2022/07/11 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 夏の遠い青空の下、剣闘士クレス・ローベルクが試合場に入場する。
この真夏に分厚い闘牛士服を着ていて、実際汗をかいてはいるものの、全く気にした素振りも無い。
にこにこと柔らかい、それでいて何処か胡散臭い笑みを浮かべつつ、相手を待っている。

「(それにしても……久々にこのイベントに出るな……)」

そう言って、試合場の片隅に視線を移すと、そこにいるのは何名かの奴隷だ。
男女ともに見目麗しく、程度の差はあれど着飾っている。
中には、貴族王族っぽい所作の奴隷もいるが……そこは下っ端の剣闘士がどうこう言えるものではない。
肝心なのは、彼らが此処にいる理由だ。

「(剣闘士に勝てば、賞品として奴隷を与える……か)」

定期開催こそされていないものの、根強いファンがいるイベントだ。
同胞のミレーを解放しようと言うもの、何らかの理由で友人や家族が奴隷になったので救い出したいというもの、単に奴隷が欲しいもの。
金目当ての常連とはまた毛並みの違う選手が来る事が多いので、目先も変わる。
まあ、その分、選手も必死に戦うので、クレスとしては苦労するの一言なのだが……。

「まあ、給料もらってる以上はね」

そう呟いて、対戦相手を待つ事にするクレスであった。

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にクレス・ローベルクさんが現れました。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からクレス・ローベルクさんが去りました。