2015/10/13 のログ
クラリッサ > 「あらら、いっぱい出しちゃいましたね」

母乳を吹きだして果てるアリシアの姿を見てもう抵抗はできないだろうと拘束を解いて。

「孕ませることができないのは残念ですが代わりにいいものをいただいて…おや?」

その体に宿った淡い光に反応が遅れたのは単純に油断したためだった。

アリシア > 「トレース・プリンセス・プリーステス!」

口が勝手に動く、その次の瞬間アリシアの裸身を光が包む。

白い、シースルー素材の多めな法衣、大きな錫杖、白く薄いベールを頭から覆い、その胸には聖印の印が刺繍されている、まさに姫司祭ともいう姿へと変わっていった。

クラリッサの精を受け、『聖女』の力を宿したアリシアは、手にした錫杖を振る。

『忌まわしきものよ、この場を去れ!!』

そう力ある言葉は、浄化の光でクラリッサの身を焼く、200年前の聖女の残った良心、かすれかけていたものが今権現したのかもしれない。

眩き光は一瞬にしてその場の不浄を消し去っていく、魔力は先程吸収したスライムが無尽蔵に供給してくれたおかげで十分なようである。

クラリッサ > 「…これは予想以上に面白い子だったようで」

状かの光がその場を覆えばクラリッサの体は消え去りかすかに残った部分は小さな触手となって地面に消える。

そして200年前のデザインの聖印がその場に残る。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からクラリッサさんが去りました。
アリシア > 「あ、はぁ」

慣れない力、その放出に錫杖を杖代わりにし膝をつく。

「や、やりましたの?」

風景が先ほどまでの肉の壁からもとの温泉へと変わっているのを見れば、ほっと胸をなでおろす。

それにしても精を受ければ、何か新しい力が覚醒する、精霊神の加護だろうか、それとも魔王の呪か、その原因は判らず。

「ただ、今は王都へ戻りましょう」

そう言ってアリシアは、元の姫騎士の姿へと戻り、愛馬を繋いだ場所へと戻っていく。

途中見つけたのは200年前のデザインの聖印。

その持ち主は、200年前ヤルバタオートの聖女と呼ばれた修道女のものだと知るのはまた別の物語。

そしてまた、彼女の活躍は尾ひれがつき、広まったのかもしれないが、愛馬にまたがり王都へと戻っていく彼女はその未来をまだ予想出来はしなかった。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からアリシアさんが去りました。