2015/11/14 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”内大通り」にマユズミさんが現れました。
マユズミ > 【夕暮れ時 ハイブラゼール内】

ぶらぶらとハイブラゼール内を歩く。
さて色々あって海賊の乗組員になったり、……人間を辞めたりした訳であるが。
素の性格と言うものはそうそう変わる事無く。
そして身ごもったと言う感覚も薄く。
寄港し、ダイラスでしばらくを過ごす事となり。
こうしてアテもなくふらふらしているのであった。

強いて言うなら、特にこの印に関してのどうこうを余り気にしなくなったという程度で。
そもそも人間を辞めたといってもイマイチ何が変わった訳でも無く。
剣術の腕が上がったとか。
魔力が高まったとか。
そう言った事も無く。
ただただ漠然と人理から外れたと言う事だけを理解している状況。

「……何だかなあ」

実感は無い。
ただ理解はしている。
そんな状態で。

既に夕暮れ時となっていて辺りは少しずつ薄暗くなっている。
特に船に帰る時間などは今の所、決められていない。
当番の日でも無く。
目的無く。
ただふらっと歩く。

マユズミ > 暗くなり始めればそういう店の呼び込みも増える。
特に寄港している船が多くなれば顕著で。
酒場、食道、娼館、カジノその他諸々。
呼び込みに余念が無い。

誰彼かまわず声を掛ける客引きを見ればつい先日までは身震いをしながら避けたものだが。
今は気にならない。

そういう匂いだけで随分と身体は疼くしムラムラする様になったわけで。
そしてそれに抵抗をしない自分が居る。
むしろ発散すればいいと思う様にも。

「むぅ」

腕を組む。
そんな事を考えていればそういう気分になりつつある。
とはいえ、此処で売るというのも営業妨害であろう。
とりあえずのガマンをしつつゆっくりと歩く。
傍から見れば少しばかり息苦しそうに見えるだろうか。

マユズミ > 息苦しそうに熱っぽい息を吐く。
こういう時は全身が熱を持っているようで。
ゆっくりゆっくり、理性が溶けて行く感覚。

「……ふぅ」

大きく息を吐く。
首に巻いたチョーカーを軽く弄る。
まだ付け慣れていないせいで息苦しさはこれのせいでもある。
娼館が立ち並ぶ位置からは随分と離れる。
周りは酒場やら食道やらが立ち並ぶ通りだ。

「いっそ買ってもらう人でも探すか」

ぼやく。
どうせそう言う事でしか発散出来ないのだから、それならば少しでも実入りにした方がいい。
……などとちょっと前までは考えなかったモノだが。

「慣れたもんだ」

苦笑。
適当な壁にもたれ掛かりぼんやりと通りを歩く人を見る。
それこそ買ってくれそうな人を探そうと。

マユズミ > しばらくぼんやりしていれば。
男に話しかけられる。
明らかにそういう目的で話しかけてきているのがわかった。

適当な値段交渉。
正直稼げるならいくらでもよかったので相手の言い値を聞く。

……思いのほか評価してくれているようで。
特にそれに反論も何も無く。
ほぼ二つ返事でOkを返せば。

そのまま宿屋街へと消えて行った。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”内大通り」からマユズミさんが去りました。