2019/09/03 のログ
ロロ > 珍しい――そう言われるのは。初めて、なような。
掛け合わせで作られた血だから、という事なのでしょうけれど。
ただ、特別な能力とか?そういうのは、有りませんね。生粋のミレーと違って、魔法にも疎いですし。

(別に複雑な理由ではない為に。さらりと暴露してしまおう。
実際の動物に於いても。ウルフドッグという犬種は実在するし、それと同様。
どうせ多少突っ込んで訪ねられたのなら、今後、隠し立て出来る訳でもないのだから。
…さて。犬と狼。どちらの方に、より近いのかと問われれば。後はもう産まれではなく育ちの問題。
自然と喜ばしげな反応を見せるのが。犬として扱われてきた証拠なのだろう。

やがて、一軒の店に入る事となった。
何だかんだでフリーになってからば、生活資金上の問題も有り、縁遠くなったような。お値段高めの店らしい。
隣に座らされつつ、苦手な物…は、特にないと言い切って。
序でにメニューが届けられれば、遠慮なく、多めの料理を注文し始めつつ。
主菜から副菜へと注文が移る、その合間、辺りでか。何気なく、同時に隙を突くかのように付け足す言葉。)

 それで。
――奴隷として、何をお望みですか。
雑務?夜伽?お望みなら、人殺しでも何でも。
あー……でも、間諜については。今日みたいに、随分。鈍っている気が、しますけど。

(些か物騒な単語が、幾つか、紛れ込んでいるのだが。
客の多い酒場の中、人々の話し声がひっきりなしで飛び交う為に。
その喧噪に飲まれ、第三者に聞かれる事はないだろう。)

ヴィルア > 掛け合わせて作られた、ということは。
自然ではあまり生まれにくい、ということであり。
それは彼にとっては十分、興味の対象となる。

「………」

注文を終え、自身も適当にいくつか料理を楽しんでいる時、かけられた言葉に少し言葉を失う。
特別な能力などは、はなから求めていなかったが…
この積極性、というのか、あるいは奴隷としての一家言が何かあるのか。
それらが好ましく思え、口元に手を当てて笑う。

「いや、すまない。…ここまで気力のある奴隷は久しぶりでね。…そうだな…」

しばらく、料理を咀嚼して、何事か考え。

「…それらを提案できるのなら、私の近くで雑務兼護衛、…後、夜伽もだ。…その気があるのなら、頑張りによっていい待遇も与えられるだろう。
ああ、失敗したとしても、お仕置はするだろうが、殺しはしない。もったいないからね。」

彼は、ある意味平等だ。
元貴族であろうと奴隷になればそれらしく扱うし
逆に奴隷であっても、能力、意欲の高いものには対価を支払う。
相手の地頭の良さから、補佐のようなこともできるようになるかもしれない、と思いつつ。
相手にとっては格別かもしれない条件を提示する。

「ロロがそれでよければ、この後、ロロのそれらを試したい。…もう夜も更けてきたしね」

そうして、くすりと笑いながら、自分から言い出した夜伽を指して言葉を紡ぎ。
隣に座った相手の頬に、優しく触れよう

ロロ > (掛け合わせるというのは。当然、二種の長所を併せ持たせる為だ。
尤も、必ずしも都合良く、生物の足し算が上手く行くとは限らない。
犬らしい従順さも、きちんと備えてはいるのだが。それ以上に警戒心の強さが、元来の狼めいて。
だからこそ、未だ。料理に舌鼓を打つ間も、獣の耳は其処彼処。
…そろそろ。周囲に居る護衛が、何人程か。どれだけの距離を保っているか。その辺りを把握しつつあった。
広い街中ではない、店内という一つの空間にまで。同じ足音や同じ臭いが追随してくるのだから当然か。

…この辺。能力と言えば能力、だが。それこそ犬と狼の長所であって。特別と称さないのもまた然り。)

 だって。これでも、脱奴隷したツモリだったから…なので。
今日捕まらなかったら、それこそ――ぁー、ぇー…雇われでいくツモリだった、訳でして。

(少しばかりふて腐れる。
思わず敬語が崩れかけたが。未だ、二人きりとは言えない空間だ…無理矢理に軌道修正。
望むか否かは別としても。約束は約束、契約は契約。買われたからには、主は主だ。

とはいえ。提示された条件は。それこそメイドや奴隷というより、雇われる身と言った方が良い。
野性の性が抜けきらない身としては。なかなかの好待遇なのではあるまいか…と思えてしまう。
普段なら、決して止めないような、食事中の手が。思わず止まってしまう程驚かされて。)

 な、る……なるほど。それは、有難いというか……いえ、本当に有難くて。助かり、ます。
買われた身、務めさせていただきます――それでしたら。

 それ等。 …それ等、ね。
勿論。そういう所に到着する、までの。護衛もしっかり、務めさせていただきますとも。

(矢張り、少しの溜息を零しつつも。どちらかと言えばそれは、苦笑するに近いもの。
…慣れていないといえば嘘になるし、奴隷とはそういう物なのだと、有る意味で納得済み。

ただ流石に。二人でしけこむ所まで、護衛の耳目が付いてくるのは避けたいものだ。
だから、伽の最中に関しては。自分でどうにかするので、と付け足して。) 

ヴィルア > 「…っ、ああ、その話し方が、余程嫌いなんだね、ロロは。…ただ、近くについてもらうならそこは慣れてくれ」

またもや、強引に軌道修正する相手に笑顔を見せ。
貴族であるのに、この青年はよく笑う。
敢えてはっきりとした感情を見せることで、相手の油断や安心を誘う術を無意識に行なっているからでもあるのだが。

「もちろん、命令には従ってもらうし、今はまだ奴隷という身分……、と、気付いていたのか。流石だね。……ふふ。…契約が成立したのなら、私もロロを信用しよう。」

言葉を続けようとしたが、ロロの含意に気付き。
軽く片手を上げて、その後二度三度、テーブルをこつこつ、と叩く。
瞬間、客の何名かが店から出て行き…、付きまとっていた臭いや足音が、遠ざかっていくことがわかるか。

「ただ、遠くからは…彼らにも、護衛の役割を果たさせてやってくれ。
それと、連れて行く宿の近くには待機させるよ。
ロロが気絶でもしてしまったら、守るものが居なくなってしまうからね」

遠ざかってはいるものの、犬と狼の長所を持つ女なら、微かに気配は感じれるだろう。
そこは済まない、と彼は苦笑し。
同時、気絶するようなことをするのか、と不安にさせそうな言葉を出しながら、食事をゆっくりと終えるまではその店に。
終えたなら…近場の、貴族御用達の宿へと、新たに手に入れた奴隷を連れ込もうか。

ロロ > 其処はまぁ。……頑張って、勘を取り戻していきます、ので。
信用していただけるというのなら。そうしていただけるだけの物を、此方からも見せないと。
…あぁ…ちょっとでも止めてしまうと。たちまち忘れる物なんです…よね。誰しも。

(改めて、そういう事を思い知った。あらゆるスキルは、使い続けていなければ、たちまち劣化してしまうのだと。
敬語。話し方。それ等は立派な対人スキル。契約というか、雇用というか。それが成るからには、手を抜いてはいけないだろう。
少なくとも、今はまだ、と彼は言葉にするものの。元々奴隷だった張本人に言わせれば、現状は破格の好待遇。
便宜を図って貰えるからには、手を抜いては、失礼という物だ…ギブとテイクはしっかりと。
その辺、少女の義理堅さというか、譲れない性分から来る物であり。)

 有難う御座います。…えぇ、仕事、というなら。それには励まないと嘘になる。
……まぁ、だから、彼等の仕事を奪うというのも。そういう点からすると、ヤブサカではない、ですけれど。
流石に視姦されるのは……ねぇ?どうだろう、と思う訳で。
えぇ、宿の周り?それなら問題無い――――無いと、思うんです、けれど…も。

(一度、瞬き。
気絶したらだなんて。そんな心配をされるとは思わなかったのだが。
少しの間を置いた後、小さく、頬を染める事になる。
…此方が、奴隷を本職とするのなら。彼は本職の貴族であり。この国の貴族はえてして…性に関しては、傑物だ。
たった一晩の内に、どれだけの事をされるのか。するつもりなのか。…不安が大凡と。ほんの少し、期待が混じる。

やがて、然るべき合図を受けたのだろう。覚え込んでしまった臭いが、気配が遠離る。
此処から先は、先ず此処の店外で待ち。次も、宿の外迄は付いてくるに違いないのだが。
慣れた足音と散開具合からして。きっと、主のこうした一晩は。彼等が慣れてしまう程、良く有る事なのだろうと鑑みる。
少しばかり首を竦めつつ…しっかりと腹拵えを終えた所で。
これまたしっかりと高級さに包まれた、とある宿へと。場を移す事となる。)

ヴィルア > 「ああ。その通りだ。そのカンを取り戻すのには、あまり時間はあげられないが、努力が見られれば一先ずはそれでいいよ」

言い直そうとし、反省し、契約を履行しようとする姿はとても好感が持てる。
続けて、こちらの言葉の意味を理解し、実直な相手が頬を染める姿を見れば、目を細め…素直に、可愛らしいね、と褒めて。
その場を後にし、とある宿へと移動する。

貴族御用達らしく、天蓋付きのベッドに大きな姿見。外からは見えないように大きな窓には窓布。
更には体を洗うための浴槽付きの水場まで用意されており。
そのどれも手を触れてはいけないのではないかと思うほど、豪奢に整えられている。
部屋に入れば、部屋の中央まで共に進み。
気になる護衛は、彼が言った通り宿の外に待機していることがわかるか。

「では、早速夜伽をお願いしようかな。とは言っても、されるがまま、というのは苦手だから、きちんとロロも気持ちよくしたいと思っているが…」

二人が向き合うように位置取り、少し離れたまま、相手の頬や髪、耳に触れ始め。

「まずは、服を脱がせてくれるかな。その後、ロロも脱いでくれ。もちろん、全てだ」

優しく語りかけながらも内容は命令。
下着も含めて全て…今から抱かれる準備をしろと。
既に彼の内には熱が滾っており…
その熱さと猛りを、脱がせて行くなら感じることになるだろう。

ロロ > 有難う、御座います。……そういえば先程は。
二人きりなら、その時はまた別と。仰いましたけれど…?

(宿へと入れば、それで少なくとも。護衛達の耳目からは離れた事になる。
此処迄来れば、二人きり、そう呼べるのではあるまいかと。
流石に許可が下りでもしない限りは、未だ、きちんとした言葉を心掛けているものの。
警戒心は少し氷解し始めたのだろう。…付き従う足取りが、些か、柔い物になる。

然々、宿の者との会話が有って。通された部屋は…それはもう豪勢だった。
この街の中、其処だけ、王都の貴族邸が。そっくり移築されたのではないか、というような。
貴族らしい設えの家具達、設備達を。久しぶりに見る事となり。
多少落ち着かないと言わんばかりに尾を揺らしながら、同じく、部屋の中央へ。と。)

 それこそ、気絶する程、なのでしょう?
実際有り得てしまうのが…何と言いますか。……怖さ半分、嬉しさ半分、というか…
それでは。失礼、いたします――

(多少のお世辞も入っているが。期待半分である事自体は本当だ。
それこそ、長い間、奴隷を務めてきたという事は。手段として、夜伽を覚えているというだけでなく。
其処に伴う快感やら欲望やらも、しっかり、刷り込まれているという事なのだから。

遅れて付き従っていた立ち位置から、正面きって向き合う位置取りへと移動すれば。
そっと手を伸ばし、この部屋に相応しい仕立て具合の、彼の服を脱がせていく。
慣れている分動きは速く。だから直ぐに、彼の全てを脱がせ終えて。
当然目にする事となる、熱さ。硬さ。そして大きさ。…ほぅっと零す吐息に、此方も熱を宿し始めながら。
同じく、自分も。シャツから始めて、衣服をその場に脱ぎ落とすのか。)

ヴィルア > 相手の質問には、ああ、と答えて。
これからは、ロロが二人きりだと判断すれば口調については許可を得なくてもいいとも追加して。
隠れていた護衛すら看破するのなら、その判断は任せた方が効率的だろうという考え。

「それだけ、私は…私に心酔していく様子を見るのが好きなんだよ。…ロロのような実直な奴隷が、乱れるところ、とかね。そういった差異、落差が…私は好きだ。」

脱がされながらも堂々と話し続け。
現れてくるのは、筋肉質とまではいかずとも、しっかり引き締まった体と。
平均よりも少し大きな、男根。
人外などには比べるまでもなく及ばないが、それでも、血管を浮かせ、女を求めて反り返る姿はたくましい。

「…よくできたね。さ、おいで。…一晩と言わず、私の屋敷に帰ってからも、楽しんでもらうために…まずは私を覚えてもらおう」

言いながら緩く両手を広げ、相手を抱き寄せてから。
その全身を撫でさすり、じんわりと…愛撫とも呼べるか怪しい、優しげな手つきで触れることを繰り返して。
特に興味を惹かれた耳や、尻尾などを重点的に。
言葉に嘘はないのか、しっかりと奴隷も昂らせていこうという動き。
ただ、主人としての自覚は当然あるのか、口調は少し強い。

「口を開けて、舌を出しなさい、ロロ」

しばらく撫でさすった後、そう言って。
ロロが命令に従うならそのまま、彼も口を開け…深い口づけを落とそうと。

ロロ > ――そうすると。…そうなると、この辺も。…普通はこういう喋りなんだけど。
この辺りも変えられていくというか。さっき迄のが、段々、当たり前になっていく…のかな。
そういうの。調教っていうのか、薫陶って言うのか――

(部屋に入って、これで、完全に。間違いなく、二人きりだ。
この部屋が、扉や窓が、どれだけ音を遮断してくれるのかも。きっちり確認済み。
其処までを確認と確信を挟んだ所で、口調が崩れた。
さも緊張が続いてたのだと言わんばかり、露骨に吐息をつきつつも。
命じられた行為に対して、決して手を止める事はせず。程無く、互い裸身で向き合う事になっただろうか。

改めて目線を落とす。既にしっかりと反り返った、男の象徴が其処に在る。
立派な肉幹が熱を宿している姿に。小さく唾を飲み込んで。)

 それじゃぁ、お願いしま――す。…あなた、さまを。主様を教えて――刻みつけて、下さいますか?

(抱き寄せられるまま、身を預けていく。
未だ未だ薄い、脂よりも肉の、それも硬い筋肉の方が目立つような細身ではあるが。
それでも女である事だけは、最低限主張する柔らかさも兼ね備えて、腕の中、胸板の上へ。
項から耳へ。背筋から尻尾へ、縦横に走り這う掌は。丁度、先程頭を撫でられたのと同じ温かさで…
だが先程と比べてずっと。執拗で丹念で、露骨に性感を暴き立てようとする、貪欲さや巧みさも併せ持っている。
自然と押し付ける形となる胸の内。高められていく鼓動を、その胸板へと伝え。)

 っ、ん、……ふ―― ふは…

(とろりと快感を浮かべつつある瞳が。見上げて、その侭肯いた。
促される侭差し出す舌に、主の舌先が与えられれば。それはたちまち、舌を絡め唇を吸う、濃密な口付けへ。
ひくりと震えた指先が、恐る恐る此方からも、彼の腰へ回されんと。…縋り付く、ように。)

ヴィルア > 「…ああ。ロロを、私のものにする。
縛り付けすぎるつもりはないが…私が一番だと思うまで、『調教』するつもりだ」

護衛の存在を嗅ぎとるほど敏感な耳元で、相手が途中で区切った言葉を繰り返し、自覚させる。
言った通り、口調が崩れても、むしろ嬉しそうで。

「っ、ふぅ…ふふ…、…、ただ、命令に従っているだけでは、少しつまらない。
この手のように、したいと思ったことは、してくれると私は喜ぶよ」

息継ぎをしながらも…歯列をなぞり、唇を食む、長い口づけが一度離れ。

途中に腰へ回された手を感じ、悪戯っぽい笑みを見せて。
続けて背中をなぞっていた掌が、優しく女の尻たぶに触れ、こね始める。
男の側に引き寄せるように力を込めれば…口づけは難しくなるが、彼の暖かさと、下腹部に当たる熱がより感じられるか。

「君を、一番悦ばせるようになるものだ。わかるかい?」

過酷な仕事で鍛えられ、年齢故か薄く柔らかさを最低限主張するその肌で男根を擦るように体を動かして。
密着していれば、女の胸もまた、彼の体で擦りあげられていくか。
そして、発情を更に促すように、淫猥な想像を掻き立てさせる言葉を、自分と比べて小さな相手の耳元で囁き。
その男根の先端からは少量ながら先走りが垂れ。
マーキングするように、下腹部へ塗りつけていく。

ロロ > えぇ。私、狼なので。
……どうしても、犬にはなりきれないんで。
家犬にはなれませんけど――飼い主は、飼われるのは、嫌いじゃ、ないよ。

(またちぐはぐに。だが、それだからこその本音。
口付けを一旦解けば。噛み付いてみせるように、尖った犬歯を見せ付けて、笑う。
何から何迄、此方の意、或いは本能を見透かしてくれるような彼は。なるほど、良い主になりそうで…
彼なら。元の主が残した侭の首輪を。新しく、はめ直してくれても。おかしくないか。)

 っん、んふ、ふは――…ぁ、したい事…それだったら……

(そして直ぐに、再び、口付け。有る意味それも立派に、「したい事」の一つ。
舌を絡め合うだけでなく。ざらりとした味蕾を擦り付けるように、彼の口中を舐る。
身長差故上から下へ、彼の唾液が送り込まれれば。当然の義務であるかのように、こくりと喉を鳴らし飲み込んで。

不意に、重なり合う口付けの端から、くぐもった声が漏れたのは。
体勢が変わり、些か口付けが浅くなったからと。ぞくぞくと震える背筋から尻肉へ、彼の手が落ちたから。
揉み込まれる度、竦み上がって力が篭もり。筋肉の緊張と、下半身の力を如実に伝えて。)

 っ……は、ふは …それ、なら。ッ…したい事という……か……
悦ばせて、下さる物に。…もっと、同じく、悦んで欲しい……ので…

(微かに身動ぎ。抱き締められ続けていると、流石に、動き辛く…やりたい事にも移れなくて。
実際、抱擁は尚強くなり。尻たぶを揉む掌に、下半身を引き寄せられれば。ますます互いは密着し合う。
ぬらりと粘付く先走りが、臍の辺りへ塗り込められて。そそり立ったその高さを、サイズを思い知らされる。
堪らず疼かせるように、鳩尾から下にも力が入り。
…これでは、どんどん流されるだけだ。無理にでも、句切りを入れるかの如く。
口付けが解かれた段階で、一度、腕の中から逃れんと。……何故なら。)

 こういうの。…お互いが気持ち良く、なればなる程…
何処迄も。悦びとか、気持ち良さとか、増えていく物だから――

(だからこそ、彼に、明確な快感を与えるのが目的だった。
少しでも離れれば、直ぐ、その場に膝を着く。
眼前へとやって来る牡幹に――ひたりと。唇を添わせ、舌先を這わせ始めた。)

ヴィルア > 「それならば…、君の帰る場所になってあげよう。
餌を与え、仕事を与え…出て行ったとしても帰って来たくなるように、してあげるよ」

快活に、けれど魅力的な笑顔を見せる相手の熱を、男もまた感じ。
荒んだ心の拠り所となるよう、言葉という飴を与えて

男の力に負け、女が多少凭れかかったとしても、男らしさのある体で女の体を受け止め。
何度も口づけを交わし、体内も自分のものとしていくように、唾液を送り込み、逆に舌を絡めとって、男の側に引き寄せ…独占欲を露わにしていく。

「…ふふ、本当に、いい子だね。ロロは。
その通りだ。…言うことを聞かない奴隷には、痛みを伴う事をするが…ロロには、必要ないかな」

何も言っていないのに、自分の言葉通り、自身で考えて行動に移してくれる女。
腕の中から逃れようとすれば、男の力が抜け、するりと抜けられるか。
そのまま、お返しと言わんばかりに、舌先を這わせ始める様子にぶるりと男の背筋が震える。

「気持ちいいよ、ロロ…、上手だ」

膝をついた相手の頭を、褒めながら撫でる。
時折、驚かせるように小さく腰を突き出し、反応を楽しんでいるようで。
そのまま、奉仕を受けていたが。

「…口を開けて、咥えなさい、ロロ。…しっかり飲み込むんだ」

やがて男の吐息が、少し荒くなって来たのが感じられるか。
先程からある意味我慢を重ねており。彼としては、女を味わいたい思いが強かったのかもしれない。
並の男なら、自分の肉竿が萎える事を気にして、奉仕をやめさせるだろうが、その様子はなく。

先走りの量も増え、女の目の前で更に肉竿が硬くなっていく。
咥えれば、そのまま、硬さを失わないままに…彼の濃い子種が、脈動と共に先端から打ち出される
まずは女の口内を、喉を、彼の匂いに染め上げてしまおうと、何度も、何度も。
緩く女の頭を抑え…使われているのだ、という思いを強めさせながら。

ロロ > ――取り敢えず、早速、仕事…だ、これも。
……仕事だからには、ちゃんとする――ちゃんと、気持ち良くなって貰う…悦んで、貰う、から。

(小さな笑みは直ぐになりを潜め。代わりに浮かぶのは、真摯とも言える瞳の光。
もっとも、その愚直さが行わせるのは。男の証、牡肉への奉仕。
絡め合い、唾液を啜り、たっぷりと濡れて糸を引く舌先を。亀頭の先端へと這わせていく。)

 されると解ってて、それでも逆らう程――馬鹿じゃ、ないよ。
っん…ふは、…それに、今は。…ご褒美の方が、目の前に、ぶら下げられているんだから――

(示唆されるだけの鞭よりも。明確な飴が、目の前にこうして、そそりたっている。
実際に飴であるかのように、先端から根元まで。丹念に舌を巡らせ、唾液で濡らし。
その侭しっかりと先端を頬張り、敏感だろう粘膜を濯ぎ立てては舐り始めれば。

時折、突き出される腰が。緩くだが喉奥を、鈴口で押し上げて。
嘔吐きそうなる感覚は不快だが、それも、牡肉の猛り具合と大きさ故だと思えば。悪くない不思議。
沸き上がる先走り、逆流する唾液、それ等が。糸を引いて唇から垂れ落ちれば。
両手の中に掬い止めて。その侭濡れた両手もまた、幹の根元や袋への、柔い刺激や摩擦に終始する。
男性器の全体を余す所なく。しっかりと、快感を与えるべく奉仕を続ければ…)

 ―――― ……、っ、っ…!
んっは、っんん、っん、…く…――ンッ………!!

(一瞬、膨らみを増す肉の幹。押さえ込むように強く、唇に力を入れて頬張れば。
たちまち爆ぜ返る白濁が、一気に、口中へと解き放たれていた。
焼け付く程の奔流が口内で荒れ狂う…あくまで、口内。
例え押さえ付けられ、息を奪われ、苦しくとも。直ぐに飲み干す事をしないのは。
…やがて射精が収まった頃、主の前で、口を開けてみせ。
たっぷり与えて貰えた白濁を。それから、改めてそれ等を嚥下し、口内を空に干す様を。
しっかりと主に対して、見せ付ける為だろうか。)

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」からヴィルアさんが去りました。
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