2019/11/28 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にイヌさんが現れました。
■イヌ > 「ぐぬっ、ぐぬぬぬぬ……!」
ハイブラゼール、とあるカジノ内にて。
一人のミレー族の少女が真剣な表情で呻いていた。
視線の先には……回る板と回る玉。からんころん。
「あああああああああぁぁぁっ! また外れですかーーーー!?」
回転の止まったそれに、絶叫する少女。
メイド服奥の豊満なバストを揺らしつつ、悔しそうな表情。
この犬ミレーの少女、ずいぶんと勝負に夢中なようで。
「くうぅっ……! こ、このままでは引き下がれません!
もう一勝負……!」
立て続けの負けにより、少女の懐はだいぶ寒々しいが。
これまでの負けを取り返そうと、逆にムキになってルーレットへと向かう。
そう。典型的な負けムーブ、というやつなのだが。
少女は頭に血が上っているのか、引き際が見えなくなっていた。
■イヌ > そうして、少女は見事大負けのスパイラルへと飲み込まれていく……。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からイヌさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にクレス・ローベルクさんが現れました。
■クレス・ローベルク > 「はてさて、どうしたものかな……」
今日は、単純に客として来た。
一応、暫く遊んでそれなりに勝ったり負けたりしたものの、楽しいと感じるには余りにもプラスマイナスゼロ過ぎる。
何時もはそれでも良しとしているが、今日に限ってはもう少し刺激が欲しい気分である。
とはいえ、無謀な事をしたい訳でもない。
「少し、贅沢な悩みかな」
此処はこの国らしいカジノだ。
歩いているバニーに関しては、ある程度自由にできる(勿論、それなりに対価が必要だが)
それを狙っても良いが……。
何にせよ、取り敢えず賭けねば始まらない。
手近なスロット台で、暫く遊んでみることにした。
■クレス・ローベルク > たん、たん、たん。
スロット台の釦を押していく。
愉快な電子音が響くが、しかし、平凡な流れだ。
大きな役は出ない。が、だからといってそこまで損する訳でもない。
定期的に小役が出て、支出を補填する。
「……どうにも、こうにもだな」
約9000ゴルト分のチップを用意しているが、これが減りも増えもしない。
正確には目減りか水増しされているかもしれないが、男にとっては誤差の範囲。
やはり、対人戦が必要なのだろうか……或いは、今日は流れ自体がこの様なものなのかもしれない。
平凡、とんでもはねても何も起こらない。そんな流れ……
■クレス・ローベルク > もっと賭け金を大きく賭けられる、例えばルーレットやポーカーに軸足を移すべきか、とも思う。
しかし、それはあまりやりたくない。
大金を失うのが怖いわけではない。寧ろその逆。
人前で大きく勝った結果、要らぬトラブルを買うのが面倒なのだ。
「(スリとかならまだ可愛いもんで、最悪の場合帰り道に強盗とかあるからなあ……)」
特に、男の様な誰に知られていてもおかしくない職業の場合は余計に、である。
それを返り討ちに出来ない程弱いつもりもないが……しかし、それを撃退した所で、こちらに得があるわけでも、ない。
「(一応、特定の誰かと示し合わせて遊ぶことが出来る、フリーゲームスペースはあるけど、アレは事前に面子を揃えないといけないし……)」
ううむ、とうなる男。
そうしている間に、また小役が当たった。
■クレス・ローベルク > ――男の賭けは続く。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からクレス・ローベルクさんが去りました。