2021/05/10 のログ
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2【イベント開催中】」にラッツィオさんが現れました。
ラッツィオ > 首元が苦しくて仕方がなかった。
スーツなど着たこともなかった男だが、お得意様からわりのいい仕事があると紹介されれば、今後の付き合いを考えて断るわけにもいかず。
亜人用に特別に仕立てられた制服は、しかし体格までは考慮されておらず、首、腕、脚といった部分はかなり窮屈だった。

開催されているのは、さる貴族の御曹司の誕生日を祝うパーティー。
その貴族は方方で恨みを買っているらしく、この機に乗じてよからぬことを考える輩が多数いるとの心配から、腕っぷしの強い連中を使って警備を増強する必要があったのだとか。

そうして人の流れや動きに気を払っていたところ、怪しげな動きをした婦人が目についた。
ペアを組んでいるガードマンに目配せをしてから持ち場を離れ、その婦人へ静かに近づいていき、背後から腕を取る。
容易に振りほどけないほどの強さで。

「あー……オネエサン。すまんが、ちょっとあっちで話を聞かせて欲しいんだがねェ」

ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2【イベント開催中】」からラッツィオさんが去りました。