2015/11/05 のログ
オーベ > (点在する温泉宿から少し山に入った場所。森の中に調度良い温泉がある、と街道を行く行商人に聞けば、硫黄の匂いと感を頼りに山の中へと割入っていく。温泉宿から続く山道をしばらく進むと、湯けむりが立ちこめ始め、湯気の濃くなる方へと歩いて進めば、岩に囲まれた温泉にたどり着く。ここか…と、周辺を見渡し、自分以外に人影のないことを確認すれば、湯の中に手を入れて温度を確かめる)大丈夫そう、だな…(すん、と濡れた指先を鼻先に近づければ、ほんのりと匂う鉱物の匂い。人の姿がないのを良い事に、外套を脱ぎ、ベルトを外して杖と長剣を岩陰に立てかけて。静かに爪先からそっと湯に浸かる)あぁ…生き返る…(頭の先まで湯に浸かるようにし、バシャバシャと顔へと湯をかければ、はふ、と息を吐いて)
オーベ > (しばらく湯に浸かれば二の腕にある古い切創の跡を見て。流石に治っている傷はどうにもならないか、と苦笑気味にその後を撫で、ちゃぽん、とまた肩まで湯に浸かる。回復関連の魔術はイマイチ不得手なので、怪我をした当時、応急手当するように施術を施した部位であったが、高度な回復魔術を使えるものであったら、怪我の跡も残らなかったのだろうか…等とぼんやりと考える。色々と考えているうちに、火照ったのか軽く目眩を覚えれば、脚を付けたまま岩の縁に腰掛け)硫黄も少し採取していきたいが…(ふぅ、と息を吐きだし、火照りが消えれば温泉から上がり衣服に身を包んで、山の山頂の方へと視線を向ける)
オーベ > (懐から古びた地図と手帳のような紙が束ねられたモノを取り出せば、温泉の位置を軽く書き留めるようにして)もう少し、散策してみるか…(岩陰に立てかけてあった長剣を腰に戻し、杖を肩に担ぐようにすれば、周辺を少し警戒するようにしながら更に山の奥へと進んでいくのであった)
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/自然温泉」からオーベさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 金脈の上」にバイナダールさんが現れました。
バイナダール > (どろり……。それは深い深い闇の中から、不意に流れ出して――しばらくは何ともつかぬ形を取って現れた)

ふん…喉と、腹と、腰を狙うか。心の臓もとはのう。

愚かなものよ。やはり言葉を持たぬ者は夜の中でしか生きられぬか

しかしこちらにはこの星の民がついておる

バイナダール > わずかのおじまの主とはよういったもの。

昼も夜もあるものか。

この星の反対側は昼間だというのに、のう?

バイナダール > からだ中に震えが走る。両手、こし。

やはり腹がもっとも関心があると見える

バイナダール > 足も震えてきた。手も…
バイナダール > 今度は頭か。さて。どうする?
バイナダール > やれやれ。見破るまでは甘言と笑顔と、嘘泣きとは。

あちらもそこそこの芸達者がおるようで何よりよの。

しかし海を渡ることは、主らには叶うまい

バイナダール > 自らが捕らわれた足枷にも気づかぬとは

この手からいくらでもくれてやろうぞ

(言えば、金脈を司る手の平、その筋から砂金が幾重にも流れ出していく)

バイナダール > しんじゃう
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にソードさんが現れました。
ソード > (時に仕事というのは選べない事がある。
というか、この男好みの依頼が豊富に出そろっているタイミングというのは実はあまり多くない。
最近は軍備がどうの機密がどうのと言う事もあってか、軍隊がらみの仕事は面倒な事が多いので避けていたものだから、余計である。
結果としてこうして、薬草採収などという極めて男向けではない仕事を引き受ける事にもなる。)

それで、気づけばお星さまが見える訳だもんな。

(男はため息交じりに嘯いた。
見上げるのは、樹々の合間から見える星空。
片手に持った革袋の中には、以来の薬草が規定量採取されている。しかし、やはりそこは男にとっては決して得意とは言えない作業な訳で、得意な者なら三時間程度でこなせそうな依頼を、一日かける事になってしまったのである。
断層の見えた山肌に背を預けながら腰掛け、今夜は野宿かねぇなどと嘯く。)

ソード > (途中で遭遇した魔物の爪だの何だのを適当に採取しているので、街に帰って売り払えば、依頼報酬とあわせてけっこうな額になるだろう。
というか、依頼報酬自体はかなり安めの依頼であった為に、そうした「小遣い稼ぎ」もしておかないと、というのが実際のところである。時間がかかってしまった要因の一端は、そこにもある。
とは言え、本来であれば探索担当者と戦闘担当者と言った具合で複数の構成員を持ったパーティーによる受注が基本の仕事なのだから、一人で報酬を総取りしてしまえば、それなりの額にはなる。
この男の場合、どうせ一晩で使ってしまうのだけれども。)

あー……とりあえず、どっかで火でも起こすか。
……なぁんかこの辺に、いい野宿ポイントあったかねぇ?

(ぼりぼりと頭を掻きながら立ち上がって、面倒くさそうにのそのそと歩き出す。
今から全力疾走すれば港湾都市などには辿り着けるが、そんな気分にも慣れない。
どこかの遺跡や、洞窟などがあればそれが望ましいのだが。)

ソード > (しばらく、山肌に沿って歩く。一応遠くから水音がしているので、そちらの方へ向けて。
地図を見る様子もないのは、この男、恐ろしく方向感覚が正確である事に所以する。そのお陰で、道に迷った事は殆どない。
ともあれ、そうやって山中を進んでいく。
地層のむき出しになった山肌から上を見上げても、途中から樹々が生えそろっている為にその上を見通す事はできない。)

ん……?

(ふと、男が首を傾げる。
実際に動くようなものではないが、鼻をひくつかせる、という表現がしっくりくる動き。
何かが鼻についた。
すれば、考えるまでもなく男は思い至る。
これは、温泉の匂いである。
どうやら、水音の源は天然温泉のようだ。)

お、こりゃツイてたか?

(男は目に見えて上機嫌になり、まだ見ぬ天然温泉の方へ向けて足取りが軽くなる。
こころなしか、というか、あきらかに歩調も速くなった。)