2019/04/16 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2 海沿いのカフェ」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 昼。ざあざあと、雨が降っている。
風もごうごうと唸り、嵐に近い天気になっている。
カフェの窓の外から、荒れる海を見ていた男は、舌打ち一つ。

「……っちゃ、しまった」

今日は、朝が晴れていたので、傘など持ってきておらず、寧ろ午前中は静かな潮の音をBGMに本を読もうと思っていたのだが。
今や、潮騒の音は文字通り騒がしく、耳障りとは言わないまでも安らかには程遠いBGMに成り果てていた。

「まあ、しょうがないか……」

傘がない以上、暫くは此処で待つしかない。
男は、持ってきた鞄の中から娯楽小説を出して待つことにした。

クレス・ローベルク > 店内は、さほど人が居るでもない――居るには居るが、2人3人の団体客がほとんどだ。
読んでいる娯楽小説も、午前中に読んだ物で、つまり男は退屈していた。
きょろきょろと周囲を見渡して、同じ雨で帰れない者は居ないだろうかと見渡すが、居ない訳ではないが、それで声をかけるのも何となくはばかられる

「……むぅ」

午後からは別の事をして時間を潰そうと思っていた男にとって、今の時間は少し息苦しい。
せめて、知り合いか、同じく雨で帰れなくなった者と話でもして時間を潰せないものだろうか――

クレス・ローベルク > さて、暇な時間ができた以外にも、問題がある。
夜になれば、今日の担当の試合が始まるという事だ。
闘技場の試合は雨であろうと、嵐であろうと、雪が降ろうと槍が降ろうと開催される。
つまり、この状況で突っ切って試合場に行けば――

「……濡れた服で試合は、嫌だなあ」

ぼそり、と呟く男。
別に濡れた程度で実力が落ちたりはしないが、不快な服で戦うのは気分が良くない。
どうしようか、と悩む男。

クレス・ローベルク > 鳴り止まぬ雨音に、途方に暮れる男。
さて、雨は上がったのか、それとも。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”2 海沿いのカフェ」からクレス・ローベルクさんが去りました。