2020/04/18 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > ダイラスには、深夜まで開いている喫茶店もそれなりにある。
夜に商売をする者達が、仕事終わりに一服していく事を見込んだ店だ。
この喫茶店もそういう場所である。客の見込み数が少ないので、店としては手狭で、席も大分埋まっている。

「お茶を飲みにきたんだが、なあ」

その中のテーブル席の一つで、困ったような表情をしている男が居た。
頼んでいたパンケーキと紅茶を口に運びながら、しかしその表情は浮かない。
というのも――

「何か妙にスカート丈が短いと思ったら、さあ……」

どうやら、この店、娼館を兼ねているらしい。
勿論、喫茶店を兼ねている以上、店の中で嬌声が聞こえるという事は無いが、それでも客が店員を連れて二階に行くのを何度か見た。
店員も、良く見れば娼婦っぽいのから、あからさまにバイトと騙されて来ました、みたいな者まで多種多様だ。

「(喫茶店のバイトだと偽って、いざ蓋を開けたら……みたいな感じかあ)」

よくやるよなあと思いつつも。
しかしまあ、お茶を飲むだけならちょっと眼福であるだけだし。
何か気に入った子が見つかれば別として、取り敢えずはお茶を楽しもうと考える男だった。

クレス・ローベルク > ――男は会計を済ませ、外に出た
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からクレス・ローベルクさんが去りました。