2016/01/10 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にエレミヤさんが現れました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からエレミヤさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にエレミヤさんが現れました。
■エレミヤ > ぽっかりと真っ黒な口を開ける洞窟の程近く、身の丈を優に超す杖をぎゅうと抱き締めながら立ち尽くす少女が一人、岩陰に隠れながら洞窟の方をずっと窺っていた。
時折、風に揺られた木々の音にびくりと身を震わせながらも息を殺して身を潜め。
「―――――…、」
ダンジョンに潜むらしい魔物の討伐、と言った一般的な依頼を受けたものの、紆余曲折あって今はダンジョンの外で待機中。
早くダンジョンから誰か出てきてほしい。
出来れば、パーティーの面子が。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にナルラさんが現れました。
■ナルラ > 少女が洞窟のいt里口を観察していると、しばらくすれば足音が聞こえてくる
そこに現れたのは一人の冒険者風の男、少女の知るパーティーメンバーとは違う男である。
「ここも外れか」
このダンジョンは男の探しているものとは違った、少し残念そうにため息をつけば、ゆっくりと歩を進める。
丁度その先に少女がいる岩陰だと知ってか知らずか。
少女が王家の者に詳しいなら、この男のことは知っているかもしれない。
それなりにこの男は、有名人ではあった。
■エレミヤ > じい、と瞬きの合間も惜しむ様に洞窟を見詰め続けていれば、次第に大きくなる足音。
安堵の滲む表情を浮かべたのも束の間、外へと出て来た姿を確認して薄らと眉間に皺が寄ってしまう。
一緒に来た仲間達の誰でもない、その姿。
「……?」
山賊でも入っていたのだろうか、と思いはするものの、身形はそう言った手合いが好む物ではない。し、何処かで見た覚えが―――
「っ、」
思わず上げかけた声を寸での所で飲み込んだ。――見覚えがあるも何も、王族だ。
とは言え、肖像やらで見たことがあるだけで、半人前魔導士である自分は会った事もないのだけど。
声をかけるべきかと考えあぐねながらも視線だけはそっと其方へと向けて。
■ナルラ > 男は地図に印をつけ、再びため息をつく
「まったく、これはそろそろ本当に探索依頼でも出すしかないかな……」
そう呟けば少女の隠れる岩陰の方に向かっていく。
近づいていけば男は何かに気づく
そして目が合う。
一人の少女と視線が合えば、男はそのまますっと近づき少女をじっと見すえる
「ここで何をしている、一人でウロウロしていると、野党にでも襲われかねんぞ」
そう、目の前にいる少女に声をかける。
少女という見た目でも、手練はいる、男はそういう知り合いを何人も知っているのだが、呼びかけたのは
帰還途中のダンジョン内に、転移トラップに引っかかった痕跡を見つけたからだ。
目の前の少女はそのトラップに引っかかった連中の忘れ物、そう考えての注意勧告である。
■エレミヤ > 見つかった。
と言うかめちゃくちゃ目が合っている。
盛大に身体を跳ねさせた後、びしり、と石化でもしたかのように固まって。
「――――えっ、あ、いえっ、あの…ひとりじゃ、ないです…。仲間が、そのう…、」
硬化が解けたのは青年が声を掛けてたか一拍遅れて。
そうして視線がきょろきょろと周囲へと移り、洞窟の入口へと向かう。
まさか仲間が転移トラップに引っかかってしまっているなんて知りもしない少女は大人しく彼らが帰って来るのを待つしかなく。
■ナルラ > 目の前の少女は冒険なれしていないのか、肝の据わりがあまり良くないように見える。
仲間が一緒だということだが、帰り道に誰にも遭遇はしなかった……
ということは
「そうか、だが恐らくお仲間はココには戻ってこれんぞ?
転移系の魔法度ラップの発動した痕跡、および発動したため動力切れになった魔晶石があった
転移先が近くでもない限り、戻ってくるのはすぐではないな……でだ
一人で帰る事はできるか?」
一応戦利品とばかりに拾ってきた、魔力の残量のない魔晶石を放り投げ少女に見せる
少女の格好が魔法使いのような感じなので、感知すれば判るだろうと判断してのことだ。
そして男は少女の観察をはじめる、可愛らしい容姿に軽く目を細めてしまう。
■エレミヤ > 「えっ、えっ!? あ、わっ」
戻ってこれないとは一体如何言う事だ。
一瞬で混乱した頭が言葉にならぬ声を幾度か上げながら洞窟から青年へと再び視線を戻す。
目を白黒させていれば放られた何か。わたわたと覚束ない動きでそれをキャッチして。
「あ……、」
手の中に納まったそれへと意識を向ければ然程集中せずとも魔力の残滓やその質を理解する。
そうして、がくっ…、とその場に項垂れる哀れな姿が一つ。
こんな事なら自分も突入班に入るべきだった。
続く青年の問いには力なく頭を左右に揺らしやる。
こんな暗くて危険な夜道を一人で帰る等、自分に出来る気がしない。
■ナルラ > 「そうか、ここまで仲間と一緒だったから来れた、戻るに戻れないと」
今この少女の置かれている状況を言葉にして再確認する
無事に王都に戻るにしても、陸路でゾス村、まれびとの道とこれまた野党の多い場所。
海路を使うにも、ダイラスに向かわなkればならない。
「一応聞くが路銀は? あと何かクエストを受けてここまで来たのならその内容も教えてもらおうか?」
そう言って軽くしゃがみ、少女と視線を合わせれば、優しく頭を撫で話を聞こうとする素振りをみせる。
もし彼女が心を開くなら、ある程度のことは解析できるはずで。
■エレミヤ > 「はいぃ…」
察しの良い青年である。
こくこくと頷きながら改めて今の己の状況を考えたら何だか視界が滲んでくる。
ぐす、と情けなく鼻を啜る音を響かせ、
「―――ろぎん…!」
半ば悲鳴染みた声が出た。無論、0である。ここ暫く滞在しているダイラスでの休息中ならいざ知らず、依頼の最中の資金は全て仲間の隊長が管理しているのだ。
絶望の中、頭を撫でられてしまえば元より相手への警戒心はほぼ皆無、言葉と思考がほぼ直結なのが見て取れるだろう。
再びぐすぐすと微かな嗚咽を洩らして。
「ダイラスで、魔物退治の依頼、受けてて…っ、うう…ひどい…トラップのばかぁ…!」
■ナルラ > 「なるほどな、路銀もなければ誰かを雇えるわけもなし、
さらにここは野党も出る九頭龍山脈、下手すればそのまま人攫いによって奴隷商に売り飛ばされるのがオチか。」
哀れな少女は見た目通り、そしてえらく素直な様子である
男は同情するように、少女の髪を撫で下ろしながら、恐怖心を煽るように言葉を続ける。
現在この場で頼れるのはこの自分だけだと錯覚させるように。
「そういえば、自己紹介が遅れたな、私はナルラ、まあ訳あってこの辺りを調査している。
そうだな……条件に寄ってはダイラス、または王都まで送ってやってもいいぞ?」
そう言いながら少女のルックスを改めて観察する。
凹凸は少ないようであるが、その愛らしい容姿はなかなか男の好みではある。
最近は見た目の愛らしい少女を抱くので、そういう趣味なのではという噂も流されてはいるが
可愛い物は愛でたくなるものである。
あと、先の動乱以降、忙しさの為か女を抱いていない。
そんな時に出会った彼女はまさに渡りに船である。
■エレミヤ > そも、こんな場所で誰を雇えると言うのだろうか。
そうして重ねられる言葉は、青年の目論見通りなのだろうか、己の恐怖心をじわじわと――否、一気に煽る。
正しく顔面蒼白。目淵には今にも零れ落ちそうな雫を湛え、挙句の果てには、ひえ、だなんて間の抜けた声まで洩れる始末。
「ナ、ルラ…さま、――――え…?」
耳に届いた彼の名乗り。驚くより先に、やっぱりか、と納得。
それも束の間、続けられた台詞にはつりと瞳を瞬かせ、どんぐり目が大きく開いた。
まさか目の前の青年が、己の凹凸の無い身体をしっかりと視認しているなど知らなければ濡れた瞳が期待の色を孕むのは当然で。
■ナルラ > 「どうせこのまま野垂れ死にされても私の目覚めが悪い、だが危険も伴うゆえ、それなりの見返りは頂くが構わないか?」
そう言葉を紡げば、少女の瞳に宿った希望の光り。
泣き顔も愛らしいが、この少女笑顔もまた愛らしい。
「どうした? このままここでいつ戻ってくるかわからん仲間を待つか?
選択を下すのはお前だ……そうだ、お前の名は?
名が判らんと、愛らしいレディをお前呼ばわりせねばならんからな」
そう言いながら髪をなでていた手は、彼女の頬を撫で彼女の涙をハンカチで軽く拭う。
■エレミヤ > 青年の言葉に思わず再び硬化した。
あいらしい、だなんて単語お世辞でも言われた事がない。
顔に集まる熱に、元より下がりがちな眉尻が更に垂れ、困ったようなはにかむような面持ちでゆっくりと口が開く。
「――ぅあっ、え、エレミヤ、です…ッ!」
それから数瞬、迷ったように視線を彷徨わせ、
「あの、でも…私、ナルラ様にお返しできるようなものが…、なくて…。」
分かりやすく項垂れた。
彼が一介の冒険者だ、と思っていれば報酬への言葉はするりと出て来ただろうが、自分は彼がただの冒険者ではないと知ってしまっている。
王族相手への見返り、なんて思いつかないのだ。困ったような表情で青年を窺い見て。
■ナルラ > 「そうかエレミヤか、響きの良い名前だな」
そう言い彼女の頬を撫で軽く頬にキスをする
「何、私の夜伽の相手をしてもらえればそれで良い……
エレミヤのように愛らしい娘であれば、充分に価値はあるからな」
そうストレートに彼女に夜の相手をすることを求めた
まだ子供のような彼女でも、そうしたいと言い出すこの男はよっぽどスキモノなのであろうか。
だが、彼女には選択肢はあるのだろうか?
■エレミヤ > 名前を褒められれば嬉し気に瞳を細めるも、続けられた言葉に再び丸くなる目。
幾度かの瞬きの後、固まった表情の儘、先よりも顔が赤く染まり、
「よっ、よとぎ、なんて、っ……そんなはれんちなのはダメです…ッ!」
最早半泣き。今は既にその言葉の意味は分かる――否、分かるようになってしまった。
その行為が齎す快楽だって、不本意ではあるが知ってしまった。
然し、だからこそ神殿に籍を置いている身が自身の安全とは言え簡単に頷ける訳がなく。
■ナルラ > 「そうか、代価が払えないのなら残念ながら置いていくしか無いか」
さも残念そうに言葉を紡ぐ
「そういえば、この辺りは人攫いの野党も出る、この山岳地帯には女を嬲るオーガやトロールの出現報告もある
このままエレミヤを置いていき、どんな過酷な運命を待っているのかは想像できるが
いやはや心苦しい」
そう言ってこの辺りの危険性を誇張、いや誇張しなくても事実である
彼女に告げれば残念そうに、彼女を怖がらせる。
一応見た目が子供っぽいが、性行為の意味が判ることを確認できれば
まるで彼女の年頃の男がからかうような口調で、彼女の恐怖を募らせていく
「だが破廉恥とはいうが、人間にとって当然の営みであるぞ。
でなければ人間という種は滅んでしまうからな。」