2019/05/09 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス  海沿いのカフェ」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > ガラス壁近くの席で、男は本を読んでいる。
今日の本は薬学の本だ。
それも、魔物や危険な場所でしか手に入らない、特殊な素材を使った薬の本。

見るのは主に、代謝系や神経系、それに精神に作用する薬である。
解りやすく言えば、強くなったり敏感になったり、集中力を強めたりするもの。

「面白い薬はあるかなあ」

エロい方面でも、それ以外でも。
とにかく、仕事に使えそうなものを探しているようだ。

クレス・ローベルク > 「……ふむ?」

薬のリストの中に、気になるものを見つける。
ある種の不死鳥が持つ「蘇生」の能力を、「後退」の能力に貶め、被験者に適用するというものだ。
その幅は広い――本の中でフィーチャーされているのは、「若返り」だが、これにも制限時間がある。
他は、「一部の肉体の未熟化」「欠損などの不可逆的な変化の可逆化」そして――

「一時的且つ選択的な記憶の忘却――か」

使える、と思う。
無論、武器には使えないが、"凌辱"には十分に。
効果期間が割と短期間なのも、仕事用には寧ろプラスだ。

「『若返り』と『記憶の忘却』――何とか、この不死鳥を捕まえたいな」

さて、不死鳥と言っても色々あるが、この鳥はどんなものだろうか、と。
男はページを捲り、情報が書いてあるページを探す。

クレス・ローベルク > ――男の読書は続く
ご案内:「港湾都市ダイラス  海沿いのカフェ」からクレス・ローベルクさんが去りました。