2019/01/18 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にクレス・ローベルクさんが現れました。
■クレス・ローベルク > 昼だと言うのに、外は薄暗く、雪がしんしんと降っている。
カフェの海側の壁は一面窓になっており、雪が海に吸い込まれていくのを見ることができる。
快晴の空のような爽やかさもなければ、さりとて降り積もる雪の様な美しさもない。ただただ陰気な風景。
それを、何の気なしにぼうっと見ている、闘牛士服の男。
「……忙しさが一段落したからか、気が抜けちゃったなあ」
闘技場の新年興行もとりあえず一段落し、これからまた平常運転といったところ。
仕事の入りもとりあえず落ち着くし、新年興行用に変わった事をする必要もない。
それは良いことなのだが、何処か退屈に思えるのも確かだ。
「何か面白いこと、ないかな」
■クレス・ローベルク > 「そういえば、魔王を撃退したとかって話があったっけ……」
勿論、王国に住む一小市民としては、魔王であれ何であれ、撃退してもらわないと困るのは確かだが。
とはいえやはり、こういう国軍が勝つニュースというのは安心する。
自分に繋がれている命綱の強度が、確認できるというのか。
勿論、脚色、誇張が混じっている可能性は否定できないのではあるが……。
「まあ、彼女を連れて逃げ出すような事は、しばらくはしないで済むか……」
こうしてぼうっとできているのも、国軍のお陰。
ありがたやありがたやと、さしてありがたくなさそうに唱えてみる。
■クレス・ローベルク > 暫くの間、彼はこの店でぼうっとしていた……
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からクレス・ローベルクさんが去りました。