2019/10/31 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 深夜の大通り」にクレス・ローベルクさんが現れました。
■クレス・ローベルク > 深夜の大通りは、不気味な程に静かだ。
明かりのついている店がないことはないけれど、それも少数。
それを除けば、後はひたすらに扉を閉ざした店や家だけが、ずらりと並んでいる。
そんな中を、
「ほっ、ほっ、ほっ、と」
男が一人、駆け足で走り抜ける。
夜の散歩代わりのジョギング――否、訓練である。
眠れないなら、身体を鍛える。実家で培った、或いは植え付けられた精神性。
勿論、幾ら大通りとはいえ、これほどの夜であれば、物取りや盗賊が出る事もある。
それを含めての、訓練。
「(ま、出ないに越した事はないけど……)」
走りながら、男は考える。
「(出た方が楽しくはあるよね)」
『退屈なトラブルは御免被るが、刺激的なトラブルは歓迎』
そんな享楽的且つ刹那的な考えを抱きつつ、夜の街を気持ちゆっくりめに走り抜ける。
■クレス・ローベルク > ――男の訓練は続く
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 深夜の大通り」からクレス・ローベルクさんが去りました。