2015/11/02 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にマユズミさんが現れました。
マユズミ > 「夜の大通り」

喧噪の中を小さな姿が肩をいからせるように険しい瞳で歩く。
気を張っているせいであるのだが。
辺りは賑わい、これからが本番であると言わんばかりの喧噪。

声を掛けようとする男もその剣呑な目つきを見れば声をかけず、そのまま素通り。

「……つらいな」

とにかく気を張っておかなければすぐに流される。
本来は船着き場の倉庫街の片隅で一夜を過ごすつもりであった。
そのつもりであった、のだが。

「……はあ」

そこを不審者と見咎められ、これまた印のせいで発情し、散々な目に遭った。
流石に連続で起きる事では無いとは思うが、同じ場所で過ごすのも気まずく、誰かに見られていたと言う事もある。
そう考えれば仕方なく、この喧噪に紛れて宿を探すハメになる。
とはいえ歓楽街なだけあって、宿は中々高い店が多く、歩きながら思案する羽目となった。

マユズミ > 安い宿も見つかるものの。
「そういった」宿であり、そこはなるべく避けたかった。
行為後の匂いが残っている、と言うだけで下手をしかねない。
安ければ安いほど手入れもしていなさそうであるし。
それだけ自分の状況に自信が持てないという事でありそれがまた溜息を重ねる理由になる。

かと言えば手持ちの路銀を考えればマシである所を選ぶ、というのも難しい。
今日明日はいいとしても、その後の事を考えれば。
何とも言い難い状況になるのは確実であった。

「……ふう」

少し落ち着こう、そう思い路地の裏通りへ入り、人気が少なくなった所で壁にもたれかかり息を吐く。
裏路地であり、人気は少ないが無い訳でも無い。
整理はされておらず、飲食店の生ゴミやらが纏めて捨てられており、野良猫などがそれを漁っていた。

いっそこの辺りでそのまま寝てしまおうか、などと見回しながら。

マユズミ > ずるずると壁に背中を預けたまま、そこからゆっくりと滑り落ち、地面に座る。
……また不審者呼ばわりされそうではあるが、そもそもこの喧噪だ。
そうそう呼ばれはしないだろうし、この辺に迷い込むのは酔っ払いばかりだろう。
そう結論付けてそのまま身体を休める。

問題なさそうなら本当にここでもいいかもしれない、などと思いながら。

などと思っていれば少し奥の方で喧噪。
タダ食いがどうだのと荒れた声が聞こえてくる。
目をやれば叩きだされた男と叩きだしたウェイターの言い争い。

「前言撤回」

余り休めそうも無かった。
もう少しだけ、休んだらまた探そう、そう決めて。

マユズミ > しばらく待った後ゆっくりと身体を起こす。
相変わらず言い争いは聞こえるが、だから何をする訳でも無いし。

「……ふー」

息を吐き、呼吸を整え裏路地を出て喧噪の中へ。

「……」

顔が不機嫌そうに歪む。
本人は単に気を張っているだけなので余り気づいていないが、傍から見れば相当な顔つきになっていた。
宿の方面はどっちだったかな、と考えながらゆっくり、歩いていく。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」に魔王アスタルテさんが現れました。
魔王アスタルテ > (人間に化ける配下の魔王軍四天王と、大通りを歩いている。
 アスタルテの右手に持つは、オレンジジュースが入ったコップ)

「なんだか、連勝続きだったよねー」
(今日はすっごく機嫌が良いよー。
 だって、気紛れで行ったカジノで勝利しまくったからね!
 儲けすぎて、魔王はそのカジノ最高の景品である《黄金のグレートソード》を手に入れちゃったわけだよ。
 あはっ♪ あはは♪
 ちなみにその《黄金のグレートソード》は今、四天王の一角である振動のブルートが持っている)

(大通りを歩いていると、正面に見えるは機嫌の良いアスタルテと違い、ものすっごっく機嫌悪そうな顔つきで歩いている黒髪の女の子。
 可愛い女の子だよ!
 だけど、すっごく機嫌悪そうだし……今は関わらない方がいいよね?

 そう思って素通りしようとしたけど──)
「わっ……!?」
『あ。わりぃな、嬢ちゃん』
(不運な事に、通りすがりの大男の巨体にぶつかり、アスタルテの小さな身体は態勢を崩す。
 その弾みで、持っていたオレンジジュース入りのコップが宙を舞い、あろう事か不機嫌そうな女の子マユズミの頭に落下しようとしていた。
 このままでは、マユズミにオレンジジュースがぶっかかるだろう)

マユズミ > 辺りに気をめぐらす。

身体に当たるやら、ちょっとしたセクハラですら、危ないのだ。
正面を見れば嬉しそうに笑う女の子とそれを取り囲むように歩く長身の男性。
何処かの姫か何かだろう。
機嫌よさそうに笑っている。

―――少しだけ、祖国を思い出しながら。

「―――」

などと考えていれば、あれほど気を張っていたと言うのに。
こちらに飛びかかってくる液体。
反応が遅れた。
慌てて位置はずらしたものの。

ぱしゃ、と水音がして。
頭からひっかぶるのはどうにか避けたものの、身体にべっとりとつく液体。
柑橘の匂いからして、オレンジジュースか何かだろう。

「……」

鍛錬が足らない、そう言われそうだな、なんて思いながら。
ジュースが飛んできた方向を見る。
相変わらず、気を張っているので目は鋭く、不機嫌そうに見える表情であったが。

魔王アスタルテ > (オレンジジュースが……アスタルテの美味しいオレンジジュースが……。
 それどころじゃないよ!
 なんと、オレンジジュースはあろう事か不機嫌そうな女の子にかかってしまった。
 カジノで儲けすぎたとは言え、魔王ともあろう者がちょっと浮かれていたよ。

 ど、どうしよう……。
 悪いのはアスタルテだけど、そんな鋭い目で睨まないでよ……。
 とりあえず謝らなきゃだよね。
 アスタルテは申し訳なさそうな態度、だが子供のような無邪気な仕草で両手を合わせる)
「その……ごめんね」
(どこか気まずそうに、まずは謝罪。
 ちなみに四天王達は従者的な雰囲気を漂わせて、至ってクール)

「えっと……お詫びに、シャワー貸すよ。
 あたし今日は、ちょっとだけ良い宿とっているんだよね。
 そこでよければ……だけど」
(アスタルテは、マユズミに黒色のハンカチを差し出してみる)

マユズミ > 確かに色々と思惑が混ざった表情だとは思ったのだが。
目の前の少女が思いのほか、狼狽えるのを見て。
若干疑問に思った後。

「……あ」

ぺたぺたと自分の顔を触る。
どうやらまた、相当険しい顔をしていたようだ。

「あ、いやごめんね」

慌てて表情を崩す。
とはいえそれでもまだ服の締め付けやらで若干険しい顔ではあるのだが。

ハンカチを差し出されるがそれは丁重に辞退する。
わざわざジュース程度に勿体ない、そう思ったからだ。

「え……あ、いや、そこまでして貰わなくても……」

と断ろうと思いつつも若干、言い淀んでしまう。
その提案に後ろ髪を引かれるのは事実である。
と言うのも気を張っていたのを少し緩めている為、さっさとこの場を離れたいと言う事があったせいではあった。
それに、マユズミも女である。
汚れた服はさっさと洗いたい、その気持ちは強かった。

魔王アスタルテ > (目の前の少女は自分の顔を触り、その後、
 なぜか謝罪された。
 あれ……?
 魔王は、やや首を傾げる。

 この少女に、何か落ち度とかあったっけ?
 悪いのはジュースをかけてしまったアスタルテのはず。
 マユズミは表情を崩し、少し柔らかい顔になる。
 それでもまだ、彼女には険しさは残っていた)

(ハンカチを差し出してみるが、マユズミは受け取りはしなかったので、スカートのポケットに戻す。
 宿のシャワーを貸すという提案に、少女は断ろうとしながらも、少しばかり言い淀んでいた。
 マユズミが断固拒否する態度だったら引きさがっていただろうか)
「遠慮はいいよ。
 悪いのは、あたしだからね。
 濡れたままだと、風邪とか引いちゃうよ?
 それに、おねーちゃんも可愛い女の子だからね。
 服とか汚れてたら、嫌じゃないかな?」
(申し訳無さを残しつつも、気さくににこりと笑う)

マユズミ > 「ジュースが飛んでくるのを避けれなかったのは修練不足な所もあるし、貴女が気に病む必要は無いよ」

軽く微笑。
上手く笑えているのかは自分ではわからないけれど。
そして服の事を指摘されれば、う、と少しだけ顔を歪めて。

「……参ったな。うん、まあ出来ればね」

次は苦笑しながら頬を掻いた。
険しかったのは気を張っていただけであって本来はコロコロと表情は変わるようで。

「自分を可愛い、とは思ってないけれど」

苦笑を深めつつも、とにかく往来で立ち止まっているのも人目につく。
さっさと移動したいという気持ちも後を押し。

「じゃあ……お言葉に甘えていいかな。貴女が迷惑でなければ」

とアスタルテの誘いを受ける事にした。

魔王アスタルテ > (なんとも勇ましき武人なお言葉。
 少女は、微笑する。
 不機嫌そうに見えた少女だけど実はそうでもなく、普通に良い人?
 ちょっと、きゅん♪ ってしちゃうね!)
「そっかぁ。
 今の世の中、突然暴漢が襲ってきたり、謎の暗殺者が闇討ちしたりとか多そうだもんね……。
 おねーちゃんは普段から、神経を研ぎ澄ましているんだね」
(確かにそうすると、不機嫌そうな表情にもなってしまいかねない)

「じゃあ、お詫びさせてよー」
(結構、この少女は表情豊かな女の子なのかもしれない。
 今も結構、表情の変化が見られる)

「そうかなー。
 ちっちゃくて、とっても可愛いと思うよ?」
(マユズミよりも更に小さい幼女のお言葉である)

「じゃあ宿に行こう~。
 こっちだよー」
(笑顔でマユズミの手を握り、そして大通りを歩き出す。
 無邪気な仕草で、往来を突き進む)

「それでおねーちゃん、名前は何て言うの?
 あたしは、アスタルテだよ」
(にこりと笑って自己紹介。
 その魔王の名を堂々と口にする)

マユズミ > 「小さいね……」

苦笑する。
流石に男やらに言われれば怒りもするのだが、流石に怒ると言う気持ちにも無いので苦笑を続けるだけであった。

「あっ……ちょっと……」

手を掴まれて歩く。
接触したことに若干身体をこわばらせるが、今の所は問題が無いようで。
その事に少し安堵しながら、名前を言われれば。

「アスタルテ……?」

少し考える。
魔王の名前が確か同じ名前であったように思う。
とはいえ、気のせいだろう、と思い直す。
最もそれで間違いは無かったのであるが。

「マユズミ」

手を取られ歩きながら短くそれだけをアスタルテに伝えた。

魔王アスタルテ > (手を握ると、若干ながら少女は身体を強張らせていた。
 ちょっと不用意だったかな?
 だけどこの魔王、かなり気さくな態度で他者と接する)
「そっかぁ、マユズミちゃんかぁ。
 良い名前だね」
(そう言って、無邪気に笑った)

「そのライトアーマーを見るに、マユズミちゃんは冒険者とか騎士なのかな?
 ジュースを避けれないのも修練不足と言うあたり、けっこー鍛えているという事だよね。
 かなりの戦歴の持ち主だったりするの?」
(宿に向かうまでの道中、マユズミにそんな質問をしてみる)

マユズミ > 「一応冒険者、かな」

騎士、ではなくなったわけだし。
そう考えて冒険者、と口にする。

「鍛えてはいるよ。それなりだけどね。まだまだ未熟だけど」

所属していた騎士団では末席であったし、それこそ毎日のようにしごかれてはいた。
今にしては懐かしい日々だ。

「経歴は……まあ言う程何もないかな。一応前線で戦ったりもしたけど」

特に隠す事も無かったので一つ一つ答えて行く。

魔王アスタルテ > 「そっかぁ、冒険者かぁ。
 冒険者という事は、マユズミちゃんも色んな冒険を繰り広げていたという事だよね。
 どんな冒険をしてきたの?」
(マユズミが元々騎士である事は知らないので、冒険者として色んな冒険をしてきた事を想像する。
 冒険譚というのは、けっこー聞いていて楽しいものだよ。
 魔王もわくわくさせる。
 それが可愛い女の子によるものだったら、ステキだよね!)

「それじゃあつまり、これからどんどん伸びていくという事だね。
 マユズミちゃんはまだ幼いから、鍛錬に励めばすぐ強くなっていけるよね。
 目標とかはあったりするの?」
(きょとんと無邪気に、首を傾げた)

「命を張るってだけでも、けっこー立派だと思うよ?
 王城で豪華な椅子にふんぞり返っている一部の非戦闘要員な王族とか、街で平和に暮らしている平民とか見てみてよー。
 戦が怖くて、前線にすら立てないって人は、多いからねー。
 あはは♪」
(少々愉快そうに、語ってみせる。
 別に、戦えない事を馬鹿にしてるとかでもないけどね。
 魔族でも、非戦闘要員はいるものだからね)

マユズミ > 「どんな……と言われるとちょっと困るかな」

うーん、と少し思い出そうとするが。
事実それほど語って聞かせて面白いような事は無かったのだった。
そう考えるうち。

「どちらかっていうと旅人の方が合うのかな。といっても目的地もないからふらふらしてるだけ、だけどね」

ごめんね、と苦笑しながら謝る。
何せ滅びた王国からただ逃げ出して来ただけのいわば残党なのだから。

「そうありたいと思う。目標……今はとにかく、強くなりたいかな」

少しだけ考えてそう結論付ける。
まずは強くならねばならない。

「適材適所はあるよ、どうしてもね」

戦えない者を戦えと前に押し出すのは簡単だけれど。
それを喪わないように戦うのは、難しい。

「戦えない者が、戦わなくて済む様にするのが私達だから。……まあただ上で偉そうにしてる奴、というのはちょっと其処に入れたくは無いけど」

苦笑して、そう答えた。

魔王アスタルテ > 「旅人ちゃんね。
 マユズミちゃんは放浪の身ってわけだね」
(聞かせる冒険譚もないという事は、旅人や冒険者としてはけっこー駆け出しだという事になる。
 何かしらが原因で居場所を失ったりして、放浪の身になっちゃったのかな?)

「そうなんだねー。
 今はただ、純粋に強さを求めているわけだね」
(腐った国を良くしたい。権力を保持したい。お金が欲しい。
 復讐を成し遂げたい。守りたい人がいる。魔族をぶっ倒したい。
 強くなりたい理由はそれぞれある事だろう。
 だが、純粋に力のみを求める者もまた存在する事だろう)

「あはは♪ それはその通りだねー。
 非戦闘要員でもまず戦場で大事なのは医者や鍛冶屋、武器屋、料理人なんかだよね。
 武器は必要だし、怪我すれば治す人もいるし、食べないと人は死んじゃうからね。
 こーいう裏方達がしっかりしているから、兵隊も安心して戦場で剣を構える事ができるわけだね。

 戦えない者が戦わなくても済む様にする、マユズミちゃんのその志はとってもステキだと思うよ。
 その言葉から察するに、元は軍の人だったり、騎士団に所属していたりするね?」
(ただの冒険者、兵士、騎士、平和に暮らす民。
 各々、価値観が違うものだよ。
 非力な民が戦わなくても済む様に自分達が戦って頑張る。
 こーいう考え方ができるのは、軍人や騎士に多いよね)

「宿についたよー」
(そうこう話しているうちに、宿に到着する。
 かなり立派な宿屋であり、お金を持つ王族や貴族が中心に泊まっている。
 とてもお金がない貧しい平民では踏み入る事ができない、高級な宿だった。
 アスタルテはマユズミの手を引き、宿に入っていく。
 魔王軍四天王も、それに続く。
 受付の可愛い女の子との挨拶もそこそこに、部屋へと向かうだろう。

 ちなみに部屋は二つとってある。
 分かりやすく言えば、男部屋と女部屋。
 アスタルテと四天王の紅一点であるスライミーが同室で、他の四天王の男共三人は別室である。
 もちろん、マユズミは女部屋へと招く。
 その部屋もまた高級宿屋をイメージする通り、豪華なものだった)
「バスルームはあっちだよ」
(部屋に入ったアスタルテは、バスルームを指差す)

マユズミ > 「元は所属してたよ。今は放浪の身だけど。その時からのクセっていうのもあるかな。強くなりたい、っていうのは」

苦笑しながらそう返せば、ついたと言われその宿屋を見上げる。
到底、彼女一人では縁の無い、それほど豪華な宿であった。
思わず少しだけ身動ぎして。

「……凄いね」

改めて、本当に何処かのお姫様か―――それとも魔王か。
などと再度考えるが今更無駄な事だろう。
そのままアスタルテに連れられ、受付を越え、部屋へと辿りつく。

部屋もまた、外装に劣らず豪華であり、若干落ち着きがない気持ちになりつつも。
バスルームはあっちだと言われ、そちらを見た。

「あ、うん。じゃあ借りるね」

とにかくまずは着替えて乾かさないと。
そう、思いバスルームへと足を運んで行く。

魔王アスタルテ > 「強くなれるといいねー」
(にこりと、マユズミの笑顔を向ける)

(バスルームに向かうマユズミを見送ろうとする。
 それにしても、マユズミは可愛らしい女の子だよね?
 そんなかわい娘ちゃんを一人でバスルームに向かわせてもいいの?

 ちょっとの間、思考。
 そして出された答えは……。
 否!)

(そんな時、ベッドに腰を下ろす変幻自在スライミーに言われてしまう)
『アスタルテ様、マユズミちゃんがお風呂に入っているところに突っ込もうとしていますね?
 もう……。相変わらず、可愛い女の子に目がないですね』
「あはは♪ ばれちゃったねー。
 それじゃあ、言ってくるねー♪」

(ワンピースと下着を脱ぎ捨て、そしてバスタオルを身体に捲いてバスルームに突っ込む!)
「背中でも、流してあげるねー♪」

マユズミ > 服やら鎧を全て脱ぎ。
己の下腹部にある印に少しばかり憂鬱になりながらも。
先に洗濯をすべきか、と思ったが、それよりも久しぶりの大きなお風呂である。
先に浴びても文句は言われまいなどと考え。
足を踏み入れれば。
やはりそれは彼女が入った事も無い豪華なものであり、ここでもきょろきょろと辺りを見回す事となった。

そして―――。

「え……あっ」

まるで乱入するのが当然と言わんばかりに入ってくるアスタルテ。
思わずしゃがみ込み背中を丸めて全身を隠した。

「いや……その。べ、別に大丈夫だから」

紅潮した顔で顔のみ振り向きアスタルテへ伝える。

魔王アスタルテ > (突然お邪魔しちゃうと、マユズミはしゃがみこみ、背中を丸める。
 そして彼女は、顔を真っ赤に染めていた。
 その反応、かわゆい~♪
 あはは♪ それはもしかして、アスタルテを誘ってるの?)
「いいじゃないのー♪」
(子供のように無邪気に笑う幼女魔王。
 そして、マユズミの背後に回り込み、ぎゅっと抱きついてみせる)

「わぁー♪
 マユズミちゃん。ちっちゃくて可愛いけど、お胸はボインだねー」
(身体を丸めても、全裸ならばその大きな胸を隠しきる事は難しいだろう。
 アスタルテは、マユズミのボインに手を伸ばした)
 

マユズミ > 「ちょっ……んっ」

背中に伝わる感覚。
柔らかく、それでいて暖かく。
そしてこの感覚に当然の如く。
下腹部の印は反応を示す。

「んんっアスタルテ……ちょっと、待っ……」

ふに、と後ろから胸に手を回されれば。
アスタルテの思う通り、身長に比べれば相当に育った胸は隠し消えておらず、腕はただ先端を隠すのみ。
あっさりと触ることが出来た。

魔王アスタルテ > 「マユズミちゃん、けっこー引締った身体をしているねー。
 鍛えてるって事だね!」
(アスタルテの手には、すっごく柔らかく、心地が良いボインな感覚)

「それじゃあ、揉んじゃうねー♪
 もみもみ~」
(マユズミの胸を両手で鷲掴みすると、
 ゆっくりと、そして優しく揉んでいく。
 可愛いマユズミのボインに触れられて、揉めて、すっごく幸せー♪)

マユズミ > いいように揉まれ続けているが、ここを貸してもらっているのも一重の彼女の好意であるし、それを考えると無下には出来ず。
となればなるべく声を抑えて、下腹部の印から流れる快楽をどうにか抑える。
小さな子の悪戯のようなもの、だと今はまだマユズミは捉えており。
それに欲情する訳には、と妙な矜持を出しつつ。

「ま、んぞくしたら止めて、ね?」

少しずつ息は荒くなるが、まだ大丈夫、と自分に言い聞かせながら。
それにしては触り方が手慣れている、とも思いながら。

魔王アスタルテ > (そーいえば、下腹部に紋章が見えるね。
 それも、位置がとってもあやしいよ。
 大賢者以上に魔術に大変長け、尚且つ可愛い女の子を今まで何人も可愛いがってきた魔王は、大体察する。
 この紋章、きっとすっごくえっちぃものだよ!)
「分かったよー。
 だけど、あたしだけ満足しちゃうのもいけないよね。

 ちゃんとおねーちゃんも気持ちよくしてあげるから、リラックスしててよー」
(左手では胸を揉みながらも、右手で下腹部の紋章に手を伸ばす。
 そして紋章に触れると、その効力を増大させるために大量の魔力を注ぎこんだ)

マユズミ > (中断です)
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からマユズミさんが去りました。
魔王アスタルテ > (続くよ~)
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」から魔王アスタルテさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にリーシュさんが現れました。
リーシュ > 酒場のカウンターに一人でジョッキに入ったビールを飲んでいる、豊かな乳房の女が席に腰を下ろしていて

「ふぅ……」

小さくため息をついてジョッキをカウンターに置く

「マスター、最近景気はどうかしら?」

マスターに声をかけながら手をカウンターの上に置き、視線をマスターに向ける

リーシュ > 「そう、戦争が起きているのは悲しむべきことだけれど、お客さんが増えるのはいいことよね」

マスターから傭兵などのお客が増えていると聞けば複雑そうな笑みを浮かべジョッキを取って残ったビールを飲み干していく

「マスターおかわりお願いね」

空になったグラスをマスターに手渡し新しいジョッキを受け取り軽く口につける

リーシュ > 「ふぅ……」

一口飲み終えればジョッキをカウンターの上に置き両腕を組んで視線を落とし

「これからどうしようかな……」

指でカウンターの上に字を書くように動かしていく

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にヴェーラさんが現れました。
ヴェーラ > ふらふらとした足取りで酒場の扉をくぐる金髪の女騎士。
心なしか表情も青ざめておりどう見ても調子がいいようには見えない。
そのままの足取りでカウンターまでやってくる。

「ワインを…、ええ、この店一番の上物で。」

マスターにそれだけ言うと席へと座り、出されたワインを一気に飲み干すと頭を抑えてテーブルへ突っ伏した。

リーシュ > 後ろから扉を開く音が背後から聞こえて視線をそちらに向ければいかにも体調の悪そうな少女が酒場に入ってきて、テーブルに突っ伏したのを見て立ち上がり

「どうかされましたか?お具合が悪いようですが」

豊かな乳房を揺らしながら少女のほうに近づいて、少女の隣の席に座り回復魔法をかけてみる
心底心配しながら効果があるかどうか確認しながら少女の背中に手を伸ばし撫でようとする
その時豊かな乳房が少女の体に触れることだろう下着をつけていないため、大きな乳首が少女の体にこすれその乳房が少女のものと異なり自然のものであると主張するだろう
本人の意思とは無関係に

ヴェーラ > 路地裏の一件から何とか動き回れる程度に復調はしたものの、時折こうやって突発的な不安感に襲われる。
とりあえず酒で気分を紛らわせようとしたが味もろくに分からず、全く酔いが回る様子もない。
適当に娼婦でも買って憂さ晴らしでもすれば少しはマシになるだろうか、などと考えているとどこかのお節介が心配して声をかけてきたらしい。
偽善者め、鬱陶しい…。などと思いながらも一応表面上は愛想よくしようと顔を上げ。

「い、いえ、ちょっと疲れているだけで、お気になさらず…。」

服装からしてどうも聖職者のようで回復魔法をかけているようだが、心因性の不調にはあまり効果的ではないらしい。
どうすれ波風立てずに追い払えるか思案しはじめるが、手を伸ばした際に触れた豊かな胸の感触に更にイラつき、普段なら隠せるような本音がついこぼれてしまった。

「なんのつもりですのさっきから…。これみよがしに、その下品な乳も…。」

言ってしまってからしまったと思うが、仕方がない。
今度はどう誤魔化そうか、脂汗をかきながら頭痛をこらえて考えを巡らせる。

リーシュ > 少女の言葉に己の魔法が効果なかったことを知り

「……何かお悩み事でも……力になれないかもしれませんがよろしければ私にお話してください」

少女の様子を見て心因性の可能性もあるのではと経験則から考え、安心させるように穏やかに笑みを浮かべ更に少女に近づき、結果として乳房を更に強く押し当ててしまう
そこにかけられた下品な乳と言う言葉に目を細くして

「申し訳ございません……お気に触りましたか……」

イラついている相手に少し体を離し視線を少女に向けて

「……一度、何もかも吐き出せば気が楽になるかもしれませんわ。貴方とこうして会えたのも神のお導きでしょう。ですから、貴方が何に悩んでいるのか分かりませんが、性欲に身を任せて鬱憤を晴らすのもいいでしょう。私でよければお相手いたします」

淫蕩に笑みを浮かべ下着のつけていない下腹部をあらわにする

ヴェーラ > ああもう、本当にイライラする…。
この必要以上に主張してくる下品な乳も気に入らないし、善人ぶって親切さを見せつけてくるのも気に入らない。
とにかく癇に障る相手だ。
幸いというか、その心情を察したのか身を離したようで一息ついて立ち去ろうと思った矢先、あろうことか今度ははしたなくも誘惑してきたではないか。

「…いきなり、何を言ってますの?」

もう表面を取り繕う余裕もなく、こめかみをピクピクと痙攣させながら露骨に軽蔑した表情で睨みつける。

「…ああ、そういうこと。売春ですのね。女同士で頭おかしいんじゃありませんの?」

同性間の売春もそこまで珍しい事でもないとはいえ、イライラしている今はとにかく相手に難癖をつけてしまうのであった。

リーシュ > 「快楽におぼれれば一時的ではありますが何もかも忘れることが出来ますわ。そして、スッキリした所で悩み事を考え直すのも一つの手です」

笑みを浮かべたままイラついている様子の相手に潤んだ視線を向ければ軽蔑の視線を向けて来てるのに気がつき、目を細くする

「ん……そうですね、寄付していただければありがたいのですが、それよりも今の貴方を見ていると、何かご不満の様子。例え、女同士でも愛し合えば気持ちは治まりますわ」

難癖をつけてくる相手によく見えるように下腹部を捲り上げたまま立ち上がり、愛液で濡れた陰毛が肌に張り付いて雌の臭いを漂わせる


「ただでも構いませんので、私に性欲をぶつけになってはいかがでしょう。なんでしたら、この場で私を辱めてくださっても構いません。そのほうが周りの殿方にも楽しませることになりますし。頭が可笑しいと言われますが我が宗派では皆やっていることですので」

淫蕩に笑みを浮かべたまま少女のほうに近づいて衣服を脱ぎ始める