2015/11/28 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 大通り」にルアーさんが現れました。
ルアー > 千鳥足の人も、帰路を急ぐ人も、他愛のない時間を愉しむ人も様々に流れていく通り。古びた建物が背後に控える道の端、椅子代わりの丸い石に腰を下ろし、脚だけは投げ出す態。行き過ぎようとする一つの影に目を止めると、注意を引くようゆらりと手指を揺らす。

「――――ねえ、お兄さん。」

無造作に投げかけた声は、ともすれば喧噪に紛れる程度の音量。

サタン > 無駄足というのは聊か癪に障るものがある。
とは言え、粗雑な品を仕方なしというのも気に入らない。
故に、少なくともかの都では見かけぬ品でも持ち帰る心算にて歩みを進める。

刹那、喧騒に紛れながらも呼ぶ声は聞えた。
言葉の内容は一見また娼婦らの誘い言葉にも感じる物はあるが、歩む足を止めてユルリと、その声の主へと視線向ければ、道の端寛ぐ様のような少女の姿が目に留まるか。

「――…何か用か…?少女よ。悪いが客引きならば他を当るが良い。」

娼館の前ではないし、彼女らほどの派手さは無いが、娼婦の種類も様々ならば、こういった少女の類も居るのだろうと、返す言葉は紡がれた。

ルアー > 「ああ……うん」

かくりと首を傾ける。客引き、と言えば客引きだろうけれど。
用、と言えど。装飾品の話を繋ぐ足がかりを少々失って瞬きする。

否定も肯定も怠惰に為されぬまま、視線を翻して連なる人々へと視線を移す。背景のように存在感は希薄となり、溶け込んで。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 大通り」からルアーさんが去りました。
サタン > 唯の娼婦の客引きなのであれば用は無い。
それが別の意味であったとしても、客の一言の前
引き下がるのならばそれもまた縁の無い事だろうか。
結果として物珍しい物は見つかりはしなかったままに、男は夜の街に姿を消した。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 大通り」からサタンさんが去りました。