2022/07/06 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場 観客席」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 青い闘牛士服の剣闘士、クレス・ローベルクは普段、観戦をしない。
闘技場での記録媒体は参考として購入するが、観客として闘技を見るという事はしない。

だが、今日は違った。
彼は闘技場の一番最前列の席で、試合を見守っていた。
それも、楽しむのではなく、どちらかというと歯痒いような表情で、

「ああ、クソ!そこはそうじゃないだろ。
そこは避けるんじゃなくて受けろ。そんな力乗ってないんだから
ああ、やっぱり追撃されてる。あーあーあー……もう……!」

イライラするように、貧乏ゆすりする男。
彼にしては珍しいが、それも仕方ない。
今日は、彼に親しい後輩のデビュー日なのだ。
別に非常という訳ではないのだ。面倒を見た後輩のデビュー戦ぐらいは、彼とて見に来る。

「ああ、負けたかあ……はぁ……」

溜息をつく男。デビュー戦は慣例的に、一枚のチケットで二試合分見れるが。
既に目当ての後輩が居ないので、彼としては残りの試合は暇なだけの時間だ。
別に途中で抜ける分には問題ないが……それも勿体ないので、何となく彼は席に座っていた。

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場 観客席」からクレス・ローベルクさんが去りました。