2017/01/09 のログ
■ルヴィエラ > ふふ、何よりも其れが一番大事だ。 愛する者からの贈り物と言うだけで、意味は大きく変わるからね。
まぁ、確かに少々刺激は強いかも知れないが…そうだね、確かに何よりも、身軽そうだ。
(敢えて、其の違和感や歪み、ズレを指摘する様な事はすまい、無駄だと判っている
この場で其の指輪を破壊し、女の呪縛を解き放とうとした所で、如何足掻いたって妨害に逢うのは目に見えているから
其処までの労を惜しむのは、流石に気紛れにしては人が良過ぎるというものか
女の顔を覗き込み、其の表情が警戒に曇れど、さして気にも留めずに笑みを保った儘
夫、と言う絶対的な貞操観念の鍵を掲げ、己を拒絶しようとする女へと、構わずにもう一歩、身を寄せたなら
――瞬間、膝から崩れ落ちるかに、地面へと腰を落とした女の姿を
不思議そうな表情で――当然ながら、そんな演技で、見下ろし、屈み込もうか。)
―――――……っと…、……大丈夫かな? ……ふふ、私の声で、そんなに感じてくれたのなら嬉しい事だけれど。
……気にしないで、と言われても、流石にね。 ……どこか、調子が悪いのなら困るだろう?
(――戯言だ。 如何足掻いても、普通は目の前に居る己を怪しむ事だろう。 けれど、そんな余裕が無いのか、或いは指輪の強制力か
ただ、自らに起きた異変を制御しようと、理性だけは足掻こうとする女の、其の下胎へと、そっと片掌を乗せては
ぐにり、と、其の柔らく、しなやかな腹筋ごと、胎奥を押し揉む様にして、子宮を、揺さぶってやろうか
同時に、掌から注ぎ込む魔力が、子宮を戒める蛇を活性させ、更なる発情へと誘う
穿つ牙から流れ込む媚毒が、卵巣へと変化を齎して、ただ夫との再会を待ち侘びて居ただろう命の欠片を有りっ丈成熟させる
其の身体が今、己を前にして、孕もうとしているのだと、其の実感すら与えてしまえるならば
後は、もう片方の腕を、女の背中を支えるようにして回し、其の上半身を、己が腕の中へと抱き寄せて)
―――――………身体は、ずっと我慢していたのだろうね。
キミの夫を待ち続けて、在るかも知れぬ希望に縋って、耐えて、耐えて、耐え続けて…少し、安心して仕舞ったんじゃないかな。
――…大丈夫、別に、キミを、キミの夫から奪う心算は無い。 無事に再び出会い、幸せに暮らす事を望んでいる。
…、……ただ、其れまでの間に。 ……キミも、少しは報われるべきだと、そう思わないかな?
(――優しく、諭す様に其の耳元へと囁き掛ける――堕落の、誘惑。
此れは、あくまで彼を、愛するトゥーマを探し出すための、必要な時間なのだと、そう思考を揺さぶっては
揉み解す下腹と共に、ゆっくりと其のローブを捲り上げてやりつつ
其の唇を、口付けで塞ぎ――吐息ごと、奪ってしまおうか、と)。
■スゥル > 「……はぁ、はぁっ……え、ええ、少し気分が……。昨日は夜まで歩き通しでここまで来たから……。
お気遣いありがたいのですが、その、お気にかけてくださるなら……お医者様を……っあ……ふ……」
下腹部が、おへその下がうずく。どくん、どくん、と……そこにもう一つ心臓があるのかと思うほどに。
夫に開発されきった、恥ずかしくもあり誇らしくもある雌の炉に火がともり、熱を発する。
その熱は脳へと伝わり、急速に思考力を奪っていく。
夫にその身を預けた状態であれば、たまらなく甘美で愛おしい感覚だが、日中、慣れぬ地の屋外、名も知らぬ男性の前では、ただただ忌避感しか抱かない。
……忌避感しかない、はずだった。
「……っひ! あ、嫌、嫌っ……そんなところ、触らない、で……あああ……!」
ローブ越しに下腹部を触られると、ただそれだけの接触なのに、スゥルの豊満な肉体が魚のように跳ねた。
ぷしゅ、と脚の間で水音が鳴り、ローブに滲んでいた染みが一気にその面積を広げる。潮を吹いたのだ。
存在を感じさせないローブの布地、その下で揺れる柔らかな脂肪……その奥に、大きな子宮が脈打ち、熱を放っているのを感じるだろう。
そしてルヴィエラの言葉の毒とともに魔力が注がれ、子宮の熱気がさらに高まるにつれ、スゥルの痙攣は激しくなっていく。
全身から脂汗を垂れ流し、ローブをじっとりと湿らせていく。同時に、雌のフェロモンが腋や股間から立ち上り始めた。
「……ああ、お願い……もう堪忍して……言わないで……名も知らぬ殿方……貴方の声を聞いていると……っ…!」
男の腕に支えられ、その唇が近づくと、スゥルは自ら奪うかのように顔をもたげ、唇を奪ってしまった。
そして躊躇なく舌を差し込み、熱く湿った吐息を遠慮なく男の口腔へ吹き込み、じゅるじゅると音を立てながら情熱的なキスを御見舞する。
ローブをたくし上げる手も咎める素振りを見せない。むしろ自ら脚を開き、その行動を促すように。
「そう、そうなのっ……んちゅっ……ぷは……私、我慢してきたの。とうの昔に限界が来てるのに……。
夫に身体を開発され尽くしてっ……いきなりおあずけされて……耐えられるわけ、ないからっ……。
……全部、夫が悪いのっ……トゥーマが悪いのっ……だから!
お願い……貴方、もう私のことを気遣うのはやめて……。
私を好きにしたいのなら……その間は、夫のことは口にしないで……んぷっ!」
噛み付くようにルヴィエラの唇を食みながら、スゥルは上気した声で叫ぶようにそう訴える。
■ルヴィエラ > (医者を、と言うには、其の姿は少々説得力に欠けていただろう
全身を、そして下腹を戦慄かせながら、上気した瞳で此方を見上げる、雌の姿
本来其の頑なだろう貞操観念では、決して己などに身を委ねる事を許さない筈の、其の女が
――既に、身体も心も、限界寸前だったのだと、独白した
一度は子を孕み、雌として熟成された其の身体は、きっと今が最も盛りの筈だ
其の時期を、愛する男と離別し、必死に、耐えて耐えて、過ごさなければ為らない其の鬱屈を
こうして溢れさせるのは、指輪の助けが在るならば、余計に容易い事、か)
――――――……御腹の奥に、随分と大きな物を抱えて居るね。 ……其れは辛い筈だ。
こんなに淫蕩な身体を、キミは、もうどの位持て余していたのかな?
……ふふ、キミの夫は…トゥーマは悪くない。 勿論、キミも悪くは無い。
だから…、……嗚呼、そうしよう。 今、私が紡ぐのはキミの名前だけだ、スゥル
溺れると良い、今宵は、私がキミを、奪ってあげよう。
(――瞬間、広がった魔力が、この路地の周辺を、空間的に隔離した。
深める口付けを己からも押し付け、女の舌先を絡め取れば、己が口内へと吸い上げる
下腹を揉み揺らしながら、注ぎ込んで行く魔力が其の末に満ちたなら
女の子宮が灼熱の炉心と化して蠢くのを、掌に感じた頃、捲り上げたローブを腰元までせり上げ
女の体躯を、己が膝上に乗せてしまいながら、ゆっくりと、抱きかかえ様か
臀部も、秘裂も外気へと晒させながら、其の体躯を、路地の壁へと押し付ける
密かに、壁面を影のクッションで覆ったなら、擦れる痛みを与える事も無い筈で――
其の儘、女の下胎へ、ゆっくりと腰を押し付けたなら、きっと子宮の真上へと
何時の間にか晒された、其の長大なる熱塊を――淫魔たる、威容を、軽く押し付けて)
―――……私は、ルヴィエラ…、……ルヴィエラ・ヴァーンハイル。
好きに呼ぶと良い、スゥル。
(漸く、か。 其の名を、女の瞳を覗き込んだまま、其の思考へと流し込んでは
熱塊の先端を、女の膣孔へと宛がい、ゆっくりと、けれど力強く押し込んで
――粘膜を雁首で悉く掻き毟り、其の胎の中を埋め尽くした挙句に
奥底で暴れ回る其の熟れた大きな子宮を、思い切り押し込み、拉げさせて
下胎へと、其の淫靡なる輪郭をも、浮き上がらせて、仕舞え)。
■スゥル > 路地が外界と隔てられ、脱力していく己の身を謎の影が柔らかなクッションのように受け止める。
魔術を嗜むスゥルだが、彼女が全く見知らぬ術が周囲に展開されている。
……その様子を訝しむ余裕はもはやスゥルにはなかった。只々ひたすら、飢えた子供のように男の唇を貪り、唾液を啜り、吐息を肺に満たした。
「んちゅっ、じゅる、じゅぷ……ぷはっ! はあっ、はあっ、ああああっ! る、ルヴィエラっ……ルヴィエラっ!!
奪ってっ! 鎮めてっ! 私の、この、変になった身体をっ……淫らに作られた身体をっ……お願いっ!!」
ようやく知ることができた、男の名前。まるで契りを交わした相手のように情熱的に扇情的にその名を叫びながら、スゥルは髪を乱した。
接吻で摂取した雄のフェロモンが体中に拡がるのを感じ、ひたすらに発情の熱が高まっていく。
ローブを腰元までたくし上げられると、彼女の腕は無意識に動き、その裾をさらに引き上げてしまう。
ぼるん、と重たげな水音を立てて、巨大な2つの乳房がローブの下から転がり出る。褐色の乳首が激しく跳ね、汗の飛沫を撒き散らした。
本来夫以外には決して晒すべきでない女体の秘部を、冬の外気に、ルヴィエラの視線の下に晒す。
その背徳感に、ぞくりと怖気が走り……スゥルの唇の端がつり上がった。狂気をも感じさせる笑みだ。
「……あ、ああ……ルヴィエラ……素敵っ! 素敵っ!! それを……そんな素敵なモノを……
挿れてっ……ち、ちんぽ……ちんぽっ!! ルヴィエラっ!! 不貞でダメなスゥルに、ちんぽで気持ちいいこと、してくださいっ!!」
目の前にルヴィエラの熱り立った肉茎が突きつけられれば、いよいよスゥルの発情も頂点を極める。
陰茎を指す卑猥な呼称を恥ずかしげもなく叫び、脚を広げ、挿入をねだる。水色の瞳は痴情に濁りきり、焦点は定まらない。
そして、壁の傍に寝せられたスゥルに雄の肉体が覆いかぶさり……熱く腫れた性器の粘膜に触れるのを感じると。
その接触だけで腰が跳ね、尿道口からおびただしい潮を撒き散らした。たっぷりと脂肪のついた尻肉が、べちんべちんと地を打って下品な音を立てる。
「あはっ……来るっ……あの人じゃない男のっ……ルヴィエラの、ちんぽぉ……あ、あああ……
………はあああ……っおおおおおおおお!! おほおおおおおっ!!」
ずぷずぷと雌肉を掻き分ける陰茎の熱さと硬さに、スゥルは思わず天を仰ぎ、白目をむいた。
そして、膣襞をことごとく蹂躙され、奥底へと切っ先が到達し……さらにそこで脈打つ子宮までもが押し上げられれば。
横隔膜を押され、獣のごとき嬌声を真っ赤な唇から撒き散らす。涎が散り、それ以上の量の本気汁がゴポリと泡を立てて接合部から溢れた。
スゥルの胎内はぐちゅぐちゅと乱雑に蠢き、雄の性器を四方八方から舐め尽くす。
押し上げられた子宮は肉槍の先端で急速に蕩け始め、鈴口へと甘いキスを連発する。
完全に腰が抜け、マグロと化したスゥルの女体だが、性器だけはひたすら貪欲に蠢き続け、雄に快楽を与える。まさしく開発済みの肉体だ。
■ルヴィエラ > (――其の身体に、果たしてどれだけの情欲を溜め込んで居たのだろう。
最早先刻まで自らの夫に愛を捧げていた女の姿は何処にも無い
今在るのは唯熟れ切った身体を持て余した、雌の姿だけだ
ローブの下から零れ落ちた豊満な乳房が、互いの胸板に押し潰されて卑猥に歪む、感触
既に女の肌へと珠の様に浮き上がる汗が、其の身を震わせる度に滴り落ちるなら
冬の寒空に女の体躯から、湯気すら立ち上るのやも知れない)
―――……もう、どうにも堪えられない顔だね、スゥル。 でも…そうして、幸福そうに笑う姿は、愛らしいよ。
後は、全て委ねれば良い。 キミの欲しい物は、間違い無く与えて上げるから。
だから…、……私に、堕ちると良い。 ……キミの子宮に、私を刻んであげよう。 ……忘れられぬ様に、ね。
(獣の様な、彷徨が響く。 快楽の源泉、雌の雌たる証、そして何よりも、雄を、待って、待って、待ち侘びていた子宮を
其れまでの鬱屈を弾けさせる様に、強烈に押し上げ、拉げさせ、虐めてやれば、殆ど女の意識は、快楽に蕩けた、か
ぐたりと脱力した女の腰を、それでも軽々と抱え上げながら、再び大きく腰を引いて――二度目の、一撃
どちゅんっ...と、胎奥にて鈍く響く子宮への強烈な口付けと、とろとろに蕩けた其の子宮孔を
抉じ開ける様な亀頭の捏ね回しが、其処から執拗に繰り返されて、女の粘膜を蕩かして行くか
必死めいて、雄を貪ろうとする膣肉を、ものともせずに蹂躙する熱塊が、夫に開発され尽くしたんだろう其の身体を
また、快楽へと目覚めさせ、淫蕩な、唯の雌なのだと刻み込んで行く
長大な熱塊が、根元まで女の中へとねじ込まれるたび、其の下胎を押し上げて浮き上がる輪郭
ぶつかり合う腰同士の狭間で、膨れ上がった陰核が押し潰されて、其れもまた異なる快楽を女へと与えて)
スゥル…、……ふふ、アタマが完全に飛んだ、かな?
……無防備は、良くないとさっき伝えたと言うのにね…、……それでは、好きにして下さいといっているような物だよ?
(くすくすと、小さく笑っては、不意に女の乳房へと顔を埋める。 其の膨らみへと大きく吸い付き、吸い上げたなら
まだ、母としての感覚を残すだろう其の乳腺を、ぐにぐにと舌先で刺激してやり――搾り出そうとする、ミルク
其れと同時に、子宮へと取り付いた黒き蛇が、子宮其の物に、じりじりと刻んで行く紋様――淫紋
其れは、一種の呪い。 己の意の儘に、子宮が発情と絶頂を極めると言う、淫魔の堕印を刻み付けたなら
――ぐじゅっ...ぐじゅっ...と、響かせ始める、淫音。 其れは、熱塊が本格的に、女の子宮を、突き崩しに掛かった、証、か。
緩んだ子宮孔を屈服させ、其の聖域へと、熱塊の先端を飲み込ませて――得ては為らぬ、快楽を
子宮を蹂躙される、背徳なる快楽を、教え込んでやる為に)。
■スゥル > 「あはっ……っく、あ、ああ……ダメっ……! 刻みつけるなんて、そんなことっ……。
私っ、あっ…ダメな、ダメな女だけどっ……あの人のモノなんだからっ……あの人はひどい人だけど、大事な人なんだから……!
あなたとは、ルヴィエラとは、今日っ、限りの、関係……でっ! ふううっ!! ううううっ!!」
ルヴィエラが放つ魔性の言葉を受け、スゥルの瞳に束の間逡巡が戻る。
あくまでもこれは刹那の過ち、自らの体に淫乱の火が灯ってしまったがゆえにルヴィエラを巻き込んでしまった、成り行きに過ぎないと。
今日限りであればそれは夫への裏切りではない、しかし刻みつけられては……ルヴィエラの躰を覚えてしまうのは、背反行為である。
……その思念に縋り付き、靄のかかる思考に鞭打って懸命に拒絶の言葉を吐くが、スゥルの体はその言葉とは全くの裏腹であった。
むっちりと太ましいスゥルの両脚は、ルヴィエラの腰に絡みついて離さない。
「……ほおおおっ! な、なんでっ……そんなっ……ダメなのにっ……おっ、覚えちゃう……ルヴィエラのちんぽっ……。
おまんこがっ……ルヴィエラの形、硬さ、熱さ、味、全部覚えようとしてるのおおおっ……!!」
戸惑いに髪を振り乱すと、唇から溢れた唾液が飛び散り、乳房が扇情的なダンスを踊る。
深いストロークで抜かれ、穿たれ、丹念に耕されていくスゥルの媚肉。最奥の肉塊を小突かれるたびに、男に絡みついた脚が震えた。
陰茎を必死に舐めまわす膣襞から、熱気に緩んでいく子宮口から、どくどくと大量の粘液が分泌され、スゥルの尻の下に水たまりをつくる。
陰核は彼女の親指の先ほどにビンビンに勃起し、雄の体と雌の陰毛に挟まれながらルビーのように磨かれていった。
乳首に吸い付けば、さすがに母乳こそ出ないものの、仄かな乳臭とコリコリとした乳腺の感触が舌を喜ばせるだろう。
ストロークに合わせて断続的に潮も噴出し、全身からも汗の蒸気が立ち上り、路地はたちまち雌臭の湯気に満たされる。
「あっ! はひっ! ひいいっ!! ルヴィエラっ!! ルヴィエラぁぁっ!! ほっ! ほおおおおっ!!」
短い絶頂の連続が徐々に間隔を詰め、長く暴力的な絶頂の波の突端へと登り詰めていく。束の間取り戻した思考力も急速に壊れていく。
がくがくと頭をゆすり、震える瞳で雄の顔を捉えながら破顔するスゥル。己の腹に淫紋が刻まれていることなど露知らず。
蕩けきった子宮口に陰茎が執拗に攻めかかり、やがてその狭き門がヌプリと広がって雄を受け入れる瞬間。
スゥルの全身に緊張が走り、力の入らぬ脚で懸命にルヴィエラの腰を抱きしめ、乳房を震わせながらのけぞった。
ルヴィエラにはあいにくではあるが、スゥルの子宮口、いや子宮内に至るまですでに夫によって開発済みである。
だがそれゆえに……久々にその禁忌の領域を蹂躙される快楽。それも、彼女は知らないが、同じ魔の者の陰茎によっての行為。
スゥルの深層心理に深く根を張っていた、トラウマにも近い背徳快楽のフラッシュバックが、脳全体にスパークを起していた。
そして、かつて夫に調教されていたように、無意識に腹に力が篭り、子宮を押し下げ、柔らかく熱くぬめった子袋全体で陰茎に食らいつこうとした。
「~~~~~~~~っ!!! ふううううううううっ!! ほおおおおおおおお!!」
そのまま腰を雄に密着させ、腹腔内の激しい蠢きのみで、竿全体を責め立てようとする。紛れもない、搾精の動きだ。
■ルヴィエラ > (――理性では。 理性では、其の危機を、背徳を、理解しているんだろう
けれど、最早理性如きではどうにもならなくなった其の身体は、雌の本能の儘に
夫への不貞である筈の其の堕落を、歓喜して受け入れようとしていた。
今宵だけで――果たして、女は終われるのだろうか、と、何処か愉しむ様に笑みを深めれば
追い詰めて行く、女の精神を、背徳の果てへと。 己と言う雄に一度囚われ、そして堕ちたのだと
其の身体と、心の奥底に深く刻み付けてしまえれば――もう、きっと何もかもが、手遅れなのだろう)
――――言葉で幾ら否定しても、身体の方が余程正直らしい。 ……もう、忘れる心算は無い様だよ、スゥル。
でも、安心すると良い、キミにとって彼が一番なのは知っているからね…、……そう、だから。
……私は、キミの夫の次で、構わない。 ……二番目として…、……キミを、愛でて上げよう。
(詭弁、と呼ばれかねぬ、誘惑は。 けれど、理性を壊された今の女にとっては、果たして如何響くだろう
抱き締める腕の中で、次第に絶頂の感覚を短くして行き、そして遂には、一つの絶頂を長く繰り返す境地に至った、女
腰を撃ち込む其の中で、女の子宮が、既にもう、雄を銜え込む其の悦を覚え込んでいるのだと察したならば
同じ淫魔、当然だったか、と内心で笑い――そして、一切の容赦を止めた。
次の瞬間、一際強烈な付きこみと共に、子宮孔が熱塊を受け入れるなら
躊躇無く亀頭をねじ込み、更に奥底目掛けて押し込んでやれば、戦慄く女の身体を閉じ込めて逃げ道を与えない
急激に下がり来る子宮の、其の奥底へと鈴口をぶちあてたならば、其のぼってりと充血した肉壁を、ごつごつと更に撃ち込んでやり
―――それは、女が吼えた、其の直後に。
ぶくりと膨れ上がる熱塊が、女の胎内を目一杯に押し広げて、粘膜同士を癒着させ
開き切った雁首が、子宮孔を裏側から返しの如くに塞いでは、奪う逃げ場
砲身を、凶悪なまでに揉み扱く肉膜へと、まるで御褒美のように、一度、強烈に熱塊を根元から、脈打たせたなら
――噴出する、まるで溶岩の如き灼熱の、精の砲弾。 子宮底へと、鈴口を強烈に密着させた其の状態で
ぼしゅうっ...ぶしゅうぅぅぅっ...!! と、人の吐精とは到底思えぬ、異様なる音を響かせては
女の大きな子宮を、一瞬で灼き尽くして其の挙句。 ――其れを引き鉄に、女へと、排卵の衝動すら、催させてしまえ)
―――――………必死で喰らい付くと良い、スゥル…。 ……此処からが…長いのだから、ね。
(きっと、其の言葉は、女の眼前にて。 胸元から顔を上げて、女の、もう焦点なぞ合ってもいない瞳を間近に覗き込みながら
まるで、此れが終わりではないとでも言うかに、楽しそうな囁きを零すんだろう
満ちて、満ちて、発情しきった女の子宮へと、詰め込んで行く精の灼熱が、其の内側にて飽和するのは、直ぐ
けれど、其れでもない脈動を萎えさせる気配の無い熱塊は、女の子宮を張り詰めさせて行く事と為るか
彼女の伴侶が同じ淫魔であれば、同じ様に体感した事が在るやも知れぬ、途方も無い射精の輪廻が
其の子袋を、甘く、甘く、膨れ上がらせ始めた頃に。 ――子宮底を、亀頭で円を描くようにして、擦り回してやる、か)。
■スゥル > 「はあああっ!! あっ、はっ…! ら、らめっ……! 『二番目』とか、い、言わないでっ……!
そんなこと言われたら、もう、もうっ……私っ……!!」
仰け反り、のたうち回り、魔の快楽に肉体も精神もすり減らしながら。
雌の本能に塗りつぶされつつある理性の欠片が、ルヴィエラのその言葉でようやく、完全に擦り潰れた。
夫の次で良い、二番目で良い……その『赦し』とも取れるセリフが、スゥルの良心の呵責やら何やらをすべて取り払ったのだ。
もはや、この男とまぐわうことに後ろめたさはない。子宮を蹂躙されることにも、子種を受け入れることにも。
「………あはぁ♥ ルヴィエラっ……ルヴィエラぁぁぁ……っ!!」
再びルヴィエラと相対した熟女の顔は、まさに色情魔のそれだった。快楽に歪み、痴情にひきつり、壊れた笑みを浮かべている。
顎を引き、恥丘の向こうでずっぷりと胎内に飲み込まれている雄の肉槍をその目に入れる。
おへその下に光る、異様なる淫紋も……言い逃れ出来ぬ背信の証として刻まれたそれを、スゥルは震える手で愛おしげに撫でた。
お腹の脂肪の下でごぽごぽと煮え立つ子宮の熱も。胎児以外そこに居ることが許されぬ臓器の中に我が物顔で居座る、亀頭の硬さも。
『二番目の男』に蹂躙され尽くした己の肢体をまじまじと観察し、その笑顔はさらに歪みを増した。
……頬に、大粒の涙が伝う。それは随喜の涙か。
「…………あっ♥ あっ♥ あああああああああーーーーーーーっ!! あああああああああああああ!!!」
己の腹が、目の前でこぽりと波打つ。刹那、再びスゥルは思い切り仰け反って、汗の飛沫を全身から放った。
射精を、魔の射精を、子宮全体で感じた為だ。熱く苛性を帯びた粘液が子袋を満たし、粘膜をじゅうじゅうと焼いていく錯覚を覚える。
すぐに骨盤内が重くなり、他の臓器を押しのける。括約筋が弛緩し、尿道もアナルもぽっかりと開ききる。
五感が消失し、子宮のみに集中していく。鈴口から粘液が噴出する異様な音を聞き、濃厚な雄の性臭を嗅ぎ、海水の如き塩味を舐め……すべてが脳に刻まれていく。ルヴィエラの名とともに。
大量の精液を経産婦の子宮は受け止め、しかしそれでも足らず、無視できぬ量が卵管へと流れ込んだ。
行ってはいけない場所、夫以外に許してはいけない場所に、ルヴィエラの遺伝子が殺到する。
そして、卵巣が精液の熱気に炙られ、降参するように卵子を排出する感覚さえもまじまじと幻視する。神を裏切る聖職者の如き背徳感。
……スゥルはなおも、狂ったように笑っていた。
「…………っひ!! ひっ…………ひくっ…………………ひくうううっ………」
ぐったりと全身から力が抜け、音を立てて両腕が地に投げ打たれる。強烈な絶頂に波打っていた腹筋も背筋も、いまや脂肪のように融けている。
しかし、ルヴィエラの腰に絡みついた脚だけは硬く締められて解けない。まるで死後硬直のように。
精液でパンパンに膨れた子宮を撹拌するように肉棒が動いても、スゥルは詰まった呼吸を繰り返すのみで、反応はない。
■ルヴィエラ > (――二番目、其れは女にとって大きな意味を持ち、そして己にとっては、然したる意味を持たない
瓦解してしまった女の理性が、己を「二番目の男」として受け入れて仕舞ったのなら
其れは、女の中に、己と言う存在が、確かに、刻み込まれた瞬間でも在るんだろう
己が名を呼ぶ声が、一層甘ったるく響く。 最早忌避感も抵抗も無く、女が明確に求めた種付け
其の願いを叶えるかに、女の身体を両腕の中へと確り閉じ込めて仕舞っては
悦を得るためではない、女を、孕ませる為の凶悪なる吐精で、子宮を、堕とした。
どれだけ飽和しようとも、子宮孔と雁首とが完全に癒着していれば、吐き出された精に逃げ場は無い
断末魔の如くに声を響かせていた女の胎奥、逃げ道を求めて卵管へと雪崩れ込んだ精が
後から再び噴出する精によって、更に奥へ、奥へと詰め込まれて行き――果てに、きっと卵巣其の物を穢す
女の全てを、絡め取る為に。 ――孕むと言う感覚を…思い出させる様に。)
………もう、完全に、飛んでしまったね…。 ……然しまぁ…此れでは、小休止、と言う訳にもいかないね。
ふふ、とはいっても…、……休ませる気は、初めから無いのだけれど。
(女の四肢からは、もう力は抜けてしまっている。 腰を揺らした所で、反射めいた呼吸だけが反応を垣間見せるだけ
己が腰をがっちりと抱えたままの女の両脚に、くすくすと、小さな笑い声を零したなら
――其の儘、女の体躯をゆっくりと抱え上げ、己が腰上へと跨らせる様にして向き合えば
胸板で女を支えながら、影より生み出した椅子の上へと腰掛けて――女を、ぐちり、ぐちりと突き上げようか
理性も反応も飛ばしてしまった、其の無防備な、剥き出しの心へと直に刻み込む、快楽
子宮底を、ぐりゅぐりゅと捏ね回しては、探り当てて行く女の弱み、其の快楽のスポット
時間を掛けて、其の身体の隅から隅までを探り出し、暴き立て、掌握して仕舞いながら
時折、幾度かの新たな吐精が噴き上がって、子宮を更に膨れ上がらせて行く、か
完全に緩んでしまった其の腹筋へと、孕んだ様になるまで浮かぶ子宮の丸みが
時折、矢張り蠢くのを感じ取りながら――果たして、何時まで繰り返されるだろう
再び女が意識を取り戻す其の時まで、まるで、新たな調教めいて、子宮を絶頂へと押し留めれば)
―――……スゥル…、……染め直して上げよう…。 ……キミの心をかき乱す、二番目として、ね。
(――ぱちりと、小さく指を鳴らした音が響く。 次の刹那――其処は、人気の無い裏路地から
綺麗に整理整頓された、建物の一室へと場所を変えている事、か。
己が自室、娼館ファタールの最上階に位置する、ベッドルームの一つ
其の寝台の上へと腰掛けた状態で、ぎしり、ぎしりと、また絶え間無くスプリングを軋ませながら
互いの裸身を、絡め合わせ、そして、甘やかすかに口付けを、重ねて。 ――その子宮に、新たな命を馴染ませる)。
■スゥル > 「………はあぁぁ……ルヴィエラ……ンッ……ルヴィエラぁ……♪」
気を失ったように地べたに横たわっていたスゥル。
しかしお構いなしに抱え上げられて体位を変えられると、脱力した上体を雄へと預け、甘ったるく爛れた鳴き声を奏でる。
その声色はまさに情婦のそれ。既婚者の貞淑さはもはや微塵も感じられない、発情の高み極まった牝犬のようだ。
ルヴィエラの陰茎を咥えたまま精液で満たされ、揺さぶられればたぷたぷと鳴る子宮。
太く固い陰茎に塞がれ、精液が漏れる感覚がない。そのままでなおも腰を振り女体を穿ってくるルヴィエラに、もはやスゥルは叫び声を上げない。
ただひたすら、雄の腰の動きに合わせ、甘ったるく多幸感に満ちた喘ぎを漏らすのみ。
四肢が、身体が、性器が、そして心までもが蕩けきってしまった。
夫に植え付けられた快楽受容器官の再教育めいて、固い異物に骨盤内を余すことなく蹂躙され、解きほぐされ、もはや肋骨から下がすべて子宮になってしまったかのよう。
……いや、それほどに大量の精液を注がれたのかもしれない。スゥルの下腹部は胃下垂の域を越え、妊婦めいて膨れている。
孕んでいる。確実に孕んだ。数十分前に会ったばかりの男の精で。夫への逃れようのない背信の事実さえも、今や甘露。
もはや問題は孕んだことではない、この甘ったるく長大な交尾の時間の中で、卵子をいくつ排卵し、いくつ着床したか、だ……。
「……ルヴィエラぁ……ああああああ……すてき……もっと……」
王都に残した子のことも忘却の彼方か。場が路地裏から見慣れぬ屋敷に移ったことすら、意識の外のよう。
夢見心地のままにスゥルは連れ去られ、そこでまた、男の望むままに精を注がれ、子宮で飲み干し続けた。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からルヴィエラさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からスゥルさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にルヴィエラさんが現れました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にスゥルさんが現れました。
■ルヴィエラ > (高級娼館、ファタール。 自らが経営する其の館の最上階は、全てのフロアが己の私室だ
綺麗に整えられていながら、比較的控えめな内装の部屋へと運び込んだのは
彼女の、己に対する心象を考えての事、少なくとも一見では、此処が娼館の中だとは気付けまい
無論、それ以前の問題として、彼女に今、周囲に目を配る余裕が在るか如何か、と言う問題も在るのだ、が
――果たして、一体どの位の時が経過しただろうか。
時計の存在しないこの部屋では、時間感覚と言う物が曖昧と為る
己が腕の中で、未だに其の身体を、心を捧げて、肉欲に溺れ続ける雌の姿
ごちゅり、ごちゅりと子宮を穿つ度、快楽器官として完全に覚醒した其の肉塊が、蠢く
――どくりと、もう何度目かも判らぬ熱塊の脈動が響き渡れば、女の子宮は一層膨らみを増し
最早子宮も卵管も卵巣も、ひと繋ぎに精が満ちて、女としての尊厳を、奪い尽くされている、か)
―――――………さぁ…また排卵するんだ、スゥル。 ……方法は、覚えただろう?
(女の耳元で、囁き掛ける、命じるかの声音が、実際届いているのかは定かではない
ただ、其の長い、永い交尾の果てに、淫魔によって変えられた其の肉体を
淫魔である己が再び目覚めさせた其の暁には、きっと雌としての果て、背徳なる其の方法は
とうに、身体が理解してしまっている筈だ。
女の下腹に刻まれた淫紋が、次第に其の子宮を造り替えて行く
より淫蕩な其の雌としての本能を、己の前では、もう押さえ込めぬ様に、封じられぬ様に
そして、其の対価として与える淫魔の加護は――例え其の子宮が、如何なる過酷に晒されようと
苦痛から開放し、快楽を齎し、そして母胎の安寧を護る闇の加護に他ならない
其の子宮に子を孕み、産み落とす事にすら果てない悦楽を覚える
――淫魔の如き、器へと。)
■スゥル > 「あふっ………ふううっ……ンっ……はい、ルヴィエラ様ぁ……。
私の卵子、また…お召し上がりになってください……ませ………っふううっ!!」
ルヴィエラの体躯に身を委ね、蕩けきって上気した表情を貼り付けながら、猫撫で声を奏でるスゥル。
いつの間にか、相手のことを様付けで呼び始めている。
ハイブラゼールの街でこの男とはじめて遭遇したのは何時間前か、何日前なのか……そう前ではないはずだ。
その短時間の間に、信頼が思慕に変わり、思慕が激情に変わり、今や依存に近い感情を抱いている。
スゥルの雌としての本能を最大限に引き出し、高め、その陰茎と精液でもって褒めちぎってくれる、愛おしき存在。
ルヴィエラの言葉に反応し、ゼンマイの切れ掛かったからくりのように、スゥルの豊満な肉体がわずかに震える。
厚い脂肪に覆われた薄い腹筋を精一杯動かし、子宮を外から揉みほぐす。
絶え間ない愛撫でぐずぐずに溶けきった腹腔内を、腫れ上がった卵巣がぴょこんと跳ねるのを感じる。
女がもっとも大事にすべき臓器の中に、数十万の卵子。すべてを夫に捧げるはずだった宝物を、今、自分の意志でまた一つ排出し、精液の海へと放った。
血中の女性ホルモン量がまた一段階増加し、唾液までもがその味に染まる。
脳を甘美な多幸感が貫き、スゥルは深い溜め息を吐きながらうっとりと排卵絶頂に身を委ねた。
……しかし。
絶頂の合間、男性の賢者タイムめいて、ふと正気に戻る時間がスゥルに訪れる。
その刹那に去来するのは、愛しい夫の顔ではなく……王都に置いてきた、一人息子の面影。
思えば、ルヴィエラにハイブラゼールで会った日(それは今日かも知れないが)。その夕刻には帰途についているはずだったのだ。
スゥルは帰らなければならない。
しかしながら、スゥルはすでにこのルヴィエラという男と、取り返しのつかない所まで行ってしまっているのだ。
その胎内において受精した卵子、着床して子宮壁へと癒着した卵子の数はいかほどか……。
「……ああ、ルヴィエラ様、ルヴィエラ様……大変後ろめたくはあるのですが。
私、王都に息子を置いたまま、ここへと来ているのです。そろそろ帰らないと、あの子が寂しがってしまいますぅ……」
スゥルは甘くねだるような声で囁く。
こう言いながらも、身体は永遠に離れたくないと言わんばかりに、腰を振り、子宮を上下させ、さらなる精をねだりつつ。
「……そして、後生なのですが……厳しいお願いを聞いてくださいませ。
スゥルはもう、ルヴィエラ様のお子を確実に孕みました。ですが、私は王都で夫の帰りを待ち、子を育てる身。
とても、あなた様の子を産み、育てる余裕もありません。ましてやその子、あるいは大きくなったお腹が夫に見つかりでもしたら……。
……どうか、妊娠した暁には、その子を『堕ろす』お許しをください……」
言い切り、己を抱く男の顔を見上げるスゥルの表情は、悲壮なものだった。
スゥルは平民。世間体はどうしても気になるものであり、それ以上に夫への愛慕は強いものだった。
■ルヴィエラ > (――響き渡る、甘ったるく蕩けきった、雌の声音。
そう言えば路地裏での一夜から、己に対する其の敬称は、コロコロと変化していたが
もう今では、すっかりと「様」で固定されてしまっている辺り、彼女の中で、己がどんな存在に為ったかを物語る
女の都合なぞ知りはしない、子供が居ると聞いてはいたが、こんな所まで遠出する位だ
流石に、独りにはしていないだろうとは思うが、それでも、確かに…此の儘では
この女の顔が、あの探し人の掲示板に張り出されてしまう事にだって為りかねない、か
――こんなにも雌に堕ちていると言うのに、欠片ほど残る母としての顔は、崇高な物だ
くすりと、女の望みに、何処か柔和に微笑んだなら、其の耳元へと静かに唇を寄せて。)
―――……良い女だね、スゥル。 ……そして、良い母親だ。
私とてキミの唯一の産み子を、天涯孤独にさせる心算は無い…安心すると良い、王都へ向かう際には
私が家の近くまで、送り届けてあげよう。
(甘やかに、響かせる言葉。 そうして、ゆうらりとまた腰を突き上げれば、排卵を為した子宮へと、また精を噴き上げる
――既に、外の世界では数日が経過していた。 其の間、女が空腹を感じないのは、己が魔力を分け与えているからだ
子宮から、精と共に浸透し行く己が魔力は、女の身体を一時的に賦活させて居る
精を受け止めれば受け止める程に、淫紋を刻まれた子宮が魔力を蓄えて行くのを
果たして女自身は今、自覚出来ているかは判らないが。 ――ふと、すっかりと膨らんだ女の下胎へと、掌を乗せる
其の膨らみを慈しむ様に、ゆるりと幾度か撫ぜてやれば――女の顔を、其の瞳を、覗き込む様に見詰めて。)
―――だが…いや、だからこそ…堕ろす事は、赦さない。
キミには、其の子宮に孕んだ全ての命を産み落として貰うよ、スゥル。
(何処か、悪戯な笑みが、女の瞳に映っただろう。
一度根付いた命を、勝手な都合で殺してしまうのは、赦されない、と。
数日の間、繰り返し繰り返し排卵を齎し、受精と着床を為した其の子宮内に根付く命
其の全てを――産ませる、と。 そう、淀み無い声音で伝えたなら
其の刹那、女の中に、怒涛の如き精を吐き出し始める、か。
膨らんだ子宮が、波打つほどに強烈な精の勢い――けれど、今までと様相は異なる
注ぎ込んだ其の分が、まるで女の子宮へと文字通り飲み干されて行くかに魔力へと悉く変換されては
其れまで、女の腹を満たしていた精の代わりに、其の子宮を、魔力の坩堝と化させよう
――そうして、もう一度。 また、女へと囁くのだ。 ――全力で、排卵しろ、と)。
■スゥル > 「あああ……ありがとうございます、ルヴィエラ様ぁ……。
またハイブラゼールに来たときは必ず、また会いに来ますからぁ……」
王都まで送ってやる、という申し出には感極まったような声で感謝を述べるスゥル。
しかし、堕胎を許さぬという強い言葉には、まぁ人倫的にそう言われて当然であるとはいえ、スゥルの顔も悲哀に歪む。
「……産むだなんで、すべて産み落とすなんて、無茶です、ルヴィエラ様ぁ……。
ダイラスの地で授かった貴方様の子、王都で産むわけにはいきません。
かといって身重の身体で王都からここまで旅をすることもできません……家を長く空けるわけにもいきません……。
無理、ですよぅ……」
ルヴィエラの首筋を唇で甘く舐めながら、懇願するように事情を話すスゥル。
スゥルの脳裏には、十月十日後、パンパンに膨れた腹をローブに隠しながら街道を歩く自分の姿が映し出されていた。
…いやそもそも、いなくなった夫を探す身でありながら、腹を大きくして王都で暮らすなどできるわけがない。
この時点で、スゥルには堕胎以外の選択肢はなかった。多少魔術を嗜むとはいえ、常識のレベルは一般人にすぎないスゥルでは……。
「ああ……お願いです、ルヴィエラ様、ルヴィ……っあ…! 熱っ……ああああああああ!! はああああ!!」
涙を流しながら己の境遇を憂うスゥル。しかし、腹腔内を熱い濁流が渦巻くと、その声も顔も狂喜に塗りつぶされた。
落ち着きを取り戻しかけた子宮が、魔の精液によって無理やり再稼働させられる。
ひとつ粘液が鈴口から排出されるたび、子宮や卵巣もろとも内臓がすべて溶かされ撹拌されるような感覚を覚える。
人の身には耐え難い連続絶頂に疲弊しきった身が、無理やり痙攣させられ、男の腕の中で乱雑に踊った。
全身の脂肪が、乳房が、尻肉が、ぶるんぶるんと下品な音を立てて冷えた汗を散らす。
男が囁く、『全力で排卵せよ』という命令。それをスゥルの理性が解釈する余地はなかった。
その言葉はスゥルの脳幹へとヌルリと浸透し、脊椎の突端に至るまでの副交感神経を過剰なまでに励起させる。
ごぽん、と臍の下から音が響いたのを確かに聞いた。その音は大量排卵の音か、女性ホルモンが過剰分泌する音か、両方か。
もはやスゥルは自分の身が完全にこの男の制御下にあることを、白目を剥きながら自覚していた。
絶頂も排卵も着床も、もしかしたら睡眠や排泄、まばたきに至るまで、一切の生理現象がこの男の思うがまま……。
自らの骨盤内に魔のエネルギーがわだかまりつつあることを、スゥルは気付く余地もない。
■ルヴィエラ > (――態々送り届ける、と約束したのは、二つの理由が在る。
ひとつは、己が異能たる影から影への転移で在れば、距離など無意味、一瞬で到着する故に
そしてもうひとつは、この女が住む場所を、家を、実際に訪れ、覚えて置く事
女がハイブラゼールへと訪れる時だけではなく、己からも其の様子を伺える様に
其れは、在る意味で彼女の夫であり、また、淫魔であろうトゥーマの愉しみ方と似ているだろう
大きく異なる点と言えば、己は、直に彼女を堕落に導く、と言う点か。
堕胎を赦さない事で悲哀に歪む女の顔、其れは母として、そして人の夫として正しい感情だろう
其の身に責任が在る事を自覚しながら、欲望に飲まれた其の絶望は――けれど、正しい結末ではない
途方も無い淫魔の射精が、時間を掛けて収まる頃、女の下腹は、其れまでの膨らみを一度失い
なだらかな肉の柔らかさを、取り戻しているだろう
そうして、女の中から、数日の間つながり続けた長大為る熱塊を、ゆっくりと抜き放って仕舞えば
雄の腰元に、湧き上がった影が巻きついて布地と化し、そして再び、女の下胎へ掌を乗せれば
己が言葉によって、言霊によって、本来為してはならぬ排卵を起こした、其の卵巣の辺りを愛でる様に捏ね上げてやり)
―――――………この胎に根付いているのは、他ならに私の子であり、キミの子だ。
なら、独りたりとも日の目を見ずに死なせる心算は無いよ、スゥル。
……孕み、そして、産むと良い。 今、この場でキミの子宮は、千の魔をも産み落とせるだろう。
感じ入ると良い、其の胎で育まれる命の鼓動を――我が子の重みを、ね。
(――刹那、女の子宮に訪れる変化。 其の子宮へとたゆたう、或いは根付いた命の欠片のひとつが
十月十日、本来ならば其れだけの時間を掛けて為される生物としての成長を、早回しの如く急激に為して行く
ありとあらゆる卵子が、子宮へと溜め込まれた魔力を糧に、異常なる成長を起こし始めれば
次第に、女の子宮が、ゆっくり、ゆっくりと、重みを増して行くだろうか。
先ず初めに、受精適わなかった卵子達が、命と言う形をとれずに、大きな卵と化すだろう
腹の中で、ひしめき合う卵が、内壁をごりゅごりゅと刺激する感覚を与えたなら
――次の瞬間、女へと訪れるのは。 卵を産み落とそうとする、子宮の衝動、か。)
さぁ、産みなさい、スゥル。
其の淫蕩なる子宮で、孕んだ全てを。
(――寝台の上、女の身体を、背後から抱き締めて、己が胸板に凭れさせる
揺れる乳房の下へと腕を回し、臨月を迎え往く、其の胎を優しく撫ぜる
始まりを、齎す様に)。
■スゥル > 「……ああ、あああああ……嫌っ……抜っ、抜いちゃ……あはああああっ……!」
最後の種付けが終わり、ずるずると肉棒が己の胎内から抜き放たれていく感覚に、スゥルは切羽詰まった声で喘ぐ。
比喩ではなく文字通り、スゥルの膣は完全にルヴィエラの陰茎の形に成形されきっていた。
膣口はぽっかりと開き切り、覗き込めば桃色に腫れきった子宮口がぱくぱくと呼吸してるのが見えるだろう。
なおもおびただしい量の本気汁が子宮口からにじみ出てベッドを汚すが、しかし……。
あれほど大量に、子宮の容量さえも超えて注がれていたはずの精液は、1mlたりとも流れてこない。
だがその違和感を、膨れた子宮が元のサイズに戻っていく様を、スゥルが訝しむ様子はない。
ただ、満たされていた腹腔内から熱い肉棒が去り、言い様のない亡失感に詰った声を上げるのみ。
「……ハァ……ハァ……ああ………え、えっ……?
産む、この場で……? 千の魔って、一体………っあ!!? あぐうううっ!? ぐっ、ぷ……!」
ルヴィエラの言葉に、疲れの滲む目をしばたきながら訝しむスゥル。しかしそれも途中まで。
空虚と化し惜別の涙を流していた子宮に、突如別の異物感が発生し始めたからだ。
どこかへと去っていった精液が戻ってきたかのように再び子宮を重量感が襲い始めるが、その感覚はどこか硬い。
そしてその硬さはやがて、確実な球形を帯びて、胎を拡げていく。それも1つや2つではない。
鶏卵サイズから、さらに大きく。スゥルの腹はいびつにボコボコと膨れ上がり、わずかでも腰を揺すればゴリッと擦過音が聞こえるほど。
当然、その異変は苦痛を伴う……と身構えたスゥルに、背徳的なほど甘美な充足感が襲いかかる。
卵が1つ、子宮を変形させて膨れ上がるたびに、その卵を愛おしむ感情が産まれ、産み放ちたいという欲求がこみあげるのだ。
……このルヴィエラという男の前で、産みたい。魔の卵を、魔の子を……魔の……?
「ルヴィエラ……っ……あ、はああああっ……ま、まさか、貴方は…………っぐ!
ふうううううっ……うぐうううっ!! い、嫌っ……! こ、こんな、こんな……!!」
こんな気持ちいい人外の快楽など、知りたくない。…拒絶の意思を募らせる理性は、産卵への欲求に抗うことなどできず。
ふうっ、と無意識に横隔膜をいきませると、その刹那、スポン!と小気味よい音を立てて膣口から卵が放たれた。
スゥルは脊椎を駆け上がる鋭い絶頂の感覚に仰け反り、思わずルヴィエラの胸板に後頭部を打ち付けてしまう。
その反射にやや遅れて、勃起しきった陰核の下からは大量の潮が撒かれ、乳房の先端からは白い液体がにじみ始めた。
「はぁ……っ!! あっ、や、あああああっ、う、産んでるっ、私、なんで、こんな、あっ……ああああ!?」
錯乱と恍惚の入り混じった声が、涎とともに溢れる。
■ルヴィエラ > (千の魔…其れは、一つの例えだ。 千の子を孕む、なぞと二つ名を持つ淫魔の如く
其の胎に孕むは、己と、そして女の遺伝子を掛け合わせた、命
但し、今女の子宮の中で成長している卵は、あくまで命のなりそこないだ
受精する事の無かった卵子が潰える前に、呪具として生まれ変わらせる淫魔の術
本来ならば、排卵につき一つ、と言った程度の頻度でしか創り上げられないのだが
今、此処まで己へと堕落し、其の身体の機能すらも掌握された女だからこそ
此処まで、産み落とさせる事が出来るのだ。)
―――――……口が滑ってしまったか。 …改めて名乗ろう、私はルヴィエラ。
人に寄っては私を、インキュバスと呼ぶ事も在る。 ……ただ、生憎ながら、キミ達の敵ではない。
それは、覚えて置いてくれ。
(――正体を明かす心算は無かった。 だが、己から離れ、冷静に為った後でこの数日を思い返せば
恐らく、己が普通の人間ではない事に気付くのは、直ぐだろうから
今までと変わらない、慈しみすら滲む声音で女の耳元に囁いたなら
次の瞬間、また、絶頂に弾けて仰け反る女を支えては
撫ぜる下胎へと、まるで産み方を教える様に、上から軽く、子宮孔へと向けて、押し込んでやり
――すれば、きっと始まるだろう、それは、産卵と言う方が正しいやも知れぬ
開き切った子宮孔から、膣道を抜けて産み落とされて行くたびに
女の体へと駆け抜ける絶頂感が、二乗、三乗と化して行く
シーツの上へと転がった卵は、放っておけば程なくして、鶏の卵程度の大きさへと縮んで往くだろう
ぼこり、ぼこりと、一度始まってしまえば、全て産み落とすまで止まらない其の衝動
女にとっては、きっと、新たなる背徳として刻み込まれて行くだろう感覚を受け止めさせては)
―――――………産んでいる、とは言い難いね。 これは、あくまで戯れだ。
私が望むのは、此処から先――卵ではない、本当に私の子を、産み落として貰うよ、スゥル。
(――ぼこり、ぼこりと、其の子宮から産み落とされる卵も永遠ではない。
其の後に待ち構えているものがあるのだと、更なる予感を与えながら
そっと、女の唇へ、口付けを、重ねて)。
■スゥル > 「お゛っ……! ほ! ほうううっ!! っぐ、ふううううっ!!」
濁った水色の瞳を限界まで見開き、朱の唇は酸欠の魚のようにぱくぱくと。
ルヴィエラにその重い身体を預けながら、スゥルは呼吸を際限なく荒げのたうち回る。
すべては、腹に力を送るため。王都で待つ息子ペトス、彼を産んだ3年前のその時と同じように。
しかし骨盤の中に渦巻くのは陣痛ではない。卵が転がり、子宮内壁を削り、骨盤や恥骨にごつりと当たるたびに、得も言われぬ快感が爆発する。
いつまでもその腹腔に抱卵していたくなるほどの未知の感覚。しかし、子宮口を卵が通り抜ける時の感覚は、そんなのの比ではない。
スゥルは唸るような声で吠えながら、両脚を限界まで拡げ、尻を何度も跳ねさせて産卵に挑む。
……がぽん、ごぽん。2つの卵が子宮口に詰まり、膣口を限界以上に拡げながら発射される。
恥骨結合が脱臼寸前の状態まで押し拡げられるが、その感覚すら苦痛にはならず、鈍く響く快感に書き換えられて伝わる。
スゥルの使い込まれた大陰唇から、鮮やかな桃色の粘膜が覗く。相次ぐ産卵で子宮口が下がりきり、脱子宮しかけているのだ。
ゼリー、あるいはオナホールめいて生々しい弾力を持った内臓が、彼女の下腹部の痙攣に合わせてびちびちと跳ね、本気汁を撒き散らす。
「ほっ、ほおおおおっ、卵っ、卵ぉおぉぉっ、いいっ、いいのおおおっ!!
う、産まれる、産まれりゅっ、ん、ぐっ、お゛ほおおおおおおお!! おっ、ご!!」
束の間相手に抱いた疑いも、今や霧散。それどころか、モノを考える余裕すらない。
ただひたすら卵を産むだけの肉塊と成り果て、吠え、体液を撒き散らすスゥル。より大きな卵をより勢い良く産もうと、乱雑に尻を乱れさせている。
ルヴィエラの告白も、さらなる苛みへの宣告も、その耳には届いていないようだ。口をふさいでも、その咆哮は止まらない。
■ルヴィエラ > ―――――……ふふ、此れは…、……上手く、記憶から弾け飛んで居れば良いのだけれど。
(――此れは、先刻の言葉は、届いていないな、と。
一足先に、産卵と言う異常な行為の快楽に囚われた女が、最早産む事にのみ意識を傾けているなら
其れは其れで都合が良いかと、小さく笑って肩を竦めた。
重ねた口付けを解いては、そっと片掌を伸ばして、女の膣孔へと指を触れさせる
本来の位置から下がりに下がった其の場所、膣孔から其の色を覗かせている子宮孔の感触に
そっと、其の肉の輪を辿るかに指でなぞり、きゅぷきゅぷと磨いて捏ねてやれば
――女の胎内、其の子宮へと絡みつく蛇を蠢かせて、完全には子宮が脱してしまわぬ様支えさせよう
けれど、子宮孔から白い卵が除く瞬間、シーツの上へと勢い良く産み落とされる光景は、さながら鳥類の其れ
咆哮と共に、今度は大きな卵を産み落とそうとしているのなら
膨らんだ其の御腹の上側を、ゆっくりとマッサージするかに圧してやり――産み落とす助けを、してやろう)
―――……大分、卵は減ってきたようだね。 ……と為ると、そろそろ、か。
聞こえていないかも知れないが…スゥル、此処から先は、更なる背徳だ。
――弟を、沢山産み落とすと良い。
(――子宮の中で育つ卵が、次第に数を減らして行く。
受精しなかった卵が失せ、そして其の子宮に残るは、子宮壁へと根付いた真の命
其の受精卵に、子宮を満たす魔力が流れ込んで行けば、きっとその刹那に
卵を孕むのとは明確に異なる、子宮が、快楽ではなく、雌として歓喜するかの感覚を
――幸福感とすら、覚える感覚を。 女へと、与える事と為るだろうか
熱が、生まれる。 先ずは一つ、子宮壁へと根付いた受精卵が、急激なる成長を為しては
胎盤を創り上げ、臍の緒を形作り、其の先に息づく命を、其の十月十日を一瞬にして手繰り寄せる
卵ではない、本当の、赤子が。 子宮の中で胎動し、壁を蹴って元気に動き回る様すらも体感させては
きっと、最後の卵を産み終えた直後。 今度こそ、女の記憶に刻まれているだろう
我が子を、産み落とす其の、崇高な母の感覚を、思い出させよう)
■スゥル > 「ほぉ……っ、お、おんっ♥ そ、そこぉ……!ほじってぇ!揉んでぇ…!
卵っ!! 卵おおおおぉっ、産みたいっ♥ 産まぜでぇっ!ぽこぽこ産ませてっ!産むところ見てぇっ!」
柔らかく垂れた子宮頸部に男の指が触れれば、裏返って外気に触れた膣襞が悦びを表現するようにざわついて指に絡む。
緩みきったスゥルの子宮口は、ルヴィエラが指で弄れば膣鳴りめいて音を奏でる。その様子はまるで肉製の楽器。
その粘膜筒の中を、またひとつ硬い球体がくぐり抜け、子宮口のしこりに僅かに引っかかるもその戒めを拡げながら排出される。
白く大きな卵殻がベッドに転がると、それを追うように白濁した愛液がごぽりと射精めいて噴かれ、むせるほどの雌臭を放った。
狂気を感じさせる笑みを浮かべ、身を捩りながら何十個と卵を産み落とす女体。常人が見れば正気を疑う、まさに魔性の光景だ。
「はっ、はっ、はっ、はふっ、ふううっ、ううっ、くうううっ……っ!
も、もっと産む、卵っ、産むぅ……っあ、あああっ、ルヴィエラ様っ、何っ、おとうと……って……沢山ってぇ……」
産卵に伴う人外の快楽もやがて終焉を迎え、緩みきった腹膜を波打たせながら荒い呼吸を続けるスゥル。
さすがに今度のルヴィエラの言葉は届いたようであるが、その言葉の意味は難解で理解できない。
お腹の中はすっかり空になり、もう産むものはない……と、脇腹に震える手を添えようとした瞬間。
『何か』がルヴィエラの肉体を通して空の子宮へと流れ込み、さらなる変化を促すのを感じ、スゥルは再び四肢を震わせて随喜の声を上げた。
……変化は、すぐにその正体をスゥルに理解させる。卵ではない何かが……本来そこにあるべき存在が、急速に生まれつつあると。
「……はひゃっ!? ひっ、あ、な、なにこれ、なにこれえええええっ!! お腹の、お腹の中にいいいっ!!
あっ、赤ちゃんっ!? 赤ちゃんっ!! 赤ちゃんがああああっ!! 嘘っ、なん、なんでっ、あ……ああああ!!」
もりもりと三度腹を膨らませ、妊婦のように……否、まさしく妊婦と化していくスゥル。
ルヴィエラの責めによって敏感な性感受容器と化した子宮内壁は、その内部に居る者の姿形、動きまでも如実に脳へと伝える。
四肢を持ち、頭を持つ、卵ではないもの……胎児。人間の理を超越し、わずか数秒にしてそれが生育を遂げた。
子宮に癒着した胎盤から、先程までの排卵や産卵とは比べ物にならない量のホルモン物質が溢れ、スゥルの神経系を混乱させる。
あらゆる感情を混線させ、ちぎり、ただ1つの膨大な神経情報……多幸感。雌としての、牝としての最上の多幸感へと昇華させる。
「っ♥ はああああああ♥ 赤ちゃんっ! ルヴィエラ様と、私のっ、赤ちゃんっ!! ああああ!! 嬉しいっ! 嬉じいっ!!
ルヴィエラ様っ!! ああ、赤ちゃん、ありがとう、ありがとうございますっ!!
スゥル、産みますっ、気持ちよく産みますからっ!! お願いっ、見てて、見ててえええっ!!」
満面の、狂った笑み。陣痛の代わりに濁流めいて襲い来る膨大な快楽が、潮や汗、涎や母乳へと姿を変えて垂れ流される。
膨れ、赤子の手足の形にぼこぼこと蠢く己の腹。濁った目でその突端を見つめながら、スゥルは悦びの声を上げた。