2017/06/06 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にアルテアさんが現れました。
■アルテア > ダイラスの華ハイブラゼール。その一角に佇むカジノのディーラーテーブルの前にその女の姿はあった。
ディーラー服を纏い、トランプを両手で弄ぶ彼女の前に人影はなく、周囲を見渡してもギャンブルを楽しむ者も、酒を煽る者も今日は疎らで。
「眠らない街と言えどお客さんはそうはいかない、かぁ…」
観光名所であれど暗い影も付き纏う街、増してや彼女の店は一通りの宿泊施設は揃えてるとはいえ元は冒険者を客としたものだ、ここいう日もあるのだろうと頭に巡らせながら、無造作にテーブルにトランプを広げて
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にカルニーツォさんが現れました。
■アルテア > 「ふぅ…それにしても珍し空きっぷりね…」
九頭龍山脈で新しい遺跡でも見つかったのかしら、と妄想を巡らせる。
「もし何か見つかれば…うちにも調査依頼が来るかしらねー。危険度が少ないなら同行で初心者さん向けにツアーなんか開いても面白いかもしれないわ」
遺跡が見つかったという情報もないのに彼女の想像は進んでいく。広げたトランプをケースへとしまい、そのケースを指先でクルクルと回しながら己の妄想に浸りこんで。
■カルニーツォ > 薬草採集の旅の帰り道、ふらりと立ち寄ったカジノ。
山の中を歩き回ってきたせいでマントや帽子ははうっすらと汚れている。
初めての場所に、お上りさんのようにキョロキョロと店内を見回しながら奥へと進んでいく。目に入ったのは暇そうに指先で小さな箱をくるくる回す女の姿。
「すみません。ここの卓はお休みですか?」
心ここにあらずといった風の相手に恐る恐る声を掛けると、物珍しげに卓や指先のケースを見る。
■アルテア > 「ん…?」
すっかりギルドマスターとしてのスイッチがはいり、皮算用を行っていた中で不意に声を掛けられたせいで、胡乱な表情のまま声の発生源へと振り向いてしまい、バタバタと取り繕う。
「あぁ!ごめんなさいね。勿論この卓もやってるわよ」
ボロボロのマントに若干泥の残る靴に軽く見上げる程の長身。見る限りダンジョン帰りの冒険者だろうか。なんにせよ今宵の退屈を晴らす絶好の機会を逃す筈も無く
「で、どんな賭けをお望みかしら?」
先程弾いていたケースをテーブル中央に置いて、真っ直ぐとそのマントの男を見据えて問い掛ける。
■カルニーツォ > 「それは良かった」
にっこりと笑うと椅子を引き女の正面に座る。卓の上を見るがどのような賭なのかよく分からず、頭を掻きながら苦笑を漏らす。
「正直、こういうところに来るのは初めてでしてね。できるだけ単純なものがいいんですが...例えば引いたカードの数の大きさを競うとか...」
そう言いながら懐から皮袋をとりだし、ジャラリと音を立てて卓に置く。そしてその中から小さな赤い色の宝石をつまみ出すと、卓に置く。宝石の鑑定眼があれば、小さくカットもされていないが透明度も高く、傷もないためそれなりの価値を持つことの気づくだろうか。
「掛けるものはこんなものでもいいですかね?」
首を傾げながら女の顔を伺う。
■アルテア > 「単純、ね…だったらカードよりダイスの方がいいかしら?」
テーブルの脇の引き出しを開け、そこから小さな6面ダイスを2つ取り出すと、手のひらの中で軽く転がしてみせ
「現物でのやり取りね…出来なくはないけもど…うーん…」
男性が革袋から取り出した原石は鑑定能力を持たない彼女でもそこそこの値打ちがあるものであることは理解出来た。
あのレベルの物がまだ革袋いっぱいに入っているとなると総額はかなりの物がとなる。1vs1の客同士の賭けでそれらをやり取りするのはともかく、今の閑散としたこの場でそれに見合うものや鑑定してそれと釣り合う紙幣を用意するのは至難であって。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にアルテアさんが現れました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にアルテアさんが現れました。
■カルニーツォ > [2d6→3+4=7]
■カルニーツォ > 「ええ、その方がありがたいですね。それくらい単純な方が」
掌の上で転がるダイスを見て、笑顔で頷く。
しかし、宝石を見た相手の表情を見て眉根を寄せる。
「これでは不足でしょうか?では、もう一つ...これならいかがです」
そう言いながら、同じような大きさと質の青い宝石を皮袋からもう一つとりだし、卓に乗せる。そして、もう一度店内を見回すと、イタズラを思いついた子どものような笑みを浮かべる。
「今日はあまり人もいないようですし、あなたの方はあなたの身につけているもの、ということではいかがでしょうか?」
ニコニコと笑いながら首を傾げ。