2018/12/01 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” カジノ」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 観光客向けらしい、明るい色調の内装と、落ち着いた曲調のBGM。
賭けのレートも自ら望まなければ決してハイレートではなく、過剰にはまり込みさえしなければ、普通に少し儲けた少し損したぐらいの収支で収まる程度で終わるだろうカジノ。
そんな、来る人によっては退屈にも思える場所に、青い闘牛士服を着た男がうろついていた。

「さて、と。偶には遊ばないとねえ」

カード、ルーレット、それから犬を使ったちょっとしたレースまで。
目移りするが、しかし焦る必要もない。
男は遊技場の間をゆっくりと回り、今日のゲームを見定めている。

クレス・ローベルク > 「(とはいえ……)」

やはり何というか、観光客向けだけあって、"定番"感は否めない。
レートが低いのは、まあしょうがないとしても、それならそれで変化球が欲しいところだ。
とはいえ、それが何かと言われると、男も返答に窮するのだが

「(意外とリスクジャンキーだったのかなあ、俺。レート高いとこ行って金を使うわけにも行かないんだけど)」

特に今は恋人のためにも、金を貯めるべき時。
それが解ってるからこそ、男も大きなリスクのない賭場に来ているのだが。

「さて、どうするかな。いっそ、バースペースで酒呑むかな……」

カジノの隅っこには小さなバースペースがある。
バニーガールが給仕をしてくれるというのが醍醐味のそこで、美人の尻を見つつ酒を呑むのも悪くはない。
そう思いながら、しかしもう少しだけぶらぶらしてみる。

クレス・ローベルク > 結局、バースペースで酒を呑むことにした。
カウンターはなく、小さな椅子と机のセットが幾つも置いてある。
その間を、バニー姿の給仕が歩き回る、という訳だ。
席の一つに座ると、早速注文を取りに来た。

「えーと、カルーアミルクと、スパイスミックスナッツを一つずつ」

注文を取った女性は、そのままくるっと回って注文を厨房に伝えに行く。
それをぼうっと見守っている男は一言。

「うん、良い尻だ……」

クレス・ローベルク > 届いた辛口のスパイスナッツを口に放り込み、辛さを味わった所で飲み込んで、カルーアミルクの甘さと苦さを楽しむ。
そして、口の中が甘くなってきた所で、またスパイスナッツを食べる。
どちらかというと、主は酒ではなくつまみになっているが、男はどちらかというと酔って楽しむよりも、食べて楽しむ方だ。

この場に限って言うなら、目で楽しむ方と言い換えてもいいが。

「うーん、流石にこういう所の給仕は見栄えが良いな……」

クレス・ローベルク > 男の手は止まること無く、延々酒とナッツを交互に行き交う。
まだ暫くの間、この"お遊び"は続くのだった。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” カジノ」からクレス・ローベルクさんが去りました。