2020/11/08 のログ
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 最近、あまりダイラスの冒険者ギルドに顔を出していなかった。
元々、王都のほうが仕事があるのだから仕方ないのだが、付き合いというものもある。
なので、久々にダイラスの冒険者ギルドに顔を出してみたのだが、

「(変わらないなー)」

としみじみ思う男。
あちらに比べて活気がある反面、喧嘩や口論も騒がしい。
一応の秩序がある王都の方が落ち着きはするのだが、こういう場所は色々と面白い情報が落ちやすいのも事実である。
耳をそばだてながら、カウンター席でウィスキーを注文しつつ、依頼書を見る男。

「さて、仕事は何があるかなと……」

ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」にヨミさんが現れました。
ヨミ > 「――ねぇねぇお兄さん。良い依頼、ありました?」

ギルド内。カウンター席に掛け依頼書を眺める男の隣から声が掛かる。
男が声に振り向くのなら、隣の席に腰掛けた少女の姿が目に留まる事だろう。
身軽な装束の上から軽装備を身に着けたその少女は、男の方へと身を乗り出しながら
不躾に脇からその注文書を覗き込んだ後、男の目を見てにこりと笑った。

「景気が良いのも治安が良いのも、どっちもよいことなんですけど、
 冒険者やら傭兵やらにはちょぉ~っと生き辛い感じです。平和万歳!」

矛盾とも言える言葉を吐きながらニコニコと笑顔を向ける少女の顔は男と近い。
男は少女と知り合いでもなければ、近隣で姿を見た事すらないだろう。
が、少女はそんな事はお構いなしに近い距離感で語りかけてくる。
少女の様子を見れば、とても暇そうだ。片手には水が入ったグラス。他に注文はしていないらしい。
カウンターの向こう側から、店員が少女を睨んでいるのがわかる。

「――お兄さん、これからお仕事ですか? 揉め事? 荒事?
 仕事のお供に腕利きの格闘家なんて如何です? お役に立ちますよっ」

注文書と男の顔を交互に見返しながらぐいぐいと顔を寄せ、
男の返答も待たず、態度も気にせずそんな交渉を勝手に始め出す。屈託の無い笑顔を浮かべて。

クレス・ローベルク > 黄色い声と形容するのが正しい様な、そんな人懐っこい声を聞いて、男は彼女の方に振り返る。
見れば、何時の間にか隣に座っていた少女が、こちらに身を乗り出している。

「(でっか……!)」

前かがみになっているので、余計にでかく感じる。
とはいえ、流石にそれで動揺するほど、ウブでもない男。
にこにこ笑う少女に、こちらもにこりと柔和な笑みを向けながら、

「へえ、売り込みか。若いのに関心だね。
その努力に免じて、お酒を一杯か料理一皿か、どっちか奢ってあげよう。ほら、メニュー」

と言って、メニュー表を渡す男。
相手が可愛い女の子であるならば、取り敢えず親切にしておくのが男の流儀である。
まあ、今回の場合はギルドの方にいい印象をもたせたいというのもあったが。

「ただまあ、やる気は良いが、気を急かし過ぎだ。
せめて、自己紹介は最初にしておいた方が良い。
誰とも解らない人に、命を預ける様な人はいないからね」

と苦笑いして、男は自分の胸に手を当てて。

「俺の名はクレス・ローベルク。剣闘士兼冒険者、だ。
君の名前は?」

ヨミ > 前傾で男に身を寄せる少女の胸元が、ゆっさと大きく揺れている。
胸元や首筋、さらりと垂れた黒髪から、ほんのりと女性らしい甘い香りが微かに漂った。

「こんな稼業で旅をしてたら、どんどん売り込まないとすぐに貧乏まっしぐら!ですからっ。
 ――って、え?い、良いんですか?ほんと?ほんとにっ?やったぁー!」

笑みを返す男の口から願ってもない言葉が聴けて、嬉しさに思わず万歳と両手を上げる少女。
ゆっさゆっさとまろやかな巨乳もまた少女の胸元で大きく揺れる。まるで喜んでいる様に。

「実はもうお腹ペコペコで……そろそろお腹と背中がくっつきそうだったんですよぉ……。
 見て下さいこれ。ほら。酷いでしょ?こんな感じで私、とても不景気なんですよ、はぁぁ……。
 ――ぁ、おじさーん!一番高いお料理一つお願いしまぁーすっ!」

喜んだと思えばすぐに上体をカウンターに突っ伏して、
胸元から取り出した何枚かの紙をヒラヒラと掲げて男に見せる。
それ等は所謂赤紙というヤツで、闘技場から出場禁止を言い渡された証の束だった。結構な数だ。

「うん?……お兄さん、とても律儀な方なんですね!へぇぇ……。
 ――ぁ、ごめんなさい。私の名前はヨミと言います。闘技場の拳闘士や、冒険者として日銭を稼ぐ者ですっ」

突っ伏していたと思えば再びがばっと起き上がり、
自己紹介をする男へと再び向き直ってえっへんと胸を張る。
そうすれば、自分から男へと握手を求める片手を差し出しながら再びにっこり微笑んで

「クレス・ローベルク……じゃあ、クレスさんって呼んで良いですか?
 私の事はヨミでもヨミちゃんでもヨミヨミでも、お好きに呼んで下さいね。宜しくっ」

クレス・ローベルク > 苦笑いしながら、少女が大げさに喜ぶさまを見ている男。
重量のある塊が、ぶるん、と揺れる様はやや眼に優しくないが。
ただまあ、剣闘士、もとい拳闘士というのなら、そういう視線も慣れているのだろう。

「(軽いボディタッチぐらいなら怒られないか、これなら)」

まあ、やるかどうかは別にして――である。
しかし、ヨミと言ったか。そういえば、闘技場の試合表で何度か見た記憶がある。流石に、試合内容までは解らないが、出場停止を何度も食らっているとは、余程のトラブルメイカーらしい。

「宜しく、ヨミちゃん。勿論、クレスさんでも、クレスでも、好きに呼んでよ。それより、さっきの紙、ちょっと見せてもらっていい?」

と言って、許可が取れれば彼女が何故出場停止を言い渡されたのか確認しよう、と。
"あの"アケローン闘技場が敢えて出場停止を言い渡すほどの(ある意味での)逸材だ。きっと、派手なことをやらかしたに違いあるまい。

「まあ、奢ると言ったのは俺だから、料理は好きに頼んでくれていいんだけど――でも、お金が足りてないって言うなら、ちょっとした修行を兼ねてヨミちゃんは、何かやりたい依頼とかある?」

と言って、依頼書を開いて見せる男。
彼女も見る限り、相当に出来る方なので、彼女に見合った仕事なら、男にとっても不足はなかろう。
何時もは、自分一人で仕事を請けているので、他人がどういう依頼をどういう判断で選ぶのか、興味もあった。

ヨミ > 「うん?……ぁ、あはははっ!私とした事がついはしゃいで……お見苦しいものをお見せしました」

満面の笑みで万歳を見せた少女だったが、
胸元へと視線を送る男の視線に気付くと慌てた様子で腕を降ろし、
大きな乳房をむにゅぅと寄せながら自分の両腕で隠す様に覆い、眉尻を下げ、照れ笑いを浮かべて見せた。

「わぁっ。自分で言っておいてなんですけど、男の人にちゃん付けで呼ばれたの、久しぶりやもしれません。
 なんかちょっと、照れますね……えへ。 え?はい、良いですよ。どうぞっ」

男の口から名前を呼ばれると、照れ笑いはデレっとした笑顔に変わった。
男へと手渡した紙束には無期限出場停止の旨が大きな文字で書かれており、
その下には彼女が取得した巨額の総賞金額、相手闘士の重症・重篤化。施設破壊。運営に対する暴行等といった理由が書かれている。

「むぐ、んぐ……、はぐっ、んん~っ♪ 久しぶりの料理らしい料理、美味しい~っ!はぐ、あむ……っ。
 …………ふぁい? やりたい依頼でふか?」

届いた料理を品の欠片もない所作で、然しとても美味しそうに平らげていた中
男の言葉と掲げられた依頼書に振り向いて首を傾げ、ゴクンと料理を嚥下。

「そうですねぇ……遺跡探索とか、魔物討伐~とか?
 人間相手の殺伐とした依頼はちょっと今は休業中で~……って、
 ぁ、冒険者ギルドじゃそういう類の依頼はそもそも無いのかな。あはははっ」

依頼書の中から、未踏破遺跡の探索任務や洞窟内に巣食う魔物の討伐といった内容を選び抜きながらカラカラと笑った。

クレス・ローベルク > 「いやあ、寧ろ見せてくれてありがとうって感じ。
ただ、勘違いしたり、襲ってくる人もいるだろうから、そこは気をつけた方が良いかもね」

とこちらは何でもないような笑顔で答える。
今の所、友好的な関係を築きつつある彼女を襲う様な考えはない――尤も、弱みに付け込んだりはあるかもしれないが、基本的には仲良くなった相手には無体はしないタイプである。

「ありゃ、そうなの?何か普通に先輩冒険者とかに呼ばれてそうだけど……ってうわあ」

見せて貰った赤紙には、何というか『THE 大暴れ』みたいな罪状がバリエーション豊かに書かれていた。
賞金総ナメはルールの上のことだから良いとしても、相手闘士が重症に陥ったり、施設が破壊されてたり、挙句の果て運営にも手を出してるとなれば、そりゃ出禁になるよと言いたくもなる。
ある意味では、剣闘士である男の天敵とさえ言えるが、

「(まあ、今は冒険者、だしなあ)」

本業から離れて、冒険者として考えれば、普通に頼もしいのは確かだ。
というか、大抵の魔物退治は彼女がいれば済んでしまいそうな雰囲気さえある。
寧ろ、一人で依頼を請けた方が彼女自身のためである気もするが――さっきの赤紙の件を考えると、やはりストッパーが必要なんだろうなという感じがする。

「まあ、盗賊退治とかはあるけど、そこまで多くはないねえ。
んー、これとかどう?未探索遺跡の探索。ちょっと、不確定要素が多いけど――」

と言って見せるのは、ダイラスから少し離れた場所にある遺跡の調査。
最近発見されたばかりで、殆ど手つかずらしい。
中にどんな敵が居るかは解らないが、その代わり中の遺産の多くは、かなり高い値段で買い取って貰えるという契約らしい。

「これなら、短期間で稼げるし、ヨミちゃんと俺の実力なら、どんな敵に会敵しても最悪逃げられるだろうし――俺はありだと思うんだけど」

ヨミ > 「は、はぁ…………クレスさんって、紳士なんですねっ。
 同業っていうだけでも密かに驚いてたんですけど、私の知る闘士の男性って
 もっとこう、粗暴と言うか、下品というか、そんな感じだったので……。
 って、ぁ、ありがとうってなんですかぁーもぉーっ!み、見るくらいならいくらでもどうぞっ」

『気を付けた方が良い』と気遣う様な言葉を掛けられて、思わずぽかんと呆ける少女。
先程とは違う照れ方をしたと思えば、両腕を退けて再び胸を張って見せる。
男からの感謝の言葉に対しては悪い気はせず、むしろ少し嬉しそうですらあった。

「あんまり冒険者の知り合いって居ないんですよね。依頼は独りでこなすのが殆どで。
 特に男性とは闘技場くらいでしか話しませんし、あんまり話したくないですし……」

闘技場で相手にしか下衆達の顔を思い出せば苦々しい表情を浮かべて、んべと舌を出す。

「盗賊は人間じゃないですかぁっ!
 以前何度か受けたんですけど、加減を間違えて殺しちゃう事が多くて賞金が貰えない事が殆どだったんです。
 ので!どうせなら~……ワクワクするこっち!遺跡の調査、面白そうですねっ。お宝が眠ってるかも!」

何やら物騒な事を呟く様にブツブツ返答した後、
見せられた遺跡調査の項をビっと指差し、楽しげな声色で返す。

「短期間で済む、というのもとても魅力的です!
 ご一緒させて頂けるなら私、頑張っちゃいますよっ。
 報酬が頂けた暁には、今日のお料理の分も含めてお礼も致しましょうっ」

むん。と気合を入れる様に両手をぐっと胸元で握り、
初めて声をかけた時の様に男へ向かってぐっと前のめりに距離を詰めた。
警戒心というものが全く無いのか、吐息が男の顔に届く程に距離が近い。

クレス・ローベルク > 「紳士っていうか、後味悪いのが嫌いなだけだよ。
それに、折角美人さんとご一緒できるのに、一時の下心で全部台無しにするのももったいないじゃん?
おー、おっぱいがぶるん、と前に出てエロい。ありがたやー」

と、拝むポーズ。
セクハラっぽいが、相手の反応的にそこまで不快ではなさそうだし、寧ろ見せつけてくれているのだから、これぐらいの冗談は許されるだろう。

そして、彼女が苦々しい表情を浮かべると、ありゃりゃ、とつぶやく。
確かに、剣闘士は仕事柄、どうしても"そういうの"が多くなりがちだ。
責めたり犯したりするとはいえ、女性相手にも一定の敬意を払う男は割とレアな方ではある。

「あー、ソロ専門なのか。
その感じだと、今日話しかけたのも、意を決してって感じなのかな?剣闘士としての俺を知ってたら、余計言いだし辛いだろうし」

剣闘士としての自分を知っていたかは解らないが、仮に知っていたとしたら、余計に勇気の要る行動だったのは想像に難くない。
光栄だとは思うが、逆にそうなると何で自分なのか少し不思議ではあるが。

「あー、盗賊退治の話は冒険者ギルドに人間相手の仕事が無い、って言ってたから出したんだけど、誤解させたならごめん。
んじゃあ、この依頼請けよっか――っとうぉう」

睫毛が見えるほど近くまで身体を寄せる少女。
此処まで来ると、流石の男も多少の忍耐を強いられる距離だ。
無論、それをコントロール出来ないほど、堪え性が無いわけではないが、

「(さっき、一応注意したのにもう忘れてる感じだしなー。
忠告を兼ねて、ちょっと悪戯してあげようかな?)」

等と、身勝手な親切心を言い訳として心に置いて。
男は、彼女の背中に腕を回し、その手で背中をつぅ、と撫で下ろしつつ。
耳元にふぅ、とか細い息を吹き込む。
笑みは、先程のにこにことした物ではなく、何処か色を感じさせる流し目で、

「頑張るのは良いけど――あんまり無防備だと、仕事の前に"お礼"貰っちゃうからね?」

などと意味ありげに言って、耳をはむ、と柔らかく噛んだ後、ぱ、と身体を離して。

「なんてね。でも、本当、これぐらいされてもおかしくないから、距離感気をつけなよー?」

とケラケラ笑うのだった。

ヨミ > 「……こ、言葉にされると、その……やっぱり恥ずかしいかも、しれません……」

見せつけるように胸を張った威勢は何処へやら。
エロい、と言葉にされるとじわじわと額に汗をかきながら頬を染めて
ゆっくりゆっくり再び胸元を手で覆った。が、表情は変わらず照れ笑いだ。

「…………え゛っ」

と。男へと声をかけた事に関して問われれば濁った声を漏らして顔を逸らす。

(ぃ、言えないっ、ちょっとイイ感じに見えたお兄さんと
 軽い気持ちでお近付きになろうとしていたとは、とても言えない……ッッ)

「そ……そーなんですよー。クレスさん強そうな雰囲気がありましたし、
 もしかしたかなり報酬の良い依頼をお持ちなのでは、と思い意を決してですね、あは、あはははっ」

乙女の威厳を保つ為、ギクシャクと逸した顔を戻しながらぎこちない笑みを返した。

「――ひゃ……っ、ぁん……っ!?」

背中を撫で下ろしながら耳元に息を吹きかけられると、
男の目前で小さく声を漏らしながら、ぴくんっと小さく身体が跳ね、乳房が揺れた。

「……えっ?ぉ、ぉぉぉお礼って、その……っ」

意味ありげな言葉を囁かれると、ぼっと顔を真っ赤にしてしまう。
自分から声をかける位には好意的な相手からそう言われてしまうと、
頭の中でいけない想像が膨らんでしまう。それを振り払うかの様に何度かブンブンと首を振ると、
誤魔化す様に頭を掻きながら緩んだ笑みを浮かべて見せ

「ぁ、あはっ、あはははっ。そ、そそ、そうですよねっ。
 久しぶりにお腹いっぱいお料理を食べて、舞い上がっちゃってたみたいです。
 すみませんすみません、難しいですね距離感ってっ!あははは……っ」

(あー……あぁーっ!ビックリした、ドキドキした!確かに油断し過ぎだよ私っ!
 暫く仕事もしてなかったから、気が緩んでるかなぁ。いけないいけない気を付けないと……っ)

ケラケラと笑う男をチラと覗いた後、自分の頬をぺちぺちと両手で二度叩いた少女は
今度は身を乗り出すことなくその場でぐっと両手を握り

「と、ともあれっ! 一時のパーティーではありますが、
 ご一緒させて頂けるなら、宜しくお願い致しますっ!お宝、見つけましょうっ」

おー!と威勢よく片手を高々と掲げて見せれば、矢張り目前で揺れる大きな乳房。
そもそも少女の出で立ちからして男の注意とは真逆なものであり、
その忠告を正しく自覚し実行するのは一朝一夕では無理そうにも見える。

クレス・ローベルク > 「(お、これは?)」

てっきり、勢いよく振り払われたりするかと思いきや。
意外と、無防備に男の悪戯を受けられてしまった。
それも、顔を真っ赤にして、まるで何かを振り払うように顔を振って。

「(意外と、脈アリ、かも?)」

勿論、単純に唐突な流れに混乱してるだけという可能性もあるが。
しかし、少なくとも、気構えが無い時にセクハラされると"そうなる"というのは解った。
これは、仕事中も楽しめそうだと心のなかで北叟笑んで。
そして、少女が思いっきり腕を揚げると、男もそれに乗る形で腕で天を突き、

「おー!……それじゃあ、日程とか色々詰めようか。
取り敢えず、この距離なら拘束時間は最短三日から――」

と、具体的な冒険の計画を話し合っていく。
その後、どうなったかはさて、別の話といった所で――

ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」からヨミさんが去りました。