2018/11/09 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 裏通り」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 「さて……参ったね、こりゃ」

良く晴れた昼下がり。
一見、普通に歩いている男。
だが、現在、この男は、少し困った事になっていた。
具体的には、下半身の方が。

「あのクソクライアントめ……」

今日の午前中、剣闘士の仕事を請け、奴隷との試合を組んだ。
媚香を炊いて戦う、所謂"サービス"試合の予定だった。
そして、先に媚香を炊いた試合場で待っていたのだが。
試合時間直前で、その試合をキャンセルされたのだ。

「出場予定の奴隷が風邪引いたとか……。そりゃ、幾ら何でも体調が悪い奴とエロい事しても、誰も得はしないけどさあ」

先に待ち構えていた男の方は、媚香の効果をばっちり受けた為、それを何処かで発散しなければならなくなったのだ。
幸いなのか不幸なのか、そういう事が今までに無かった訳ではなかったので、馴染みの娼館に向かっていた。

「さーて、今日はどの娘にしよっかな……と、ありゃ?」

何時もは呼び込みの娘が一人は立っているその建物は、今日は誰もいなかった。不審に思って扉の前まで行くと、そこに一枚の張り紙があった。

『店内清掃のため、今日はお休みです』

「――うっそん……」

膝から崩れ落ちる男。
通りで、しかも娼館の前で跪く男を見て、周囲の人間はひそひそ話などしているが、全く気にすることもなく。

クレス・ローベルク > 「畜生……」

あれから五分後。流石に人の視線が気になってきたので、土を払って立ち上がる。

「どうしようか……」

別の娼館に行くべきか、とも思うが、下手な娼館に当たると病気にかかる可能性もある。此処の店は値段と、質と、安全性が釣り合って居たが故に使っていたのだが。

「うーん、他のお店でこの時間空いてるのってあったかなあ」

クレス・ローベルク > 「しょうがない、今日は我慢するかあ……」

とぼとぼと娼館から離れていく。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 裏通り」からクレス・ローベルクさんが去りました。