2021/09/02 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」にイスラさんが現れました。
イスラ > 「…うわぁ………」

流石に、退く時も有るというものだろうか。
元々決して治安が良いとは言えない、歓楽街のカジノホールは…一種歪な熱気に包まれていた。

少し開けたステージ上で。一人の女性が、幾人もの男達に嬲られている。
元は豪奢であったのだろうドレスは。既に破かれ、穢され、見る影もない。
ボロと化した布切れと、飛び散った白濁に濡れた肌身を四つん這いに。前から後ろから責められる、その惨状は…
何の事はない、最早賭ける物が無くなった敗者の末路なのだろう。
それが単純な勝負運の無さによるものか。店側や対戦相手の罠なのか。…などは、第三者には知る由も無い。

ただ。何となくマジマジと見ている事に気が退けて。目を反らした。
どちらでもない。そういう自認が、少しだけ。段上の敗者と同じ、オンナに偏りつつあるから…だろうか。

イスラ > …幸い。
誰かに注視される、という事は無さそうだった。
明らかに動揺した、見た目は娘。ともすれば巻き込まれてもおかしくはなかったのだが…
それだけ、多くの者達の視線は。ステージに終始していたという事なのだろう。

落ち着かない。落ち着ける筈などない。
ふらふらとした、心許ない足取りは。何処か逃げるようにして、カジノの中を後にする…

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」からイスラさんが去りました。