2020/10/07 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 『ダイラス全ゼロ人のクレスファンの方、長らくおまたせしました!
クレス・ローベルク選手、長い休養期間を超えて、遂にこの闘技場に舞い戻りました――ッ!』

しーん。
扉が開き、入場する男を痛いほどの静寂が包んだ。
試合場の中央まで歩いた男は、そこできょろきょろと周囲を見渡し、叫んだ。

「うぉぉぉい!それはねえだろ!?ほら、何時もの歓声!この際罵声でもいいから!」

次の瞬間、遠慮のない笑いが来た。
爆笑というか、明らかな失笑と言った感じの嫌な笑い方だった。
畜生、これ絶対仕込みだろ……と呟きつつ、闘技場の土を蹴ってから、上を仰ぎ、

「おーい、実況!もう良いからさっさと進めてくれ!
どうせ、連中俺のボコられれっぷりにしか興味ねえんだし!
そうはいかねえけどな……!登板初試合から勝って、観客たちをがっかりさせてやる……!」

と言えば、実況の方も心得た様に進行する。
事前に、観客向けに注意事項の確認などした上で、

『それでは、今日の興行試合のお相手をご紹介しましょう!
今日の対戦相手は――こちらっ!』

クレス・ローベルク > ――試合が始まる
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からクレス・ローベルクさんが去りました。