2015/10/24 のログ
エドガー > 「ふぅ…御馳走様。一杯だけで満足してしまったよ。今日はこれで失礼するとしようかな。」

(結構な時間をかけて、漸く一杯目を飲み干した男は椅子から立ち上がる。店主に軽く挨拶をすると、酒場から出ていく。そのまま街の中をブラついて回って、いつの間にか何処かへと消えるのだった)

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 酒場」からエドガーさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にアルフレイドさんが現れました。
アルフレイド > 一攫千金の夢が見れる街は闇が深く包んでいても欲望の活気は衰える事も無く、過剰すぎる熱気が街を包む。

表通りより裏路地に入った先に知る人は知る隠れた小さな酒場のカウンターテーブル席に男の姿はあった。不機嫌そうな表情を浮かべて。

「…なんであんな仕事請けちまったかなぁ…。稼ぎよかストレスの方がマッハじゃねぇか…ったく。」

王都で請け負ったとある宝石商の護衛。
金の払いは良かったが、やたらと高圧的な態度と魔物の襲撃に怯え情け無い悲鳴を上げる宝石商の姿に
、疲労感しか残らない仕事だったと思う。

「……普段サボってる罰、かねぇ…。」

カウンターの上のジョッキに満ちた酒を嚥下しながら、ふと日頃の行いの悪さでも思わず反省しそうになる男。

アルフレイド > 隠れた酒場ながら、店の中は野郎共の活気に溢れ店員の女もその合間を縫うように客に酒と料理と愛想を提供していく。

そんな姿を不機嫌でありダルそうな男は眠そうな双眸で眺め

「…よく働く娘じゃんか、マスター。何処で引っ掛けてきたんだよ?」

とは、カウンターの向かいで酒を注ぎ肴を用意する主人へ向けた言葉。
それなりに付き合いもあり常連の男はニヤニヤと左手はカウンターに頬杖をつき下衆な笑みを浮かべて。

そんな男の姿にめんどくさそうにため息零す主人は

「うるせぇ。下らねぇ事抜かしてると叩き出すぞ。」

下衆の勘繰り門前払いの態度で追加の酒のジョッキを男の前叩き置いた。

アルフレイド > 「マスターと何のお話されてるんですか?」

顔は厳つい体躯も屈強オマケに禿頭な酒場の主人に下らない世間話を一方的に振り続ける変な男を、給仕の際に時折眺めていた女は、一通り給仕をし終えたのか、厨房へ戻る前、ふと興味深そうに覗き込んできた。
まだ大人の女というよりも、純真な少女のような様が実に魅力的であり

「――おっ?一息ってところか?何…キミがあんまりにも可愛いんで紹介してくれって話をしていた所さね。どうだい?今夜仕事が終わったらオニイサンと一杯…」

胡散臭さ全開な台詞を堂々と言ってしまうのがこの男なのだ。片腕は女の背を伝いヒラリと給仕服のスカートの上臀部を掌で摩り感触を楽しんでおり

「ッ!?な、何するんですか!エッチ!」

と、頬を朱に染めた女は見事な一閃で利き手を振り抜き男の頬を張り倒し、小走りで厨房の中へ姿を消した。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にリゼットさんが現れました。
リゼット > 「……誰か、その子を捕まえて!!」

酒場に、場違いな、凛とした女の声が響き渡る。……いつの間にか、息を切らして若干消耗した様子の女が、店の出入り口に立っていた。
肩を上下させ、しんどそうにしながらも、彼女の視線はある場所に定まっている。――店内に、黒猫が一匹、入り込んでいる。彼女が言う「その子」とはつまり、黒猫を指しているようで、猫の口元には、臙脂色のリボンタイが。

「……あなたには似合わないし、私のお気に入りなんだから、返しなさいよ!!」

彼女は、店内まで踏み込み、迫るような足取りで黒猫を追い詰めようとするが、やつは素早く逃げ回るし、犬と違って人の言うことも聞きやしない。

アルフレイド > 張り倒された頬の熱を掌で擦りながらカウンターテーブルの上突っ伏した男。酒は美味いはずなのに心に沁みるのは何故だろうかと、誰にでもなく問いかける。

だが、その無意味な自問自答は突如隠れ家的なこの酒場に響き渡った。

「な、な?なんだ?女ァ?」
身体ごと振り向いた視線の先には、どうやらその声の主の菫色の女と、野郎共の合間を縫うように逃げ回る黒い影。少し酩酊した視界だが、意識を集中すれば双眸には

「……んー…?猫、か…?それに…なんか、咥えて、る…?」

日頃から磨き続けた集中力と視線は、すばやく逃げ惑う黒猫の姿を捉えた。男の足元やテーブルの上、飛び跳ね潜り逃げる猫は男の方へと向ってきていた。
普通に捕まえようとすれば逃げられるだろうが、男はテーブルの上飛び跳ねた猫の肢体に意識を集中させた。
着地した脚の向く先、ごく僅かな自重の移動、猫科の夜に輝く瞳の先――それらを見極めて

「――やれやれ…かわい子ちゃんに振られた後は猫、かよッ!」

男は告ぎ飛び跳ねようとする黒猫へと椅子から立ち上がると、飛び掛った。

リゼット > 別に説明をせずとも、周囲は既に、察しが付いているかも知れないが。女の息が乱れていたのは、ここに来るまで散々、この泥棒猫を追い掛け回してきたせいだろう。……ただでさえ、争い事が嫌いな彼女のことだ。猫相手に魔法を使って、「足止めをしよう」という発想は持てなかったんだろう。怪我をさせるかも知れない以前に、魔法を向けること自体が、躊躇われて。

「……ご、ご迷惑お掛けして、すいません……!!」

少し息が落ち着いてきた頃。口で謝り、頭も下げながら、店内の人たちに謝意を示す。……とは言っても、彼女と黒猫を面白そうに眺めている客が大半だったか、笑みを浮かべている者が多く、彼女に対する咎めの声はほとんど聞こえてこなかった。

「――こら! 私以外の人にも、やんちゃしないでちょうだい!!」

謝罪をとりあえず終えると、本題の猫へ意識を戻すが……客の一人であるアルフレイドの近くを、飛んだり跳ねたりしているではないか。彼に対して、いかにも「申し訳ない」と言ったふうに小さく頭を下げる。……どうしたものかと考えあぐねていると、彼女の視界に、彼と黒猫の衝突シーンが飛び込んできた。――彼は、捕まえたか?

アルフレイド > 周りの客から見れば、男は先ほどの一件で自棄になって飛び出したようにも見えるかも知れない。

が、あわや衝突するようにも見えた猫は、飛び跳ねた先の宙で逃げる事出来ず、男の伸ばした両腕の中で抱きかかえられ――最後は尻から見事とは言えない着地をして、やんちゃな黒猫をその手で取り押さえた。

「ッ――!、ッてぇ~…ケ、ケツが…。」

両腕が塞がって擦る事適わないが、とりあえず着地の衝撃の感想一つ零す。

――しかし彼女も述べていたこの黒猫のやんちゃっぷりは、捕まった後で素直に大人しくなる筈は無く、離せと意思表示のように男のコートの上より腕に鋭い爪を突き立て、ガリガリと捕縛者への反抗を示していた。

「うぉッ!チョッ…爪立てんなッ!って、お、お、お嬢さん!?早くこの子何とかしてくれー!」

男の双眸は本気で助けを求めるように彼女へと向けられた。その視線に映る姿はどこぞの貴族様だろうか。といった印象を受け取った。

リゼット > 彼女からすれば、彼の行動は自分に対する助け舟に見えていた。――こちらが迷惑を掛けた上で、助けてくれるなんて。そんな思いに、彼女の彼に対する視線は、酷く穏やかなものになるが……周囲の客からすれば、その様子がおかしいようで。中には、含み笑いを漏らす者もいた。

「!? ……大丈夫ですか!」

とうとう、泥棒猫が捕獲されたことは喜ばしかったのだが、彼が盛大な尻餅を付いたことや、件の黒猫から追加攻撃をお見舞いされていることは、見逃せず。思わず、大きな声を上げて駆け寄る。

「――何とかしたいけれども、私の飼い猫でもないし……ん?」

彼女が宥めたところで、このやんちゃ猫が大人しくなるわけがない。下手に手を出して、自分も彼みたいに引っ掻かれたくないし……どうしたものかとおろおろしていると、ふと、あることに気が付いた。――猫の口元に、何も、ない。

「……あった」

素早く周囲を見渡すと、彼と猫の付近に、例のリボンタイが落ちていた。逃げ回る最中に、口から離してしまったようだ。――それを、拾い上げると。

「もうその子、離して大丈夫です!」

短く素早く、彼にそう告げた。これ以上、彼の体に引っ掻き傷を増やしたくない。

アルフレイド > 戦場でも纏う革のコートなら猫の爪位で裂ける事は無いし、猫にしてみれば良い爪研ぎの相手にも見えるか。
順調にコートと皮膚に引っ掻き傷を増やしながら捕まえていると、「離して良い」と彼女は告げた。――この猫が何を咥えていたかまでは確認できなかったが、これ以上生傷増やすのはゴメンと、黒猫を抱き押さえていた両腕の力を緩めれば、飛び出していく黒猫。

「イテテ――ッまぁ…なんか分からんが、とりあえず…お嬢さんの持ち物取り返せたみたい、だな?」

ゆるり、片腕をついて尻餅していた床から立ち上がり、彼女の正面へと立ちつつ問題は解決したかと問いを向けた。

リゼット > ぴゅーっと、風のように走り去っていく猫に、思うことは「たくさん」あったが。……視線はすぐ、猫から彼へと修正される。優先順位の問題。当然の流れ。

「……お召し物が。私のせいで、要らぬ怪我までされて」

再び、謝罪の言葉が口から漏れそうになったが、相手の問い掛けによって、それはいったん、中断される。――泥棒猫から取り返した、件のリボンタイを彼に見せると、彼女は柔らかく微笑を浮かべる。

「はい。おかげさまで。ありがとうございます……それにしても」

失礼にならない程度を心掛けて、彼を見遣る。……正確には、やんちゃ猫が彼にもたらした損害を。そして、彼女は眉を顰める。

「くつろがれていたでしょうところを、こんな……本当にすいません。――私、あなたに何をすれば、あなたにとって、『割りに合う』のかしら」

要は、相手に見合ったお礼と詫びがしたいわけだ、彼女は。申し訳なさそうに、まっすぐ相手を見ながら、彼の返答を待つ。

アルフレイド > 泥棒猫の盗んでいた物――彼女が見せてくれたリボンタイと柔らかな微笑み。男の瞳には後者の方がより強く焼きつくのは仕方の無い事か。猫のせいで引っ掻き回されたが、良く見れば、華美過ぎずけれど、どこか洗練された華やかさを持つ女性だと、素直にその容姿に見惚れてしまい

「……あぁ、気にするなって。元々こいつも年季物だったんだし、良い感じに味わいが出たって思えばさ。」

使い込んだコートに更に年季感が出たと思えば気にする必要は無いとヒラリ、右手は左右に振っての意思表示。
が、まぁ彼女の申し出をすべて断るのも気持ち的に複雑だろうと思えば、ふと先ほど飲んでいたジョッキに視線を向け、再度彼女へと双眸は向き

「……っと、それじゃお嬢さん。軽く1杯だけ、一緒に飲んでもらっても構わないか?ここ最近女性と飲む機会に恵まれて無くてな…。」

と、僅かに眉を潜め苦笑を浮かべながら今宵のお相手へのお誘いの言葉を彼女へと述べた。――今宵男は美人とのお酒を楽しめたのか、それはまた別のお話で――

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からアルフレイドさんが去りました。
リゼット > 見せ終えたリボンタイが、本来の場所へすぐ、戻ることはない。……猫が銜えて走り回ったものだから、それは縒れたり傷んだり汚れたりしていた。どうしても、元の首元へと、付ける気になれない。――まあ、少なくとも、「取り戻せて良かった」と思っているし、目の前の彼には、感謝しているのだが。

「……寛大な方」

感銘を受けたような顔して、静かにそうひと言、言葉にする。相手や周囲の客からすれば、彼女の反応は大げさに見えるかも知れないが、彼女は、彼とは真逆の言動を取るような人種もたくさん見てきている。それを配慮すると、彼女の反応は、「妥当」と言えなくもない。

「……あなたみたいな殿方に、『そんなこと』もありますの?」

控えめに、意外そうな表情を彼女は浮かべる。「そんなこと」とはもちろん、ご一緒する異性がいないことについてだ。彼女の言葉を聞いて、笑いを堪え切れていない客もいる。彼女からすれば、すっかり彼は「いい人」だが、この酒場での「少し前の出来事」を知っている先客たちからすれば、自分たちの認識と彼女の認識のギャップがおかしくてしょうがないのだろう。

リゼット > 客たちの笑い声は少しに気になったが、「どうせアルコールが回って、陽気になっているだけだろう」と彼女は受け流すことにした。――そして、もちろん。彼女が、相手の誘いを断ることもなく。

「――私でよければ、喜んで」

自然と、彼女の顔に笑みが浮かぶ。少しでも、相手に返せるものがあることに。……内心、「そんなことでいいのかしら」と、思わなくもなかったが、相手の隣に座る頃には、そんな考えは頭の隅へと追いやっていた。控えめな態度も、度が過ぎればかえって無礼だからだ。

「……そういえば。ほっぺたの片方が、赤い気が」

雑談の中。何気なく、何も知らない彼女が「それ」について触れてくる。――さて、彼はどういう受け答えをしたのだろうか。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からリゼットさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 酒場」にロゼッタさんが現れました。
ロゼッタ > (間接照明でぼんやりと照らされる店内。いくつかのテーブルは数人の客で埋まっており、各々小声で話しつつ酒を酌み交わしている。いわゆる談笑と呼ばれる明朗な雰囲気はなく、誰も彼もが腹に一物を持っていそうな表情で、アルコールを摂取していた。自分以外に客のいないカウンターで、悠々ワインを傾ける。今日はボトル・キープしていた最高級品のこいつと時を過ごすに相応しい。久々に良い気分なのだ。)

そこで私は隠していたエースを出したのさ。あいつらの顔と言ったら……
騙されているとも気づかずに、…ふふ。笑いをこらえるのに必死だったよ。

(無感情のマスターを相手に、先程大勝したポーカーの試合について語り続ける。火照った頬は怪しく歪み、よく回る舌は得意げにイカサマの種明かしをしていた。誰が聞いているかも分からないのに、酔いのせいか饒舌は止まらない。)

ロゼッタ > おつむの足りない馬鹿共が相手で助かったね。おかげで独り勝ち、ボロ儲けさ。

(試合相手は皆、身ぐるみ剥がされて地下の娼館送りになった。ザマァミロ。調子に乗った小金持ち共が絶望する様子は、見ていて気分が良い。ワインの入ったグラスを照明に翳し、うっとりと笑みながら酩酊を楽しむ。―――ふと、いつもは表情をほとんど動かさないマスターの顔が、苦く濁っているのに気付き。眉を下げ、肩を竦める。)

誰かに聞かれたとして、そいつに何が出来る?
もう勝負は終わっているんだ。咎められたらそう言って突っぱねれば良い。
第一、騙される方が悪いのだからな。

(罪に問われることはないと自信満々に語り、ワインの芳醇な香りに目を細めた。ギャンブルでボロ勝ちした後のワインは美味い。たとえそれがイカサマだとしても。…一種の戦略だ。)

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 酒場」にエルレストベーネさんが現れました。
エルレストベーネ > (酒場に一人
絶世の美女ともいうべき、白い騎士然とした少女が現れる
誰に目を向けるでもなく、カウンターに颯爽と腰掛けるその動作までもが美しい

出で立ちは魔族らしいが故に周囲の者は手を出すでもない
ただその視線のみを向けるだけである

マスターに最も上等な酒を頼むとその長い銀糸のかき上げた)

ロゼッタ > カジノを経営しているとね、分かるんだよ。
如何にして、どのタイミングでワザを使えばバレないか――― ふふ。

(囁くような笑い声。上機嫌な語り口は暫し続くだろう。ボトルの半分程ワインを消費したところで、カウンターの少し離れた席に誰かが座る気配を感じ、酩酊によってとろけた視線をそちらに向けたら、)

………――― 。

(言葉を失った。ついでに酔いも覚めかけた。滅多にお目に掛かれないほどの美女がいたから。周囲も洗礼され尽くした雰囲気に圧倒され、視線を吸い寄せられている。 自分は視線を正面に戻し、小さく咳払いして―― )

此処に女性が来るのは珍しいことだ。 なぁ、マスター。

(マスター、と呼びかけてはいるが、明らかにカウンターの彼女を意識した物言いで)

エルレストベーネ > ……。

(その性質上、視線を向けられれば気づく
明らかに感情の動きがわかる
人形故に、理解は出来るのだ……己がそれを感じることが出来ないだけで

流し目で一瞥するように微笑を浮かべると、グラスを傾ける様も絵になるほどに美しい
その身なり、装備からして、どう見ても高級そうであり、またその装備に傷がないのも独特である
だというのに着慣れている様からみてもおろしたて、というわけでもなさそうだ

女の動きはすべて、流れるようで美しかった)

ロゼッタ > (……―――反応が薄い。茶化すような色味を込めて言葉を放ったのに、女性からのリアクションはそよ風のような微笑だけ。不可思議に思い、不自然にならない程度の横目で彼女を見る。 所作ひとつひとつが嫋やかで、優美な絵画からそのまま出てきたような身なりは、…まるで作り物。しかし確かな存在感は生命の躍動を思わせる。 彼女は何なのだろう。 ふ、と鼻を鳴らし、カウンターを指で小突いてマスターを呼ぶ。)

あのボトルを開けてくれ。グラスはふたつ、彼女の分もね。

(マスターは眉一つ動かさず奥へと去って行った。滑るように彼女の隣へ腰を移し、今度は遠慮なくじろじろとその姿を眺めようか。)

……… 本当に物珍しいな。連れはいないのか?

エルレストベーネ > ……ええ
一人だわ?

(話しかけてくるなら良し
そうでないなら、わざわざ相手してあげることもない

誘いになら乗ってもいいが此方からへりくだってやる必要もない
もっとも、彼女にしてみれば答えをよこしてくれるなら誰でもいい、というのはあるのだが
それでも答えを持っていそうな相手は選ぶべきだ

少なくとも、話しかけてこないような相手でなければ此方から声をかける必要はあまりない
意気地も度胸もないのであれば、おそらくは資格もないのだから

少女は、その赤い瞳を僅かに細めると、ようこそ、というような体で当たり前のように微笑んだ
まるで、どこかで会ったかしら? とでも言うように)