2018/09/18 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にクレス・ローベルクさんが現れました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 裏路地」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 裏路地の壁に背を預け、チラシを読む闘牛士服の男。裏路地特有の澱のような闇からは浮いてしまっているが、それを気にすることもなく。
男は、感心したような溜息を一つ。

「本当にやるとは思わなかったなあ……」

そういう話が前から出ていたのは知っていた。
というのも、闘技場の奴隷というのは、ただ従順なだけでは困るものでもあるのだ。
大前提として、戦いには勝とうとして貰わなければ困る。
観客は叩き潰されるにせよ、果たされるにせよ、その戦意の行く末こそを期待するのだから。

しかし、奴隷生活がながければ長いほど、そういう気概は失われてしまうもの。それを少しでも取り戻させるのが、この大会の目的の一つでもある。

「さて、とはいえ、問題があるにはあるよなあ」

特に放隷の会は、出来れば一般人に参加してもらえるのが一番望ましい。弱い奴隷にも希望が与えられるし、解放する奴隷を指名した者が負ければ、指名された者を陵辱に絡めることも出来るからだ。

しかし、わざわざ奴隷を助ける人間がそう居るとも思えない。

「こっちでもスカウトとかすべきなのかなあ。奴隷側にせよ、それを解放する側にせよ」