2016/06/06 のログ
セラ > 通路を歩いていれば突然床が消えて落とし穴が口を開くが、そのまま宙を踏みしめて歩いて踏破。
壁から突然突き出さる槍の穂先。飛来する毒針。通路や部屋に満ちる毒ガス。
それら悉くを、単純な防御力と耐性で踏み潰し、押し進む。

「どうにも、対人仕様だな」

自身への脅威となるようなトラップはないようだと、トラップの構成からして一般的な人間を想定して仕掛けられているようだと少しばかりつまらなそうに呟きを漏らす。
途中出くわしたモンスターの方が、むしろ危険を感じたほどだ。最初から配置されていたのか、後から潜り込んだのかしらないが、うねうね蠢く触手に襲われた時には意外なしぶとさに思ったよりてこずり返り血ならぬ返り体液を浴びて、服を汚してしまったくらいだ。
ダメージらしいダメージはなかったが、服が汚れた不快感はある。
構造からして、墳墓の類ではないようだがと気を紛らわしがてらに構造への考察を進めながら、歩みを止めることはなく。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にシャルロットさんが現れました。
シャルロット > 自身が管理するタールハイム家の隠し倉庫に襲撃があったと知ったシャルロットは、
数名の手勢を引き連れ、山族街道へと急いだ。そこで目にしたものは、手ごまとして使っていたチンピラ連中の死体と、
力任せに突破された防御設備やトラップ。

そして……。

「せ、セラ様?」

自身が、主と仰ぐ高位の魔王の姿。

「ど、どうしてこんなところに……?」

セラ > ダンジョン攻略という冒険浪漫を味わっていたと思ったら、登場したのは知った顔。
しかもなにやら、この場所について知っているような態度。

「ん? いや、ちょっとばかり賊を潰したついでに手に入れた地図を頼りにここに来たのだが……」

首を傾げて、なぜお前がこんなところにという疑問の表情と仕草とともに反応を返し。ああと、納得したようにポンと手を打ち。

「そうか、お前もここを攻略しに来たとか。いや、それにしては……ひょっとして、ここの関係者だったか」

誰の物とも知れないのならともかく、曲がりなりにも自分の関係者の所を色々破壊しながら突き進んできたとなると――と、少しばかり気まずい思いを感じながら、確認に問いを放ち。

シャルロット > 「ここは我がタールハイム家の財産――表には出せない、訳アリの資産の類を備蓄した、隠し倉庫でございます。
 先代当主が、あえて治安の悪いこの山賊街道に作らせ、山賊どもと取引して守らせていたのです。しかし――。」

セラに切り伏せられ、床でびくびくと蠢く触手の切れ端をつま先でとんとんと触って。

「魔王セラを前にしては、自慢の防備も形無し、といったところでしょうか。」

ふふ、と少し愉快そうに笑う。

セラ > 「ふむ。それでは、少しばかりお前に迷惑をかけてしまったかな。財産の隠し場所に、こうも本格的な施設を作るとなると隠し財産も相応の額になっていそうだが」

ここに来るまでに踏破したトラップ類を思い返して、仕掛けるのに費やされたであろう額面。それだけの費用をかけて守る価値のある財産。
随分と金に余裕のある事だと、感心を交えた言葉を紡ぎ。

「ここまで来た感覚からすると、高位の魔族などは防備の想定外だったのではないか?」

そこまで強力な物を設置すれば、相応に値が張るであろうから。コストとの兼ね合いで、対人レベルで妥協したのかもしれないが。
ここまで来るのに苦労らしい苦労は感じなかったなと、肩をすくめ。シャルロットの方へと、無造作に歩み寄り。

「せっかくだ、消耗と言うほどのものでもないが。多少とはいえ使っただけの魔力の補給でもさせてもらおうか」

そう言いながら、抱き寄せるように手を伸ばし。抱き寄せてしまえば、そのまま首筋へと口づけを落として肌に吸いつきつつ、魔力を吸おうかと。

シャルロット > 「いえ、下賤なニンゲンの浅知恵ごときただ作り直せば済むこと。
 この近辺は魔族の勢力圏から離れていますので、先代は対人間用の罠を使ったのでしょう。
 それにここに貯蔵されているのは魔族に有用なものというよりは人間のカネや政争の道具となる情報等ですから――」

自身の主に、惜しげもなく秘密倉庫の事を話すシャルロット。
と、ふいに体を掻き抱かれ驚いた様子の表情を浮かべたが……。

「あっ……。」

首筋に唇を落とさせると、びくりと体を跳ねさせてセラにその身をしなだれかけ。

セラ > 「人間が欲しがるような物を隠しているからこそ、仕掛ける罠も人間向きという事か」

ふむふむと、頷き。それでも、ひと時の楽しみは得られたと機嫌よく、口元には笑みを刻み。
柔らかな女の体を抱きしめながら、その肌を魔力とを味わい。

「ふふ……素直でいい事だ。ついでに、少し可愛がってやろう」

抱きしめた腕が、手が。まさぐるように、身体のラインをなぞり蠢き。ちろりと、舌先が肌を舐めあげ。甘く響く声で、囁きかける。
そうして、ちょっとした冒険浪漫を味わった後には、下僕の体を味わうひと時を過ごして満足を得る事にする。そこでどのような事が行われたかは、当事者のみの話となり。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からシャルロットさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からセラさんが去りました。