2019/06/29 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 評判の悪いカジノ」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 青い闘牛士服の男が、ルーレットに興じている。
手元にあるチップは潤沢。男も、景気よくチップをベットスペースに積んでいく。その賭け方もかなり豪快な賭け方である――『赤か黒か』『奇数か偶数か』ではなく、『特定の数字を4つ5つ選んで賭ける』タイプの賭け方。
当然、そんな分の悪い賭け方では積んだチップの大部分は持っていかれてしまうが、男に痛痒の感情はない。

「(まあ、これ俺の金じゃないもんねえ)」

男は、此処に遊びに来ている訳ではない。寧ろ、その逆で、仕事に来ているのだ。
その仕事は、イカサマやこのカジノに要らぬ探りを入れている者の摘発。
男が派手に使うチップは、全て店側から支給された物であるが故、男はまるで気にせず使うことが出来るのだ。その分、換金もできない訳だが。

「(さて、誰か怪しい動きをしているのは居るかな……?)」

これだけ派手に賭けていれば、当然客の目はそちらに流れる。
それを縫うように、イカサマや立入禁止の区域に忍び込む様な者が居れば、そいつが今日の飯のタネだ。
"捕まえた者はどう扱っても良い"と依頼主には言われている――此処は是非とも、曲者を捕まえておきたいところだ。

クレス・ローベルク > 「(居ない、か?)」

こうして見ている限り、問題の有る動きをしている者は居ない。
売春の話をしている者を一回だけ見かけたが、それは問題行為とは言い難い。店側に特に損失を齎してはいないからだ。

「(後もう少しだけ待ってみるか……)」

それで駄目なら、別の所の見回りをしよう。
そう思い、今暫く様子を見る。

クレス・ローベルク > 「しょうがない。一度切り上げるか」

トイレや休憩室など、他に見るべき場所もある。
男は、そちらの見回りに移ることにした。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 評判の悪いカジノ」からクレス・ローベルクさんが去りました。