2016/02/16 のログ
ルーフェン > 久々の日光に瞼の裏がチクチクするような感触
それでも、地下では感じることが出来なかった陽の光や風を身に受けることができるのはなんとも心地よい
しばらく、岩に座ったままでジッとしていれば空腹に腹が鳴った…地下ではモンスターの肉やらカラフルな茸やら
決して美味くはないが食わぬよりはマシ、という程度の食事事情であったから人間の作る手の込んだ料理が恋しい

…ただし、それらを口にするには金が必要である
金目の物はすべて食えないから、という理由で地下に捨ててきてしまった
地上に出て初めてそれらの事を思い返しては残念なことをした、とがっくりと肩を落とす
結局、満たされたのは好奇心ばかりで、懐も、腹も空っぽ、好奇心も途中からは二の次、三の次であったから、
徒労ばかりが残る探索行だったように思える…

「じゃが…この達成感はどうだ?久々に触れる陽光に風…今までとはまた違う感じじゃ!」

降り注ぐ陽の光。吹き抜ける乾いた風。
およそ地下世界では手に入らない物…得難き宝。

などと、思えば思うほどに腹は減るし、虚しさが身に沁みていくのである
なんだか、疲れたわい…とそのまま、ころん、と横になれば身体を縮こませて岩肌をポンポン撫でた
生憎と、食べられそうなものは愚か、草一本生えぬ岩盤地帯であった

ルーフェン > 岩肌がほんのりと暖かく身体も疲れきっていたがなんとか立ち上がる
ここで眠っていても空腹が満たされることもないし、埃やモンスターの返り血や何かで汚れた身体を清めたくもある

「とりあえず…街に下りてみるかの…」

はあ、と盛大に溜息を零せば崩れた瓦礫をかわすようにしながら一先ずは、街へと続く街道を目指すのであった

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からルーフェンさんが去りました。