2016/02/15 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にルーフェンさんが現れました。
ルーフェン > 九頭龍山の中腹辺り
山の内部から強烈な閃光が走り雷鳴が山中に木霊して空に向かって消えた
立ち上る埃と崩れた岩肌をかき分けケホケホと咳き込みながら現れた人影は埃が落ち着けば眩しそうに眼を細めて空を仰ぐ

「久々の…空…」

ボロボロの衣服に身を包み、若干やつれているようにも見える人影はぽつり、とそれだけ呟けば気だるけに適当な岩に腰を落ち着ける

思えば数日前に興味本位に踏み込んだ未踏の地下遺跡群
最初のうちは地上では出逢う事の出来ぬモンスターや獣の類や志半ばに倒れた冒険者達の遺書めいた書き残し、
そしてそれらの残した金銭的価値がある遺産…恐ろしい罠の数々…
地下は目新しさに溢れ、好奇心を満たすに十分なものであったが如何せん、地下にいた時間が長すぎた
何処までも続く地下迷宮、方向感覚を失わせるに十分な広さ、その他諸々…
結局、一週間ほど地下を彷徨い歩き、あれやこれやと集めた冒険者達の遺産も、黴臭く何の価値があるのか
判りかねる宝の数々もすべてそこに置いてきた
壁や罠に当たればそれらを破壊し、行く手を遮る地下世界の住人達に出逢えばそれらを踏み越え…
地下の地図を大幅に書き換えてようやく、地上世界へと帰還したのである