2017/06/07 のログ
アルテア > 「まぁダイスも色々遊び方はあるけど…素直に2つのダイスで大きい目を出した方か勝ち、ということにしましょうか」

一見無邪気で屈託の無い笑みを浮かべる男だが、先程の言動といい宝石といい妙に考えに引っかかる点が多く、故に不気味な不信感を拭い切れず

「…なるほどそう来たわね…わかったわ」

実際男の宝石であれば数個あればもっと上等なハイブラゼールの施設で一晩遊ぶ事も十分可能だろう。そういった判断からか彼女はその要求を承認し、テーブルへとダイスを置き、何やら足元のスイッチを入れる。

「高額のギャンブル故一応制約を掛けさせてもらうわよ。さて、始めましょうか」

小さな音を立てて起動したのは足元に仕込まれた魔術陣。高額賭博や奴隷との勝負を、成立させるためのその陣の効力は敗者は勝者よ言葉に従わなければならないと言うもので

カルニーツォ > 「なるほど。それは単純で結構ですね。それでお願いします」

 女の説明にゆっくりと頷き、承諾をする。
 続く相手の言葉の後に、周囲が魔力に包まれたことを感じる。驚いた様子もなく、周りを見回すと、感心したように頷き、女に笑いかける。

「ええ、結構ですよ。なるほど、こういう仕掛があるので、無粋な警備が見当たらないんですねぇ。...はい、それじゃ早速始めましょうか。まずは私から振らせていただきますね?」

サイコロを手にすると両手で包み、何度か振った後にテーブルへ転がす。
[2d6→2+3=5]
アルテア > 「ありがとう、それがうちのウリだからね。コワモテの警備がいたら入りにくいでしょう?」

最も、魔術制約はそういう用途だけに使われる訳じゃないんだけどね、と脳内で補足すると自らもダイスを握り、卓の上へと転がし込んで
[2d6→2+3=5]
カルニーツォ > 「フム。引き分けですか。こういう場合は降り直しでよろしいんでしょうか?」

互いのダイスの目を見比べると、もう一度サイコロを手にして転がしてみせる。

カルニーツォ > [2d6→1+4=5]
アルテア > 「そうね、じゃあもう一度」

手のひらからダイスを零すように転がせば2つのサイはテーブルの上を勢い良く転がり
[2d6→1+4=5]
カルニーツォ > 再びの同点に細い目を見開き、続けて吹き出すように笑い出す

「ハハハ...どうやら、ギャンブルの神様はこの程度のスリルでは楽しめないとご託宣のようですね。では、せっかくですからもっとスリリングにしてみましょうか?」

にっこり笑うと皮袋から、さらにもう一つ黄色い宝石をとりだし、卓に並べる。

「引き分けの度に掛け金上乗せということでいかがです?なんなら先ほどの分も含めてもうひとつ...」

笑いながら、追加でもうひとつ青い宝石を並べる。
[2d6→1+2=3]
アルテア > 「…面白いわね、そのルールでいきましょうか」

どうやら博打の神様もちまちまとした勝負は望まず、退屈しているようだ。鈍い音を立てて足元の制約が強化されるのを聞きながら三度ダイスを手にして
[2d6→2+5=7]
カルニーツォ > 「おやおや、これはこれは...」

ダイス目を比べると苦笑しながら溜息を漏らす。

「やはり、調子に乗るとろくなことにはならないようですね...」

そういうと、大人しく卓に並べた宝石を相手の方に押しやる。

「...ギャンブルで身を滅ぼす人間の口ではありますが...もう一勝負お願いできますか?倍掛けで?」

そういってにっこり笑うと宝石を4つとりだし卓に並べる。すでに袋の膨らみは半分ほどになっているが、気にした風もなく笑みを浮かべる。

「少し、落ち着かせていただきましょうか。これ、よろしいですか?」

そして、懐からパイプを取り出すと腰のポーチから乾燥した草を取りだし、パイプに詰めながら許しを乞う。

アルテア > 「まぁまぁこればかりは運ですから」

男をそうなだめながらも宝石を受け取るその雰囲気はどこか上機嫌で。

「ええ、わかりました。では倍のレートで続行しましょう。パイプも構いませんよ」

彼女の言葉に反応するかのように小さな光を漏らして制約が強化される。勝敗が重なる程この制約はより重い命令も許容するようになる仕組みで

カルニーツォ > 「ありがとうございます。では、失礼をして...」

パイプに火を付けるために火種を取り出そうとするが、魔力の強まりを感じると手を止める。いざというときには薬の力を頼ろうとも思ったが、どうやらそうも行かないらしい。マントの中の火種を探る振りをしながら、パイプの中の草を普通の煙草と入れ替え、火を付けてパイプを口にする。

「では、もう一勝負参りましょうか」

そういうとまたサイコロを転がす。
[2d6→1+6=7]
アルテア > 「しかし倍ルール継続とはなかなか強気ですね」

煙草を蒸す男に笑いながら話しかけダイスを受け取り、そのままカチャカチャと手のひらで転がすと卓に振り込んで
[2d6→6+6=12]
カルニーツォ > 「むぅ...これは本当に身代を持ち崩す口ですかねぇ?」

ダイス目を比べるとまた溜息をつく。一瞬ためらうも、グイと相手に宝石を押しやる。
そのまましばし無言のまま、相手の手元に積まれた元は自分のものであった宝石と手元の皮袋を見比べる。

「...こうなっては一度くらいは勝たなくては気が済みませんね」

大きく息を吐いて、煙を吐き出すと、皮袋をひっくり返し残りすべての宝石を卓に取り出す。

「倍の倍と言うことでよろしいですね?」

僅かに引きつった笑みを浮かべながらもう一度サイコロを振る
[2d6→2+4=6]
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からアルテアさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からカルニーツォさんが去りました。