2020/04/24 のログ
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2【イベント開催中】 クリュソスホール」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > まるでパーティ会場のような賑わいを見せるクリュソスのホール。
様々な物品がホール奥の壇上に載せられては、落札されている。
その中で、男は適当に競りに参加しては、途中でやめてぶらぶらとしている。
時折、オークションのスタッフや客に話しかけたりもしているが、それも軽い雑談で終わる。

「やれやれ、気が滅入るな……」

男は、このオークションに潜入し、調査をするという依頼を受けている。
依頼主はダイラス自治体。つまり、都市そのものだ。
妨害や阻止は依頼には入っていないが、少しでも不穏な動き――例えば、テロの示唆など――を見つけたら、報告する事になっている。
これだけ聞けば、良いことをしている風でもあるのだが。

「(実際は、オークションの妨害を、更に妨害する依頼でもあるんだよな……)」

このオークションは、ダイラスにとってはリスクであると同時、今街で動いている『蛇首幇』への情報源になりうる。
寧ろ、此処で下手にオークションが潰され、地下に潜られる方が怖いと、そういう事だ。

「(犯罪集団の情報を集めながら、その組織に協力せよ……って何か矛盾してるよなあ)」

とはいえ、依頼を受けてしまったものは仕方ない。
不審人物か有力な情報。それを得るために、男はホールの中を注意深く調べるのだった。

クレス・ローベルク > 「――ん」

ぴたり、と止まる。
何か、こちらに視線を感じた。
不自然な動きがあっただろうか、と思うが、思い当たるフシはない。

「まあ、このカッコ目立つしな……」

青い闘牛士服など、そうそう目にかかるものではない。
そもそも、男自身もそこそこの有名人であり、逆に有名人であるからこそ、スパイ活動をしているとは思われまいという読みでの仕事なのだ。
だから、見られる事自体は別に問題ないのだが。

「(一応、視線の主を探してみるか……?)」

クレス・ローベルク > 気配は去っていった。男は、首を捻ったが、再び調査に戻ることにした。
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2【イベント開催中】 クリュソスホール」からクレス・ローベルクさんが去りました。