2019/12/07 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」にヴェンディさんが現れました。
ヴェンディ > (いや全く、人間というのは時間の使い方が上手い。
瞬きの間にこんな煌びやかなモノを作る)

大歓楽街、ハイブラゼール。
その通りの一つを、仕立ての良い服を着た美男子が歩いている。
歳は20を過ぎたころに見えるだろうか。
遊びの合間の間食用だろう、店先に出ていた肉串を口に入れつつ。
興味深そうに、辺りを見回す。

ここには何度か来ているのだが、来るたびに新しいものが増え、より輝きを増している。
どこまでも貪欲に拡張を続けるそんな街に笑いを漏らし。

(さて、餌は撒いておいたが…面白いものは出てくるかどうか)

彼としてはこの街を見て回るだけでもそこそこには楽しいのだが。

やはり、街を見て歩く連れが居た方が楽しい。
だからこそ、匂わせる程度に自分の異質な魔力を周囲に流し。
同じ魔のモノや、感のいい人間が反応すれば、彼にもわかるように魔法を仕掛けている。

それ以外にも。
彼の容姿…特に、整った顔にそぐわない、不気味な瞳が道行く人の目を引いており。
そのこともまた、餌ではある。
向けられる視線を吟味しながら、面白そうなモノが居れば、こちらから近寄るつもりで。
ゆったりと、かつて殺戮を繰り返した魔王は、賑わう通りを歩いていく。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」からヴェンディさんが去りました。