2020/05/15 のログ
■クレス・ローベルク > 「んー、まあ言っても、普通のカジノだよなー」
一応、客の話なども立ち聞きしてみたが、そこまで面白いものではなかった。
こりゃ今日は外れかなと思いつつ、中を歩くと、一風変わったものが景品にあった。
「ふぅん……」
じぃ、と彼女の姿を見聞する。
小柄だが肉付きが良く、表情も小動物を思わせる可愛らしさがある。
尻尾と角の形状から言って悪魔なのだろうが、少なくとも今おろおろしてる所から、悪意や邪気は感じられない。
値段は……まあ、安くはないが、それでも奴隷一人の値段と考えれば破格であろう。
「よし。ちょっと失礼。景品を交換したいんだけど、そこの子……」
と、そこで彼女の近くにあった香炉と、それから幾つかの薬品に目が留まった。
そして、男は少し考えた後、コインを更に……手持ちの殆どのコインをカウンターの上に置いて、
「そこの子と、そこの香炉と薬くれるかい?
薬と香炉は今使ってるホテルの部屋番言うから、そっちに送っといて」
そう言って、男は彼女が解放されるのを待つ。
突然身柄を買い取った男に対し、彼女はどんな反応をするのか、少し楽しみにしながら。
■現世迷い > この様な景品として扱われる娘は、
大概借金の返済が出来なかったり、
何かカジノで不逞を働いたりした者が多い。
……中には小遣い稼ぎに、自ら望んで景品になる物好きもいるらしいが。
「な、なんだよぉ……
……見るなよぉ……。」
クレスの視線に気づくと、怯えた様な表情を見せる。
悪魔の様な姿の彼女だが、
感じられる魔力は平凡なもので、危険な存在では無さそうだ。
少女は特に鎖でつながれたりはしていない。
逃げ出そうと思えば、できる様に見える。
……が、そうできないのは、何か魔法的な拘束を受けているからなのかもしれない。
クレスの申し出を受けて、カジノの店員が恭しく対応をする。
所望された薬と香炉を指定の宿へ届ける手配をした後、
何やら契約書の様なモノを持ち出してきた。
『こちらに掌を合わせて下さい、お客様。
……そうすれば、あの娘は3日の間お客様のモノとなります。』
どうやら、そういう契約の魔法が彼女にかけられているらしい。
■クレス・ローベルク > 「いやいや、君みたいな可愛い子、皆見ちゃうでしょ。
それに、これから俺は君のご主人さまになるんだからなおさらね」
そう言いながら、一旦彼女から視界を外し、店員の指示に従って手続きをする。
流石に大カジノの店員だけあって、色々と話が早い。
そして、彼女の契約について話が進んだ。
「成程。流石に永続契約って訳じゃないんだな」
奴隷の維持など収入的にできないので、適当に楽しんだら開放するつもりだったが。
向こうで区切りをつけてくれるなら、それに逆らう理由もない。
一応、簡単に魔力の流れを見聞して、怪しいものがないかチェックして後、掌を合わせて契約完了。
その後、一言二言会話を交わし、取り敢えず店員から彼女に視線を戻す。
「や、そんな訳で、君のかりそめのご主人さまこと、クレス・ローベルクだ。
君の名前を教えてくれるかな?」
にこり、と温和な笑みを浮かべて男は言う。
何にせよ、第一印象は大事だ。後で、滅茶苦茶にするとしても、だ。
■現世迷い > 羊皮紙の契約書に掌を合わせる。
と、一瞬強い魔力が迸り、羊皮紙が燃えて灰と化す。
「………っっ!!?」
景品の娘の全身にも魔力が駆け巡り、
一瞬びくんと身体をはねさせてその場に倒れ込む。
『……では、今からあの娘はお客様のモノでございます。』
そうささやくと、店員は静かに去って行った。
「……う、うぅぅ……。」
一瞬気を失っていたらしき娘も、
うめき声を上げてゆっくりと立ち上がる。
「……ふぇぇ……お前が、私の主人だとぉ……?」
じろり、と反抗的な目つきで睨みつけてくるが……
「……う……私の名は……ごめんなさい、思い出せません……。
……仮に与えられた名を、『現世迷い』と申します……。」
契約書によってかけられた服従の魔法の効果で、
主人に言われるまま従順に名を名乗るのであった。
■クレス・ローベルク > 成程、と男は得心する。
普通に命令するだけで彼女に強制力が働くようだ。
となると、名前がないというのは本当なのだろう。
「名前が無いとは、難儀だな……。ん、でも解った。んじゃ、君の事は『マヨイ』ちゃんと呼ぼう。
一々『うつしよまよい』では、呼びにくいからね」
返事も聞かず、男は考える。
反抗的であるが、どうやら服従の魔法の効果で、実際に反抗する事は難しいようだ。
であれば、下手に懐柔するより、寧ろ反抗心を強めた方が面白そうだ、と。
「さて、お名前が解ったのは良いけど、さっきは大分反抗的な態度を取ってくれたよねえ。
まあ、俺はある程度反抗的な方が可愛げあると思うけど、躾は大事だ。そういう訳で、」
にっこりと笑い、彼女のバニー服に包まれた豊かな胸を指して命じる。
先程は名前を答えさせたが、これが奴隷契約である以上、こういう事もできるはずだ、と。
「『俺が許すまで、乳首を両手で弄り続けろ』」
■現世迷い > 「うぅ?
なんだよこれぇ……お前の言葉に逆らえない……。」
自分の意思とは別に、クレスに従ってしまう事に困惑する娘。
まだ自分が陥った境遇を理解できていない様である。
「は、はい……。
マヨイとお呼びください、クレス様。
私には勿体ない呼び名です……。」
などと、また意思にかかわらず勝手に言葉を発してしまった。
「え、えぇ……!?
……こんな所で……この、変態………」
ボソボソと、弱気ながらも反抗的な態度を取るマヨイだが……
「……ふぇ……うぅ……
……なんだよ……こんな、の……」
両手を胸元へと伸ばし、指を埋め、揉みしだく。
豊かな胸がバニースーツからこぼれ、
現れた乳首を、指でこすったりつまんだり……
「……ひ、あぅ……
……見られてる……人に見られてるのにぃ……」
自らを慰めるその痴態が、他の客の目にもさらされて
マヨイは羞恥と屈辱で顔を真っ赤に。
■クレス・ローベルク > 「ふふ、顔真っ赤で可愛いね。
悪魔って言っても、やっぱりこういうとこ見られるのは恥ずかしいのかな?」
周囲には、多くの客がいる。
一瞬だけそちらを見て視線を逸らすもの、信じられない様なものを見る様な目で、彼女を見続けるもの。
中には、魔導機械らしきものを向けて、撮影をしている者もいる。
「折角お客さんも居るんだし、此処で君を可愛がっても良いんだけど……今日は君と二人で遊びたい気分だからね。
このまま、今日の宿まで行こう。但し、『そのままの状態でね』」
そう言うと、男は彼女の後ろに周り、尻をいやらしくこねてくる。
そのまま、尻を押すようにして、彼女を前に進めさせる。
どうやら、彼女にセクハラしながら、ホテルまで歩いていくつもりのようで。
「ちなみに、ホテルの部屋まで戻るまでずっとこのままだから。そのつもりでね?」
つまり。
外を歩く時も、多くの客が寛ぐホテルのロビーでも、ずっと尻を捏ねられ、乳首を弄り続けて歩き続け無ければならない。
外から見れば、ただの痴女という印象しか残らないだろう。
「さあ、歩こうか。ゆっくり……ね?」
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】 カジノ『クリュソス』」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】 カジノ『クリュソス』」から現世迷いさんが去りました。
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」にシュティレさんが現れました。
■シュティレ > わいわいがやがやと、沢山の人が集まっております、ある人は大声で叫び、ある人は何かしら書かれた札をもって声を出しています、何の府高は申し訳ありません私からは裏側で見えませんので何の札だかはわかりません。
ここは、ハイブラゼールと人が呼称している場所で、カジノという遊戯施設だそうです、一つの建物が丸々カジノというもので、ヒトの物を作るという感覚が、遊ぶという意思が感じられる場所です。
いまは、この場所でおーくしょん、という行事が行われているそうです、別の国の物や者がここで売られているということです、実際、今、目の前でやり取りしているのは、シェンヤン、という国のヒト……何と言ったでしょうか、興味がなかったので聞いていませんでしたが売られています。
ヒトは、同族さえも、モノで売り買いしてしまうのですね、私はあっけにとられてしまいます。
私が此処にいる理由は、ここで何か楽しそうなことをしていると風の噂に聞いたので、物見遊山で来てみました。
しかし―――ちょっぴりだけ後悔をしております。
ここのヒトは、モノは、ギラギラしすぎて眩しいのです、物理的な光量というよりも、彼らの欲望の熱気がそういう風に見えてしまうのです。
私は―――否、血族は悠久を生きるモノですから、そういった欲というのは、薄い傾向にあると聞きます。
その視点から見れば刹那に生きるヒトは、本当に欲望が強くあります、性欲も、食欲も、物欲さえも。様々な欲の具現化がこれなのでしょうか、と思ってしまいます。
考えれば、だからこそ、我ら血族を下すほどの技術を作り上げ、それらを連綿と伝えることができるのでしょう、それもまた、欲なのかと思います。
こう、売り場のヒトの熱気に負けて、私は椅子に座り売りもの―――奴隷を売っている様子を眺めていたのです。
ほしいと思っておりませんし、そろそろどこかに行こうかな、と、私は視線をそらしてみました。
■シュティレ > そうですね、やはり、買う気もないのに此処にいても仕方がありません、競売という売り買いの方法を学ぶこともできましたし、此処はそろそろお暇いたしましょう。
私はそう判断しまして、そっと椅子から立ち上がります、皆は熱気のこもった視線で会場のほうに視線を向けておりまして、私の動向を気にするヒトは居ません。
そもそも、ここにいるヒトに知り合いもいないですし、仕方のないことでしょう、私は椅子の合間を縫って奴隷の競売の場所から去りました。
その場所を出ると、熱気は一段落ち着いた気がします、それでも、カジノのかけ事に熱中する人も多く熱気がないわけではありません。
私は、どうしましょうと、少し小首を傾いでみます、別に空腹を覚えているわけではないので、異国風の食事は興味をひきません、服装に関しても―――服装。
確かに、服装は在っていいかもしれません、私は仕事が中心なので、いつも同じ服装を心がけてはおりますが……私も女性ですし興味がないとは、言い切りません。
後回しにしている程度には無関心という言い方もできますけれど。まったくの無関心ではない、と言いたいのです。私自身、色恋を封じているような気もしなくありません、仕事が終わったら、と考えてますので。
それが祟るとも言えましょう、服装は時と場合というものを考えなければなりません、このドレスは、夜会などには良さそうですが不断に使うには少し派手かもしれません。
それなら、と一念発起してみます、金子は……少々あります、ハンドバッグをこっそり領域から取り出して、財布を確認してみます。
この国の通貨―――ゴルド。ええ、ええ。ありました。金額にして20万ほど、でしょうか。資金として主から渡されずっと使わずにいませんでしたから。
これで、少し落ち着いた服でも、買えればいいですね。私は、服を売っている場所を探すことにしました。
■シュティレ > 私は、カジノ、クリュソスの中を歩き回り、服の競売というものを探します、普通の販売の場所が見つかればいいのですが……流石にこの場所にはなさそうです。
しかし、20万という資金は、この競売場では潤沢なのでしょうか、それとも、足りないのでしょうか?競売という行為自体が経験が薄いので、不安にもなります。
ですから、少しばかりここで競売の流れをもう少し見てから、参加することにしましょう。そうしましょう。
そう考えながら、私は歩いて競売場を探し―――そして、見つけました。シェンヤン風の服装、この周囲では珍しい服装がたくさんあります。
それらを並べて、値段を言って、言い合うヒトたち、最初は安くても少しずつ値段が高くなります、どれだけほしいかを値段にしているのがわかります。
跡―――10とか20とか。そういうのは、桁なのでしょうか、値段なのでしょうか。もう少しばかり、様子を眺めて、決めることにしましょう。
こういうモノに詳しいヒトの友人などを見つけるのもいいかもしれませんね。
私は、椅子に座りのんびり眺めてみます、ヒトの顔はみんなすごい形相で、戦う人みたいです。すごいです。肌を晒す部分が多い服装ですね、これにストールを合わせれば、良いのでしょうか。
しかし、私の持つそれに合わせるのは難しいので、こちらでそれも見繕う必要がありますね。
■シュティレ > 大体判りました。2300で、一つのシェンヤンドレスが売れていきました。20と言うのは2000という事なのでしょう、値段は省略されているようです。
それなら、と私は参加することにしましょう。私も、シェンヤンドレスが欲しくなりましたか、黒い色が好きなので、まだ売れていない、黒い色のシェンヤンドレスを買うことにしましょう。
ほかのヒトよりもほしいを示すことができればあれが、私のものになるという事ですね、少しばかりわくわくするのです。
ならば―――私は、これ一転狙いにすれば20万まで、欲しいを提示できるという事でしょう……賢くはなさそうですが。
それでも、自分で行う買い物というものは少し楽しいのですね、自分のための買い物。……少しばかり、唇がほころんでしまいます。
お買い物、等何時振りでしょうか、わくわくするのです。
そんな風に、私はほかの人に交じり、欲しいを示し続けるのでした―――
ご案内:「◆港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”【イベント開催中】」からシュティレさんが去りました。