2018/12/19 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2 海沿いのカフェ」にクレス・ローベルクさんが現れました。
■クレス・ローベルク > ダイラスの行きつけのカフェで、男が一人、書き物をしていた。
書いているのは、先日の試合の報告書。
普通ならば、こんなことはしないのだが、前回の試合の後の"お楽しみ"は、やや"特殊な責め"を使用した故に、上司から詳しい情報を求められたのだ。
「って言ってもなあ、"くすぐり責め"のレポートって……」
正直、確かに楽しかったし、客も盛り上がった。
が、それはそれとして、何を書けばいいのか全然解らない。
アレか、あの女魔術師の何処が弱かったとかそういうのを書けばいいのか。何の意味があるのか、それに。
「まあ、多分あの人も『変な事をやったら取り敢えず報告書を書かせよう』っていうルーティンで命令しただけなんだろうけどさあ……」
それでも、仕事は仕事。
さて、何を書こうかと机に向かってうんうんうなっている。
■クレス・ローベルク > 「ええい、休日にこんなんやってられるか!後でもっかい上司に連絡して要点問いたださないと進むものも進まないッ!」
そう言うと、机の上の書類をくしゃくしゃにして、力強く鞄に突っ込む。
代わりに、読みかけの大衆小説を取り出して、
「すいません、店員さん、コーヒーとブルーベリーケーキお願い」
注文し、コーヒーとケーキが来たら、ふぅ、と溜息を付き本を開く。
どうやら、今日はもう仕事は終わりということらしい。
遠くの潮の音をBGM代わりに、男は黙々と読書を開始する。
中身はとある滅んだ王国の王子が、魔法使いと出会って再興を目指すというものだ。
■クレス・ローベルク > 「お、成程。此処で王子が盗賊に攫われるのか……。あー、そこで交渉とかしたら絶対騙されるって……」
感想が声に漏れるタイプなのか、ぼそぼそと小声ではあるが喋りながら本を読んでいた。
とはいえ、先程の報告書作成もあって目が疲れたのか、途中で栞を挟んで本を閉じる。
「あー、面白かったけどちょい疲れたな。暫く海でも見るか」
そう言って、ぼうっと海を見続けている。
暇だなあ、と思いながら。
■クレス・ローベルク > 結局、この日は一日中本を読んで過ごした。
概ね充実してはいたが、次の休日にはもう少し刺激がほしいなと思わなくもなかった。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2 海沿いのカフェ」からクレス・ローベルクさんが去りました。