんでした
というか死ぬ!抱きしめられて気持ちいいと思ったら顔が胸に埋まった!
胸で窒息…そんな単語が頭をよぎる
気持ちいいけど苦しい、そんな初めての感覚を味わいながらジタバタ
■イルミ > 「あっ……ご、っごめんなさいっ、つい……」
何が「つい」だと言うのか、と思われるかも知れないが、自分にとっては紛れもなく「つい」だった。つい、目の前の彼に欲情して……
「あ、ああ、あのっ、今日は、ありがとうございました!ではっ……」
今自分のしたこと、そして感じたことのはしたなさを改めて実感し、顔を背けて歩き始める。ついで済まされるものか、と。
■カナム > 「ぷはっ!はぁ、はぁ…お、お姉ちゃん意外と胸おっきいんだね。」
恨んではいないしむしろ感謝したい
ローブで分からなかったけどイルミお姉ちゃん、結構巨乳だった
「ちょ、お姉ちゃん待って!」
思わず手を掴む
抱きしめられて胸を押し当てられて、こっちも無事では済んでないんだから
「お姉ちゃん、ホントに帰っちゃうの?
お願いって言われて期待しちゃったんだけど?」
このまま生殺しで帰られると色々昂って大変な事になってしまう
逃がさない…もうこのまま帰す気なんてないよ
■イルミ > 「あっ……」
手を掴まれて、それ以上動けなくなる。それは恐怖症のせいではなく、サキュバスの本能のせい。「男が迫っているんだから、大人しく受け入れろ」と、自分の身体が言っているのだ。そうすれば、美味しい精を向こうから提供してくれるのだから。
「っ……ぅ、わ、私は……」
自分から誘惑するような度胸もないし、踏ん切りもつかない。とはいえ、頬を赤くして視線を逸らし、しかし積極的に逃げようとはしない態度は男からすれば「脈あり」と映るかもしれない。
■カナム > 「本当に嫌なら、構わないけど…どうなの?」
どっちつかず、多分脈はある
けどやっぱり本当に嫌がってるって可能性もあるし…
「イルミお姉ちゃん、行こ?
僕はお姉ちゃんと一緒に居たい」
手を軽く引いて歩く
もし反対に引かれればすぐに解けるぐらいの力で手を握って
■イルミ > 「…………」
彼は好意的で、こちらを引っ張ってくれる。こちらも彼のことはどちらかと言えば気に入っていて、しかも、身体は火がつきそうなほど熱い。断る理由はない……そこまで考えて、ようやく決心すると、
「お……お願い、します」
うつむいたまま、赤い顔を見せないようにしながら彼の手を浅く握り返して歩き出した。宿はすぐそこだ。
■カナム > 「お姉ちゃん大好き!」
反転して今度はこっちから抱き着く
やった、一か八かだったけど賭けに勝った!
「じゃぁ行こ、ご飯にお風呂もある所!」
このさいたしょうの出費は気にならない
気になら…ない、なんでこんなに浮かれてるんだろ僕
告白が成功したみたいな感じが…でも嬉しいからいいや!
宿に部屋をとれば早く早くと手を引いていく
■イルミ > 「…………えへへ」
仮に性欲が先行しているだけだとしても、大好きと言われて悪い気はしない。むしろ、笑みが零れるくらいに嬉しい。彼に引かれるまま、宿を取り、ベッドの上に。ここまであれよあれよという間に来てしまったが、決心が固まるには十分で、
「それじゃあ……その」
むしろ、我慢できないというように、するするとローブを脱ぎ始める。小柄ながらサキュバスらしい肢体が、その下に隠されていて…
■カナム > 「う、うん…そうだね!」
何だかお姉ちゃん部屋に来たら積極的になった?
というか、ローブを脱いだお姉ちゃんの身体…凄い
何がって言われると凄いとしか言えないよ
「ローブじゃなくてもっと可愛い服着たらいいのに…もったいない」
装備を外して服を脱ぐ
もう痛いぐらいに勃起して…いつもより気持ち大きい
向こうも乗り気なんだから我慢なんていいよね?
「お姉ちゃん…可愛いよ」
ベッドの上に押したおして唇を重ねる
年上でも力では負けない、逃げられない様に手を繋ぎ押さえる
■イルミ > 「ん……こ、これが、正装だから……」
可愛い、という言葉に反応してしまう自分が恥ずかしい。それが自分に向けられたものではなくても、つい嬉しくなってしまう。しかし何より嬉しいのは、彼がこちらの身体で興奮してくれていることで、それは勃起という形でハッキリと伝わる。
「んっ……!あっ、ぁ……カナム、くん……」
彼のキスにも、言葉にも、そして想定外なほど強い押さえつける力にも、身体が反応し、興奮してしまう。立ち上ってくるオスの匂いにも脳が痺れるような感覚を得て、体から力が抜けていく。まるで「どうぞ好きにしてください」とでも言うように。