2020/09/09 のログ
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2【イベント開催中】」にジーゴさんが現れました。
ジーゴ > 場末の酒場で開かれているオークション。
ざわざわとした酒場には小さなステージがあって
様々な物がオークションにかけられている。
司会が整った声で、紹介するのは寂れた酒場にふさわしいどこか信憑性の低い商品ばかり。
失敗した合成獣のようなものがうごめいている生き物、貴重な魔道具と謳われているが価値がはっきりしない骨董品。


そんな中で今、オークションの舞台に上がっているのはまだ年若い奴隷。
天井から手首をひとまとめにして、吊されている。
まだ、意識はないがちょうど舞台上で意識を取り戻すようにクスリの量は操作されているだろう。

「ン…?」
舞台の強い照明を浴びて、奴隷が小さく身動いで、薄目を開けて小さな声を漏らした。
その数秒後に、しっかりと意識を取り戻した奴隷は激しく暴れて、
体重を支える手首の鎖が派手な音を立てる。

「ぎゃああああ」
天を突くような絶叫。枷が鳴らす金属音。
そんな奴隷の混乱は無視したまま、司会が商品の説明をする。

『今日の目玉商品は、後ろはゆるゆる、前はきつきつの処女。成長期のミレーを一晩自由にできてしまいます』
処女?司会の声が奴隷のパニックを増長させる。
それでも、恐る恐る、全裸にむかれた躯を見下ろすと
確かにあるべき物が無かった。
成長し始めていたはずの体もなぜか華奢になっていて、
胸は少し膨らみ、あるべき物があるはずの場所には小さな割れ目があるだけ。
割れ目はぴったりと閉じ、未成熟なもの。
尻には既に尻尾を模した道具が深く挿し入れられていて、
確かに、後ろはゆるゆる、前はきつきつだった。

「(オレは女じゃない!!)」
口にしたはずの言葉は音にならない。
何らかの魔術で今日のオークションを邪魔する内容は阻害されていそうだ。
青ざめる奴隷は、司会者がおもしろおかしく奴隷を紹介するのを聞くことしかできず。
まぶしい照明から視線をそらした。

ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2【イベント開催中】」にヴェルソートさんが現れました。