2019/12/09 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 海の見える喫茶店」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 久々に、この喫茶店に来た。
最近は酒場やカジノの方に遊びの方に心が傾いていたので、こういう時間は中々取らなかったが。
今日は久々に、潮騒の音でも聞きながら、ゆっくり過ごすことにした。

「取り敢えず、本でも読むかあ」

そう言って、古い背表紙の本をポケットから取り出す。
昔の人が書いた、剣術指南書である。
文体は文語調だし、書いてあることも中々難解な所があるが。
逆にその退屈な文体が、心をゆっくりにしてくれる。

「……」

集中して本を読む男。
それなりに人が居て、その内相席を頼まれるかもしれないが、それまではこうしていよう、と。

クレス・ローベルク > 「……中々面白いな」

一旦本を閉じて、また海を見始める。
風は穏やかで、波も静かだ。
眼を閉じて、潮騒の音に耳を傾ける。

「……ふぁーぁ」

ゆっくりしようとは思うが、しかし退屈なのが何ともかんとも。
勿論、心を休めに――つまり、退屈しに来ている訳なのだから、これは望む所なのだが。
しかし、休まったら休まったで、暇を感じてしまうのも確かだ。

「どうすっかな……」

取り敢えず、また一杯紅茶を飲んで考えよう。
そう思い、適当な店員に紅茶のお替りを注文する。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 海の見える喫茶店」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 「……闘技場行くかあ」

休日ではあるが、自分も試合の観覧は嫌いじゃない。
折角だから賭けて稼ぐかと思いつつ、席を立った。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 海の見える喫茶店」からクレス・ローベルクさんが去りました。