2015/11/15 のログ
マーラ・パーピーヤス > 「一つ、私の力は貴女達の様な力と違いおいそれと気軽に使える代物ではないの。
二つ、殺す以前に気が付けば貴女は己の変化を感じぬままにその身をより深く堕としていたでしょう。
三つ、制御できない力なんてものを持つものが魔王の立場とはなりえない。
四つ、あの子も私も一つの場所に留まるのを好まないから、残念ながら仕える事は無理でしょう」

馬鹿な事を…ぽつりと呟きながら、その目を閉じる。
右手を示すように上げると、言葉のごとに指を一本ずつ立てて説明をしていく。
その説明が終われば、その手を下げ、再び目を開く。

「以上よ。
本来ならば、軽率な行動に対しての仕置きの一つでもするところでしょうが…
場所が場所だから加減が分からないもの、止めておきましょう」

それに、近くに魔王の気配を感じる…伝わったら事だもの。
そう付け加え、そこで口を閉じた。

魔王ルシファー > あら、残念....(今日はいろいろと付いていないな、なんて溜息を一つ。しかし、ここでいつものように我侭で傲慢な態度を見せ、大きな戦闘になるのは避けたい。彼女の強さはよく知っているからだ。だが、彼女が欲しい、そう思った自分の心の中のエゴ、欲を隠すことは出来ないのか、ムスッとした表情で彼女を見る)まあ、短い仲って訳じゃないし、ここでマーラちゃんとやりあっても仕方ないことくらいわかってる...。でもさー、私、仮にも大魔王だしさー...、そろそろ人材不足なのよー....。マーラとは仲いいし、マーラが来てくれたらすごく嬉しいのにー...(すっかりさっきの殺気は消え、まるでお菓子を買ってもらえない子供のように、目尻に涙を溜め駄々をこね始める。魔族の国では、我儘なお嬢様として人や、同族にさえ手を焼かせる始末。最近は滅多にわがままを言わなくなったが、今日は久しぶりにそんな態度が出てしまったようで)うぅ.....、やっぱり、執事20人も一斉に解雇するんじゃなかった...、もーいやー....(マーラぁ!と彼女に抱き着き、駄々をこね、泣き始める。こうなると手に負えない状況というのを彼女も理解しているはずで、どのような対処を取るだろうか)
マーラ・パーピーヤス > 「分かりきった答えね。
あんな事をしなければ、頼めばいつでも手伝い程度は気兼ねなくしたでしょうに…だから軽率だと言ったの。
これから機嫌を取るのが大変ね、ご愁傷様」

そう、仕えるまでには到らずとも、必要な時に呼び出す程度の事は出来たのだ。
しかし、あれだけの事をしてしまっては…怖がって近付き難くなっているでしょうね、と。
駄々をこねる様子には、単に自業自得とただ一言。
温もりの欠片もない視線を向け続けるだけだった。

「………我が侭を言う子供には、躾が一番と聞いた事があるのだけど。
1度受けてみてはいかがかしら?」

大人でも躾が一番でしょうから、大人の躾でもされてみれば良い。
希望するならばいつでも与えてあげるから。
さらりと言い放つ。

魔王ルシファー > ふーんだ...。私がそういうのできないって知ってて言ってるでしょ?ほんと、見かけによらず意地悪いなー...(素直に頼む、なんてこと彼女ができるわけない。これでも傲慢な魔王として、生きている身。もちろん、それを分かりきっての言葉だろうが、ほんとに意地悪と唇を尖らせて、温もりの欠片もない彼女を見る)躾...ね。躾ならお父様お母様にしてもらったわ.....。それとも、貴方が躾直してくれるのかしら?(誘うような瞳。彼女を上目で見つめ、そんなことを呟いてみる。大人の躾、なんてどんなものか想像はつくが、果たして彼女に自分をしつけることができるかしらなんて、悪戯に笑って見せ)
マーラ・パーピーヤス > 「本当に望むならば、そこは上手くやるのが魔王様の手腕でしょう?
やりようなんていくらでもあるわ」

本当に望むなら、そこを強調。
相応しい力は持っているはずなのだから、それが当然だとは思っている。

「そう思っているから言っているだけ。
躾ける事に意味があるのか、意味が無いのかはまた別問題。
…希望するならば手を取れば良いわ。
己の立場と身の保守を考えるなら、素直に断った方が良いと言っておきましょう」

そう伝えれば、言葉の通り手を差し出す。
今の少女の性格を考えれば、対応次第で本当に行動に移すだろう。

魔王ルシファー > ...ふんっ.....、わかってるし.....言われなくたって.....(嫌なことを思い出してしまったか、不安定な精神状態の現し、普通の羽とは違い、手傷を負ったボロボロのドス黒い羽が背から姿を現す。それを見つめ、舌打ちを一つ。こんなものと、睨みつけるが、羽が引く事は無い。そんなの気にすることなく彼女を見上げ、ぷいっと顔を背けてしまう).....、なんでこうなるんだか......(躾を希望するなら手を取れ。そんなの、わかりきっていることなのにな、なんて心の中でバツが悪そうに思い、そっと彼女の手を取る。立場や身の保守なんてもの、元々関係などないのだから、なんて己の中で納得してしまう自分を恨むが、欲望には勝てず黙って立ち上がる)
マーラ・パーピーヤス > 「ならば、これ以上はそれに関しては何も言わないわ」

視線は変わらずに相手を見詰めたまま、その視線の無感情さも変わらずだ。
少女は理解をしている上で、思った事をそのまま言っているだけである。
相手と違うのは、そこに思惑も何も込められていないだけ。

「貴女が望んだ結果、それだけではないかしら。
理性や思考なんてもの、欲望の前では無意味なのだから」

手を取れば、その手を引いて歩き出す。
その足がどこへ向かうのか、その先で何が起こるのか。
それはまだ分からない。

魔王ルシファー > ん...ありがと......(珍しく素直にお礼を述べ、徐々に羽は引いていく。彼女は、自分を理解した上でこのよう冷たい視線を浴びせている。そのことには到底気づいており、だからこそ、反発も反抗もないのだ。そういうところ、あのメイドそっくりだと、心の中で呟き、その無感情な瞳になんだか愛おしさを覚えていた)ん...そうだね....、わかってる....(もう、傲慢な態度はすっかり下手に出、引かれるまま彼女について行く。この先何があり、何が起こるかはわからないが、すべて彼女に任せようとゆっくりと脚をす踏み出していく___)
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からマーラ・パーピーヤスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」から魔王ルシファーさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にアルバトロスさんが現れました。
アルバトロス > 九頭龍山脈、山中。
鬱蒼と生い茂る木々に囲まれた山の中で、複数の男達の悲鳴が響き渡る。
見れば、全身を覆う黒い鎧に身を包んだ剣士と、一目見ただけで賊の類と分かる男がいた。

「………どうした。身ぐるみを剥いでから殺すんじゃなかったか?」

既に周りには、賊の仲間らしい男達の死体が転がっている。
必死に命乞いをしている男が、リーダーであり最後の一人だった。
やれ家族が居るだの、母親が病気だのと並び立てる、その賊を無慈悲に両断する。

「先にあの世で出迎える準備でもしていろ。」

そうとだけ吐き捨てるように言うと、男は歩き始める。

アルバトロス > 鎧の中の男は疲弊していた。此処の所は、碌に休息を取れていない。
魔族の国にまで行って情報収集をしてからの帰り道、当然のように連続的に厄介事に悩まされていた。
やがて、大きな岩が複数積み上がっている場所を見つける

「………此処にするか。」

今から王都に向かうというのは時間帯的にも厳しい。
今日も野宿だと、身を潜められる場所を確保して鎧を着たまま座り込んだ。
焚き火などは無い。夜を寝て過ごすだけの最低限の場所があればいいと男は考えていた。