2017/06/27 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2/酒場」にカインさんが現れました。
■カイン > ハイブラゼールが誇る有象無象の一夜の興を提供する店の数々。
その中でも特にひしめく酒場の一つ、外から聞こえる様々な呼び込みの声を聞きながら
酒を片手にテーブルを覗き込んでいる男の姿があった。
回るルーレット盤に跳ねる玉、そしてそれが止まった位置に合わせて様々な声が鳴り響く。
狂ったような笑い声に本気の泣き言、果てはその様子をあざ笑う言葉まで。正に欲望の坩堝である。
「……今日はツイてないな」
そんなただ中にあって一言ぼやいて自分の賭け分が回収されていくのを肩を竦めて眺めて大げさにぼやく。大負けの様子。
■カイン > とはいえ、男の反応は比較的冷静な部類だった。場所の悪名に違わずに、賭場まがいの酒場が多いこの通り。
近い事なら王都の酒場でも時折見かけるものの、下手すると命のやり取りになるのがこの街の怖い所である。
暴れようとして取り押さえられた男が連行されていくのを横目に見ながらエールを煽り。
「人間も魔族も人外も区別なく、度を越した欲望ってのが一番おっかないかねえ」
一攫千金など夢見ねばこんな事にはなるまいに、とは思うだけに留めて一旦懲りたのか壁際に下がり、
背中を預けながら次のゲームの始まりを眺め始める。ゲームが一息つく度に悲喜こもごも、
声が上がる様子は中々に面白い。悪魔に傍目に見る分には、という但し書きはつくのだが。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2/酒場」にチェチリアさんが現れました。
■チェチリア > 「おや、シスター・チェチリア…こんな場所に来ていいのかい?」
周囲の客が囃し立てるがチェチリアはそ知らぬ顔で「ええ、これも社会勉強ですから」と嘯くので事情を知っている連中は大爆笑だ。
もとは貴族の娘で淫乱が過ぎるあまり修道院に入れられたチェチリアは、もはや「有名」と言ってよかった。暇さえあれば修道院を抜け出し、あちこちで相手を探している…それも男女お構いなしで。
「とりあえず、一杯飲ませてくださらない?」
修道女服の上からでも豊かな乳房がはっきりとわかる彼女はにっこりと「清らかな」笑みを浮かべて強めの酒を注文したのだった―
■チェチリア > 「シスター、相手を探してるなら俺と…」「いや、俺が…」と何人もの男が誘いをかけるが彼女はちらりと見るだけで、黙って酒を呷っている。
今夜の相手を探しに来たのは嘘じゃないんだけど…「協力者」になる相手も欲しいのよねえ。
「協力者」 それはもちろんあのいけ好かない聖女ヅラをした修道院長マリー・テレーズを堕とすことができる者だ。何とかしてあの女を堕落させてやりたい…彼女は淫乱なだけでなく、残酷でもあった。
人間にしておくには惜しい存在かもしれない…
■カイン > 「……うん?」
のんびりと酒を飲んで眺めていた所、目の前を過る人の影。
一言で形容するならばなるほどイイ女、と言った所ではあるのだがその装いが修道服となれば一瞬面喰う。
なるほど、どうにも似つかわしくはない状況だというのに周囲がそれを認めてるあたり、
相当な好き者らしいというのを見て取れば興味を惹かれた様子で近づいていく。
遠慮なく隣に位置すれば相手の様子を軽く伺い。
「よう、お嬢さんこんな所に何のごようだい?お困りごとなら相談位は受け付けるぜ?」
軽い調子でそう声をかけながらもちらりと周囲にも視線を配る。なるほど、訳ありなのは間違い無そうだ。
■チェチリア > 「まあこんばんは、お優しそうな殿方…私はチェチリアと申しますの。見ての通り『ただの修道女』ですわ?」
そして隣に座った男をじっくり観察する…悪くない。この男はきっと私と同類だわ。これは楽しめそう…
彼女は心の中でニヤリと笑うと「相談…そうですね、私は悩んでおりますの…」そこで彼女はぐっと声を小さくして「よろしければ邪魔のないところでゆっくりと…ああ、人がいても平気でしたら構いませんわよ?」と熱く囁きかける。
「なんだ、シスターの相手はあいつか…」と周囲の男どもが興味をなくしたように元の喧騒に戻ってゆく。チェチリアは男を見上げて「どうかしら? 私を助けてくださらない?」と潤んだ目で―
■カイン > 「ただの修道女は、基本的に禁酒じゃないのかい?」
野暮とは解っていても問いかける言葉は随分楽し気な物。
普通でないなら普通でないなりに、接し方という物もあるものだ。
楽し気な様子を隠しもせずに告げれば提案にクックと喉が思わず鳴ってしまい。
「ああ、勿論。困ったお嬢さんを見過ごすなんて男の風上にもおけないさ、俺で避ければ喜んで。なあ?」
わざとらしく言い放って周囲を見回せば忍び笑いとついでにさっと外される視線。
なるほど、これは相当だと判断しながらも行ける所まで行くのをためらう様子なく相手に視線を戻し。
■チェチリア > 「ふふ…あなたとは気が合いそうね」
男の口調に思わず笑みが零れる。先ほどの意識して作った「清らかな」笑みではなくて淫蕩な歪みを全面に押し出した笑みだ。
「そうね…あなた、女二人を相手に出来る? 一人は私だけどもう一人は年増の処女なのよね…無理矢理犯してやってもいいのだけれど、まあやり方はあなたに任せるわ…どう? 引き受けてくれる?」
いきなり砕けた言葉で直球を投げつける。厳格な女子修道院長マリー・テレーズは今夜はこの近くで(きちんとした)慈善活動をしているはずだ。男に手間は取らせないだろう…
「それとも、その女をここに呼ぶ? こんなに人がいるところで初めてを無理やりってなかなか出来ない体験だと思うわ」
そう言って彼女はくつくつと愉快そうに笑う。まったく、人間にしておくには惜しい女だ。
■カイン > 「――何というか、魔族でもそういう顔をする奴は早々いないんだがな。
だからこそ、最も人間らしくて最も邪悪だ」
褒めているのか貶しているのか良く分らないようなことを場を漏らしながら、
淫蕩さを隠しもしなくなった相手の胸元を乱暴に鷲掴みにしながら、
その柔らかさを堪能するように胸を揉みしだきながら少し逡巡を見せる。
が、すぐに乳房を押しつぶす動きと共に動きを再開し。
「そうだな、勿論否はないが――折角だ、この上の部屋にでもご招待して、
逃げ場を無くしてからたっぷり見せつけてやるのはどうだ?
直視させて見せつけて、意識させてから犯せばさぞ貞操観念も吹っ飛ぶだろうよ。
ああ、ついでに窓でも開けて通行人に見物してもらうか」
そうして視線を外に向ければ夜だというのに行き交う人数の減らぬ通行人の数である。
気軽に提案してのける様は正しく魔族に違わぬ物ではあった。