2022/04/17 のログ
セリアス > それ以上を聞かないのが彼女らしいと。或いは、お互いらしい、のだろうか。
何時か、寝物語にでも、そんな話もして。理解を深めていきたいというのも、男の趣味のよぅなものだが。
今は、まだ、探り、探り。彼女との距離も、関係も。互いに、戯れに触れ合うような程度。

……そんなふうな関係性の相手は、何やら妙に上機嫌で。肩口に頭を寄せて、視線を向け来るので。
勝った分の機嫌の良さが上乗せされているのも、瞭然。
腹癒せついでのセクハラも、なんなら、負けた方からの悔し紛れの悪戯と思われていそう。

「そぅいうときは、アナタと行きたい、と口説くと良いんですよ。
 ……そもそも、イスラ嬢の誘いなら、万難を排してお供いたしますとも。
 おや、良かった。折角、色々試せるチャンスなのに、私の勝負弱さで台無しになる所でした」

彼女からの誘いには。もっと妙な要求が来るかもと構えていた身には、寧ろ安心して。
誘い方にまで、注文を付ける余裕ぶり。
その余裕が、ルーレットに伝わるわけでもないだろうけれど。
今度は、黒のポケットにボールが転がり込んでいき。

其れを見た男は、にまぁ、と。一層、愉しそうな笑みを見せて。

彼女の服の下に仕込んだ、『夜の生活応援グッズ』だと知人の研究者から売り込まれた、とある魔導具に向けて、魔力を流し込む。
それは、予め登録された魔力に反応して、小刻みに振動する、柔らかな素材の、小さな卵のような形の魔道具。
色々と使い方はあるし、創意工夫しろ、という身もふたもない仕様説明だけで渡されたもの。

仕込んである場所は、彼女の、身体の最も顕著な、特徴の部分。
下肢の、下着の奥。男性器と、女性器の合間の個所に。
まるで彼女の男性器部分に不足しているものの代わりとばかり、二つ。

彼女にはどういうものか説明していないまま。これまでも十分違和感があっただろう、それが。
セリアスの魔力に反応して、小刻みに、震え、彼女に刺激を、与え始めて。

イスラ > ……本当は。気を使わないで済むような、楽に構えられるような、そうした付き合いを優先しているように見えて。
表面上だけで済ませられる所は済ませたい、踏み込み過ぎる事を恐れている…のかもしれない。
誰にだって、踏み込まれたくない部分は有る筈だ、と。自分自身を判断基準として考えてしまうから。
何処かに残る目に見えない一線を。どれだけ身体を許し肌を交えても、それとは別の所に有る基準値を。男が見出して、踏み越えられるか、は…
今後の関係次第なのだろう。きっと。

今はまだ。深すぎるが故に、言えきらない古傷になりかねない。そうした部分を見る事も、見せる事もなく。
ついでを言えばこの先。そういった所に想いを馳せる余裕も、無くなってくるのかもしれない。
何せ――二度目の性分はこちらが負けた。即ち男の言う「罰ゲーム」的な物が。襲い掛かってくる事になるのだから。

「 それはそれで、また別の機会にさせて貰うつもり。ふ…ふふ、嬉しいなぁ。だんなさまは本当に気前良いか――、ら、っ!?」

変わらず男の手は尻に有り。特段何かをされた、という素振りはなかった。
だから、勝負の決した瞬間に起きた異変はどうやら。物理的に何かを弄るような物ではなく。魔力による物なのだろう。
小さな小さな二つの魔道具。卵型をしたそれを、此処に来る前。下着の中へと仕込まれていたのだが…
異物という感触でしかなかったそれが徐に。小刻みな振動を開始する。
半陰陽たる娘の、二つの性器。男と女、その中間へと宛がわれた道具からの振動は、どちらに対しても伝わってくる物となる。

「 んっん、く、っぁ、ぁ――…? ゃぅ…ぅぁ、  っ、… っ……!」

同じ卓で、赤と黒の選択に一喜一憂する、別の客が。こちらへ訝しげな視線を向けた。
近くに座る娘が不意に、苦しげに…というよりも切なげに眉を寄せて、身を強張らせたのが。気になったのだろう。
そうやって露骨に気付かれてしまうのが、分かっているものの。それでも、無反応ではいられない。
振動その物は、決して強くはない…まだ強くない、ものの。今の娘は事前に。遅効性の媚薬を盛られ、着々と感度を上げられている上に。
そうやって生じる感覚も、つられて膨らむ情欲も、皆。仮初めの淫紋へと集まってしまうのだから。
一気に腹…胎が熱くなってくる。片手が臍の下を押さえ込むようにして、背中を丸め。二度三度と呼吸を荒げ…どうにか。
急激に襲い来た、最初の波を。耐え忍ぶようにしてから。
快感の強さに、うっすらと濡れ始めた眼差しが。男へと向けられる。

「 さ…っきの、こういう…玩具だ、ったんだ…?も…ぉ、だんな、さ……まぁ……次は――、っ…」

つぎは、まけない、と。そう紡いでみせる声は。あきらかに弱まりつつあるのだろう。
それでも。せめて後一度くらい。こういうのは三回勝負だ――と。改めて。等しく、赤へ。賭けてみせ……

いやそれも。うまくいかないかもしれない。
道具による刺激に、快感に、震える指は。狙いと違う所を、指し示してしまうのかもしれず――

セリアス > 機嫌よく、彼女が語る、その途中で。
二回目の勝負が決まり、此方の仕込んだものが、蠢き始めれば。
途端に、声を跳ねさせて。

周囲の気づかいか、或いは、好奇の……もしくは、好色な。
文字通りの十人十色の視線を受けながら、男は平然と笑んで見せる。
幾人かは、其れを見ては、そういう志向のお楽しみであると、正しく理解したのだろう。
興味を失い視線を逸らす者。協力するように、寧ろ視線を向け来るものなど、反応も、様々で。

胎を抑え、身体を丸める彼女が、欲を滲ませ始めた視線で見上げくれば。
にっこりと。愉しそうに、笑んで見せて。
彼女の背を、気遣うように、そろり、そろりと撫でる。
其れすらも、今の彼女には、どのような刺激になって伝わるか。

「面白い代物でしょう? 貴女の反応を見るに、十二分に使い物になりそぅだ。
 ……おや、イスラ嬢。赤ですか? 黒ですか? ……嗚呼。赤に落ちましたが。
 何処を指しているのか分からないのでは……これは、貴女の落ち度、ですかねぇ」

賭けが成立しなかったので。その原因になった者の払いであると。
言わんばかりに、彼女の背を撫でる手が、脇下へ潜り。
控えめではあるけれど、衣装の所為も合ってしっかりと膨らみを見せる胸元の。
その、先端へと触れ……くるりと、指先で転がす。

そうすれば、今度は其処に仕込まれた、小さな、柔らかなリング状のシールようなものが。
きゅうぅ、と。キツすぎず、けれど、確りと。彼女の胸の先の尖りの根を、締め上げて。

製作者曰く、夜の衣装を淫らに飾る最高のアクセントは、布地を押し上げるその尖り、だということで。
簡単に、其処を刺激し、立ち上がらせるためのものらしい。
じんじんと、熱く刺激するような感覚は、其れにも興奮を煽る術でもかけてあるようで。

イスラ > きっとこうやって。賭けに興じるのみならず…勝敗に応じて如何なる罰を下すのかで愉しむ者や。
寧ろそういった過程その物を、一種のプレイと捉え目的にしている者も。居て当たり前だとは思っていたが。
実際にそれをされる対象となってみるのは。また違った感想を抱かざるを得ないらしい。

気付かれている。見られている。そんな実感が急激に強まっていく。まるで男の手同様に、ねっとりと肌を撫でられているようだ。
つい先程までの。淫靡な衣装へと向けられ、その中身を窺うような眼差しとは。桁の違う、明確に性的な。欲望を孕んだ眼差し達が。幾つも、突き刺さって来るようで。
興味を失った、という者も居るが。それはきっと、既に男という明確な相手が居る事を、把握したからであって。
もしそうでなく娘が、無防備に一人で存在していたのなら…彼等に、どんな事をされていただろうと。そういった想像を余儀なくさせる。
視線によって煽り立てられる羞恥。興奮。発情。それらだけでも、明らかに強く感じてしまうのだから。まして、直に触れられると。とてもではないが、平気ではいられない。
背中を撫でる掌。それだけにすら。は、は、と呼吸が短く荒く。撫でられているから乱れるのか、乱れるから撫でられるのか、判らなくなりそうな。

「 はふ…は、ぁ、っ…これって――ボク――には、とりわけ効くん、じゃ……んぁっ、ぁ…ぁ――…!
普通はこう…いうの――ぇ、ぇっ、待っ…って、まだ決まっ…… 」

振動する玩具。そういう物自体はきっと、既に存在しているだろう。
良く有る物として想像するのは…矢張り。膣内に仕込まれて、外から動かされ弄ばれる、そういった類の物。
今回の物は既存の品々よりもずっと小さく、だからこそ何処にでも仕込めるようで。それでいて、振動機能などは、従来品に引けを取らない。
そのせいで膣外であろうときっちり、しかも複数押し込まれてしまっている訳で。相乗しあう二つの揺さぶりが。じっくりと体内にまで響いてくる。
きっと。硬い下着の内側で、肥大化しきった肉芽のような、娘の陰茎が。締め付けられる窮屈さすら、快感に置き換えられており。
それは内側から疼かされる、雌肉の側にも伝わって。滲み出すぬめりが、更に。振動する卵を、下肢へと、へばりつかせている事だろう。
更に強まる感覚が、娘の手を鈍らせ、賭けを失敗させたかと思えば…

「 くっっぅ、ぅ…ひゃ、ぁっ、っぁぁっ!?」

今度こそ。更に多くの客が、此方を向いてしまう程。明確に声を上げてしまった。
次の罰は、するりと撫でられた胸元…娘の、薄めの乳房、その頂点で沸き起こる。
薄絹の向こうで、ついと尖りつつあった先端の突起が。更に強くありありと。下着の上へと、浮き上がってくる。
敏感な突起を引っ張られる様な。括り出されるような。触れられなくとも延々と、突起を責められ続ける快感が。まして普段よりもずっと強く感じられるのは。
そういう仕組み込みなのと。いよいよ薬の効き目が、拡がりつつあるから、だろうか?

――もう少し、勝負を続けるか。続けるとしてもそれはそれで。明らかに、娘の敗北が見えているのだが…だからといって。
賭けたくない、もうやめたい。と、それを言い出す事すら。出来るかどうか怪しいかもしれず。

セリアス > 周囲からの視線は、生暖かく見守るものか。
或いは、年若く、淫らな恰好をした少女が、甘く声を上げる瞬間を見逃さないようにと。
食らいつくように、向けてくるものか。

中には、如何なる手段で、こういう状態にさせているのかという視線もあるかもしれないが。
とにもかくにも、一挙一動を、監視するように向けられている。

振動する魔導具に、身体を、最も敏感な個所を刺激されて。
更に、胸元にまで、刺激を与える仕込みが、発動させられれば。

……高く上がる、声。集まる視線。
身体を震わせる少女の身体を、ぐぃ、と。此方に、背中を預けさせるように、してやれば。
肢体の正面側が、衆人に晒されていくだろう。
彼女の興奮の昂りを濃く色付く標で表す、偽淫紋が。
胸の頂で、ぴん、と尖り、衣装を持ち上げて飾る、乳頭が。
なにより、蕩け始めたその相貌が。

けれども、此れは自分の番であると、示すように。男も、周囲に赤を、向けてから。
一度、彼女の下肢で振動している魔導具を、止めて。

「さて、どぅします? ……続けます? 別のことをしますか?
 別室に、移動して。先ほどの、『ご褒美』の権利を、お使いになってもかまいませんよ……?」

彼女の耳元に、囁きかける声。彼女に選択を委ねているようで。
けれど、男と幾度か逢瀬を重ねていれば、分るだろうか。

彼のほうが、どうしたいか、汲んで、応えろと。
とても回りくどく、捻くれた、強請る言葉であると。

イスラ > 魔道具による疲れ知らずの刺激は、着実に継続され続ける。強くはなくとも延々と…じっくりと。娘に振動を、それによる快感を蓄積し続ける。
おかげで嫌でも下半身へ、性器へ、意識の向かざるを得ない状況で――胸の先端を襲った強い圧は。全くの不意打ちに等しかったのだろう。
上がった声は間違いなく。耐えかねた物であり、そして驚きの色も含むもの。だからこそ娘の声音それ自体は。仕込まれた予定通りの物ではないのだと。誰もが理解した筈で。
その瞬間初めて気付いた者も居る。余裕の失せた娘を確信したからこそ、いよいよ興味を向けてきた者も居る。そうやってますます視線が群れを成してきた所で――

ぐい、と、男によって仰け反らされてしまえば。羽織るような肩口以下からの薄絹が、肌の上を流れては広がって。
カジノ内の熱狂と…娘自身の発熱とが、汗ばませていく肌へとへばりつき、更に透け。いよいよ露骨に、視線達へと晒す事となるのだろう。
圧し上げられた旨の突起が。発情しきったかのように生地を押し上げ主張するのも。
幾度も力が入り、緊張を見せる腹の低い位置。黒々とへばり付いた、見るからに淫らな役割を持たされた紋様も。
ともすればその直ぐ下で。椅子の上でもどかしげに揺れ、捩り合わされる太腿の内側が。滲み出した湿り気に、しっとりと色付く様子も。
そして何より…一度喘いでしまってから、しっかりと綴じ合わせる事が出来ず。浅く荒い息を吐き出しては、震え続ける唇や。
此方へ向けられた視線達を見返すだけで、うっとりと色艶を帯びてしまう眼差し…といった。発情した雌。そうとしか言えない表情が。

「 ぁ――っぁ、ぁ――、 ぁ …め、 ……駄目…っ、ぇ…」

間違いなく、駄目、だと自覚してしまう。…だめ。もうだめ。これ以上はきっと我慢出来ない。
仕掛け人である男からも、その点はしっかりと把握されているのだろう。じわじわと苛んでくる下肢からの振動が。ほんの少しだけ止まったかと思えば。
周囲のざわめきが、ぐわんと反響してくるかのような、鼓膜へと。甘い甘い囁きが滑り込んで――その時には、もう。

「    ………… …!」

ぐい。首をねじ曲げ、強引に後ろの男へ。耳元を擽ってくる、その唇へ。肩越しのようなキスを押し付けていく。
見られていても構わない。というよりも正しく、周囲へと見せ付けるように。
くちゅ…と。濡れた音のする程に深く、唇を交え、舌すら差し出し、娘自身の興奮を唾液と共に男へも分け与えていくような――やがて。
糸引く口付けを、少しだけ引き離せば。

「 ――、 は… だめだ――よ、 …だんな、さま ぁ…… お願い、もぉ――」

がまん、出来ない。今宵三度目の囁きは、一度目二度目よりも更に、すっかり欲情しきった物となり。
そのまま預けきった身体を…後はもう、何処にでも。運ばれてしまうのだろう。
そう何処へ連れ込まれたって構わない。娘が権利を行使するのだとしても、その答えはもう。
具体的な場所ではなく「彼によって運ばれる先」をこそ、望む物になる筈だから。

「 つれ てって、…っ――? 今日も――ボクの…こと、いっぱい…いじめ、て、ぇ……?」

セリアス > 自分の、今宵の番を。
見せびらかす様に、周囲にその艶姿を、晒して。
そうして、彼女を昂らせて、煽って。聞こえてくるのは、期待通りの、甘く強請る声と。
期待以上に、甘く縋りつくような口づけで。

「ん、っ。……ええ、ええ。たくさん、愉しみましょう」

そう答えて、笑みを深くすれば。彼女を抱え、支えるようにして。
刺さる視線を意に会することも無く、彼女と共に、施設内の別の部屋へと、移動していって……。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”/カジノ」からセリアスさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”/カジノ」からイスラさんが去りました。