2020/07/30 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場 観客席」にクレス・ローベルクさんが現れました。
■クレス・ローベルク > 闘技場の人と人が擦れ合う熱気の中、青い闘牛士服の男が混ざっていた。
熱に浮かされ野次や怒声を飛ばす周囲と違い、男は静かに試合を眺めていた。
時折、男が剣闘士である事に気付いて指を指したりする者もいるが、サインなどは求められていない――男は、基本的に悪役の役どころが多いが故に、そういう人気のとり方はしていないからだ。
「あっつー……。魔導機械で冷やしてるはずなんだけどなー」
襟を扇いで少しでも涼しくなろうとしているが、その効果はあまりに薄く。
隣の席がまだ空いているので、暑くはあっても窮屈でないのは救かるが。
男は仕方なく、目の前でもうすぐ始まるであろう試合の観戦に備えていた。
今日は、休日。
男は試合の研究のため、そして男の個人的な趣味のために、今日何試合か分のチケットを取って、此処に来ていた。
「次の試合は、対戦カードが分からない奴か。さて、どんなのが来るか楽しみだな」