2017/06/28 のログ
チェチリア > 「あら、褒めてくれてるの? 嬉しいわ」

彼女は心底嬉しそうに笑った。今度は清らかでも淫蕩でもない、少女のように無邪気な笑い声。
遠慮なく乳房をつかまれ揉まれてしまう…すると彼女の股間が早速潤み始めたのだが、もう少し我慢しなければならないだろう。

「ふふっ…それはいい考えね。あの女、どうせ自分でしたこともないんだから…『正しい男女のあり方』を知ってもらうにはとても素晴らしいことだわ。ふふふ…」

男―魔族の邪悪な発想に感嘆した彼女は「いいわ、人通りも多いしきっとあの女は犯されそうになっても『きっと誰かが助けてくれる』と思うわ…その希望を打ち砕かれた時、どんな顔するのかしら…」と自らも邪悪な発想を披露しておきながら、男にこう言った。

「じゃあ先に部屋に行ってて。女を連れてくるわ…年増っていってもまだ30そこそこだから大丈夫よ」

と愉快そうに店を出てゆくのだった。厳格で知られる修道院長マリー・テレーズを堕落させるために足取りも軽く。

カイン > 「どういたしまして、という程褒めたつもりも実はないんだがね」

悦んでるようだからとりあえずそれで良しとはしておく、と付け加えつつも、
無邪気な様子に返す朗らかな笑い声。とはいえ胸元を弄る手は一切緩まる事無く弄り回し。

「何、慈善事業というのもそれはそれで良い事だがね。
 性教育くらいはしっかりしておかないと困るだろう?」

前者に関しては本気で否定のニュアンスがないのだが、
後者は欲望を一切隠そうともしていない。笑ったまま言い切って、
女の胸から手を離せば店主に声をかける。そのまま部屋が空いていることを確認して、
歩き去っていく後姿を見ながら自分も上の部屋へと向かって階段を上ってゆく事になるのだった。

チェチリア > 修道院長マリー・テレーズはそこにいた。相変わらず真面目な表情で貧しい者たちに食事を配り、神に祈るよう柔らかな声で説いている。

ふん、聖女ヅラ出来るのも今夜までよ! あんたを色情魔に変えてやるから―!

心の中で憤怒の炎を燃やしつつ、彼女はマリーに近づく。

「マリー様、こちらにいらしたんですね! すぐに私と一緒に来ていただけませんか? とある男性が私たちの助けを今か今かと待っているのです」

チェチリアはマリーの前に跪くと頭を下げた。マリーは不審げに彼女を見やる…今までさんざん問題を起こしてきた修道女チェチリア。彼女の言うことなど信用できない…と思ってしまい慌てて自分の汚れた考えを否定する。

「チェチリア、どうしたというのです? 何かあったのですか?」

マリーがそう問いかけると「はい、ある魔族の男性です。彼が今までの罪を悔いてどうしても高名なマリー様にお赦しをいただきたいと…マリー様、まさか罪の意識に苛まれている気の毒な方をたとえ魔族とはいえ、お見捨てにはなりませんよね?」と彼女は真摯な目で訴えかける。

魔族…マリーは少し困惑したがそれはそれで聖職者としてのやりがいも感じられるというものだ。何より、そのような者を放っておけるはずないではないか。

「わかりました。チェチリア。ではその男性がいる場所まで案内してください」

馬鹿な女、とチェチリアは内心で舌を出す。人を疑うことを知らないで今までよく生きてこられてものだ…と呆れつつも男の待つ凌辱地獄へとマリーを伴うのだった―

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2/酒場」からカインさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2/酒場」からチェチリアさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」にカインさんが現れました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2」からカインさんが去りました。