2022/12/17 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場 観客席」にクレス・ローベルクさんが現れました。
■クレス・ローベルク > 試合場の流血で盛り上がる観客席の中に。
青い闘牛士服の男がいた。
彼は、他の観客の様に騒いだりはせず、冷徹な視線を試合場に注いでいた。
「(……これは、勝負が決まったかな)」
試合場で行われている、女戦士と魔術師の戦闘。
一見すると、魔術師の方が優勢に見えるが、良く見ると女戦士の方は一定以上の距離を踏み込んできていない。
魔術師の方に隠し玉が無いかどうかを、冷静に探っている。
その上で、マナの動きを読んで、攻撃を先読みしている。
「うーん。犯される所を見たかったけど、まあ仕方ないね。
対戦する日を楽しみに待つとしよう」
と呟きつつ、男は先の見えている試合から目を切り、周囲の観客席を見やる。
特に理由はないが、これ以上戦闘を見ても仕方ないという気持ちからだった。
■クレス・ローベルク > 次の試合が始まり、観客が入れ替わるが、男はその場に座っている。
剣闘士は、基本的に全ての試合をタダで見れる。
今日は完全オフの日なので、全試合見る心づもりだ。
「まあ、主目的は研究だから、仕事と言えば仕事なんだけどね……」
休みの日も仕事。
何となく寂しい人生な気がするが、普段から遊び惚けているので、偶には真面目な期間があっても良いだろう。
次の試合は、観客からの飛び入り受け入れの試合と聞いているが……
「(まあ、気が向いたら出るのも良いかな……)」
程度に考えていた。
休みなのは前提だが、偶には、完全に客として試合に出るのも良い。
試合場に出てくる、対戦相手の顔を見た後で決めても良いだろう、と。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場 観客席」からクレス・ローベルクさんが去りました。