2020/05/16 のログ
■黒須 > 「ッ!!」
(脚に注射器が突き刺さる。
そのまま、中に入っている媚薬が注入され、中に入り込んでくる。
体に成分が浸透しては痛みが薄くなってくる。
そのまま、脚に違和感を覚える。
このままでは足を折られてしまう。このままなら。)
「…テメェにも意地があるなら、こっちだって同様だ…!」
(そう言うと、地面に付けていた手の周りから衝撃波ができる。
倒れている体勢から腕だけの力を使い、思い自分の上半身を浮かばせたのだった。
地面に接することで力が入るも、空中に浮かんだため、力は旨く入れれず、折るのもこんなになるだろう。)
「元でも最強の名を背負ってんだ…めんどくせぇから…守らせろやぁ!!」
(そう言うと、空中に居るままサマーソルトの様に一回転をし、足を振り下ろす。
遠心力の加わった強力な地面の叩き付けを行い、クレスの背骨に大きなダメージを与えようとした。)
■クレス・ローベルク > 「デタラメすぎんだろその腕力……!」
成人男性二人分の体重を背負って腕から跳ぶとか、なんかの冗談だと真剣に思う。
空中でぐるんと一回転して、地面に叩きつけられんとする我が身。
とはいえ、まだ逆転の余地が、
「ないんだよなー……これが」
流石に無理。
っていうか、いよいよ血が流れ過ぎて頭がくらっくらだ。
この上ダメージを食らったら、幾らなんでも戦闘不能だ。
「……まあ、だから、せめて」
自分の勝ちは諦めた。
だが、まだ引き分けの余地はある。
薬は入っているのだ。まだ、激痛によって気絶させる手筋は、残っているのだ。
腕で黒須の腿の部分を固定。脚を絡ませて、黒須の脚を上から持ち上げるようにする。
これで、着地の勢いで黒須の脚は折れる。まあ、自分の脚ももろともなのだが。
「悪いが、俺は面倒見がいい男なんでね、
最後の最後まで、君の面倒を見させ……」
軽口は、激痛と共に断絶する。
着地の衝撃で、男の全身に衝撃が走ると同時、その意識ごと。
その事実を以て、男の勝ちは消失した。
後は、引き分けか、負けかのみである。
■黒須 > 「こちとら、ガキの頃から死ぬ気で鍛えてんだよ!!」
(成人男性ではあるが、黒須の体重はそれ以上ある。
人間の時の姿は平均より上だが、獣人の姿は筋肉量と毛皮によって、より一層重い体となっている。)
「オラぁ!くたばれ!!」
(怒号と共にクレスをそのまま地面に強く叩きつけた。
その衝撃と同時に自分の脚は俺はしなくとも、ヒビは入ってしまった。
気絶するクレスを傍に、足を解いてそのままゆっくりと立ち上がる。)
「…チッ、めんどくせぇんだよ…馬鹿野郎…。」
(悪態付いた顔と文句を呟きながら何事もないかの様に立っていると、観客から大きな声援が響いた。
アナウンスも黒須を称えるようなことを叫び、すぐさまスタッフがクレスを運ぼうとする。)
「次は…もっと、軽い相手が良いな…。」
(その場を後にしようと出口に向かおうとする。
その背後は何事もなかったような綺麗な歩みだった。
しかし、足から来る激痛は媚薬におって快楽に変わり、持ち前の我慢強さ故にほぼ無い様にした。
貧民地区最強、その名を背負うがあまり、傷一つ付けない戦い方を強いられている。
だからこそ、彼は心底思った。めんどくせぇと)
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」から黒須さんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場 懲罰試合」にクレス・ローベルクさんが現れました。
■クレス・ローベルク > 『何時もは奴隷を虐げ、挑戦者の武器だの杖だの奪い!卑怯卑劣と罵られる闘技場の剣闘士も、今日だけは別!
正義執行、懲罰試合の開演だ――!』
わああああああ、と湧く観客たち。
まだ、始まったばかりの試合形式だけあって、観客たちの関心も高い。
『ルールは、通常の試合と変わりません。
但し、送られてくるのは、国から送られてくる犯罪者固定!
勝てば無罪放免、或いは減罰ですが、負ければ大観衆の前で犯される!
つまり――この試合は法の正義を執行するための、崇高な試合なのです!』
おおおおおお、と湧く観客たち。
尤も、彼らも本気で崇高な試合だの何だのと信じてる訳ではない。
だが、『罪を犯した人間が侵されるのを、罪悪感無しで見ることができる』というシチュエーションに興奮しているだけだ。
試合場に立つ青い剣闘士の男も、程度は低いが例外ではない。
尤も、男の場合、そもそも可愛い女性であれば誰であれ犯す事に抵抗はないが。
「(そういや、捕まった魔族とかも来るんかね、この試合。
まあ、魔族でも対応はできるから良いんだけどさ)」
などと考えている間に、アナウンサーの前口上が終わり、試合場の門が開く。
さて、今日の相手は―― (05/16-10:51:07)
■クレス・ローベルク > ――試合が始まる
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場 懲罰試合」からクレス・ローベルクさんが去りました。