2020/07/20 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 闘技場は、今日も煩すぎる程に盛況である。
青い剣闘士クレスは、その雑音の中、次の試合が始まるのを待っていた。
今日は、既に二回ほど、試合を終わらせている――普段なら、一日の試合数は一回か、多くて二回で抑えているのだが。

「(最近は、ミレーの奴隷の数が減ったからな……)」

闘技場でも多く使われるミレー族は、現在需要の加速と供給の減少で、それなりに値が上がっている。前者は魔導兵器のエネルギー源として、後者は要塞都市の閉鎖に伴って――だ。
そうなると、試合数を稼ぐためには、男のような囲い込まれた選手を使い回さざるをえない、ということだ。

「(断っても良かったんだけど――あっちの都合も解るからなあ)」

あくまで怪我をしない程度に、融通を効かせよう。
そんな訳で、男は今回三回目の戦いに挑む。
一回目、二回目の敵は強かったものの、回復魔法で疲労や傷がほぼ癒える程度の相手だったが、

「(三回目は、流石に運営も強いカードを入れてくるかもな……)」

そうこうしている間に、試合開始のアナウンスが流れてくる。
思考を試合モードに切り替えて、今日の対戦相手を待つ。

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > ――試合が始まる
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からクレス・ローベルクさんが去りました。