2020/04/12 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にクレハ・ミズホさんが現れました。
クレハ・ミズホ > 闘技場所属の姫騎士であるクレハは、こうして舞台に定期的に上がる。お金のためと、種を得るためだ。
といっても強い種が欲しいので、自分に負けるような男の種は不要である。
自分を打倒し、犯すような男の種こそ欲していた。

興行側とも利害が一致しているので、基本的には強い相手に当たることが多い。

「さて、今日はどんな人が出てくるかしらね」

観客に手を振り、サービスをしながら、相手が出てくるの待つ。
それなりの頻度で参加し、無様に負けて犯されるクレハは、負ける女性剣闘士として、かなり人気があった。
今回も観客の入りはかなり良い。

相手が誰か、あらかじめわかっていることもあれば、今回のようにわからないという場合も少なくない。
基本的に参加者は飛び入りが多いからだ。
その中で強そうな相手を選んでくれているのだろう。
期待しながら、相手が来るのを待ち続ける。

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にアルファさんが現れました。
アルファ > 歓声を受ける姫騎士の前方に鉄柵が開き、中から黒尽くめの男が出てくる。
何も持たぬ手で姫騎士に送られた声援を自分のもののように両手をあげて受け止めて。

「へぇ、君が相手なのか」

鎧もプレートもない軽い体は遠慮も警戒もなく近寄って爪先から天辺まで舐め回した。
とても姫騎士が期待するような強そうに見えない相手。
だが瞳だけは不敵に薄く赤い色に輝いていた。

アルファ > その後姫騎士と半妖が戦った行方は彼らを見守った観衆しか知らぬところとなった。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からアルファさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からクレハ・ミズホさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 『さあ、今日も始まりました!アケローン闘技場、興行試合!今日の剣闘士は――』

今日もまた、戦いが始まる。
青い闘牛士服の剣闘士は、ファンサービスとして簡単な演武を行いつつ、今日の対戦相手に思いを馳せる。
今日の試合は、興行試合。一戦で賞金が手に入るので、冒険者や腕に覚えのある傭兵などが、手頃な小金稼ぎとして参加してくる事が多い。
勿論、偶には犯されたりするのを前提として、奴隷などがやってくる事もあるわけだが……

「(ま、そんな期待はしない方が良いね。大体裏切られる)」

『さあ、それでは始めましょう!今日の試合は――こちら!』

そして、今日の選手が入場する――!

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にシルクさんが現れました。
シルク > 『エルフの少女!シルク=ヴェーユッ!』

そんな司会の派手な声と、闘技場の入口にあたる鉄の扉の開く音が重なる。

「う、わわわ...すっごく沢山観客がいる...緊張するなぁ...」

エルフが珍しいのか、子供なのが珍しいのか、それとも女が参加するのが珍しいのか、私には分からない。けれど、観客のどよめきと視線を身体中に浴びて、私の緊張は増すばかりだ。
見世物だから、といつも身につけているフードも取り上げられ、なんだか気恥しさもある。

呟きながら私の対戦相手であろう男の対面まで歩き、腰のベルトから2本の短剣を取り出して。

「知ってるだろうけど、私、シルク。お兄さんはクレス、だよね。私、お金が欲しいだけだからさ、お手柔らかにね。」

クレス・ローベルク > 扉から出てきたのは、子供の様な体躯の、長耳の女性。
一見すると場違いだが――しかし、相手は長命の代名詞とも言えるエルフである。
一応、今回は割と珍しく対戦相手の事を事前に聞いていた男は、特にそれについては触れずに、彼女が試合場中央まで来るのを待って、

「まあ、俺も無駄に傷ついたり傷つけたりするのは嫌いだからね。
お互い、怪我のない様に、フェアプレーで戦おう」

と、声をかける。
勿論、この男にとっての『怪我のないようにする戦い』は『フェアプレー』とは言い難いものなのだが――しかし、それを彼女が知っているかは解らない。
実際、その様な情報を聞いていなければ、ころりと騙されそうな微笑を浮かべつつ、男は剣を抜いて中腰に構える。

「俺は女性相手には一撃だけ譲ると決めてるんだ。
だから、まずは一撃、打っておいで。躱したり防御はするが、カウンターはしないからさ」

と言って、彼女の反応を待つ。

シルク > 「痛いのは私もやだよ。でも、全力でね。受付のお姉さんも『見世物なのは分かってね』って言ってたしさ。

わあ、お兄さん、しんしてき、ってやつ?それじゃ、遠慮なく行、く、ねっ!」

そう言いながら、私は駆け出し、右短剣を掲げながら飛び掛り、短剣を振り下ろす。
が、私の飛び掛った場所は彼の間合いのギリギリ外。フェイントだ。
私の短剣は地面に突き刺さり...しかし、その突き刺さった短剣を軸に体勢を低くし、回転。低めの回し蹴りをお見舞するっ。

クレス・ローベルク > 「うぉっと!?」

勢いよく振り回された彼女の脚は、男の脚を強かに叩いた。
膝ががくりと曲がり、大きく体勢を崩す。それを庇うかの様に、男は片膝をつく。
試合序盤からのアクロバティックな動きに観客も歓声をあげる、が。

「この動き自体がフェイントなんだな、これが」

片膝をついた分、彼女と男の体長が、概ね合った。
その状態で、男は彼女の首を両腕で、抱きしめる様にロックしようとする。
ロックしたなら、まずは手始めとして、彼女の首筋、うなじを、男の舌でつるりと舐めようとするだろう。

シルク > 大抵の者は予想外の動きに怯むであろう。私はその隙に離脱をするつもりであった。
現に、クレスは私の回し蹴りによって片膝を付き、私へ向かって手を...伸ばし!?

「えぅっ!?や、離し、ひゃあぁぁっ!?」

首を掴まれれば、彼の言葉を思い出す。『傷つけたりはしない』と。まさか、傷はつけないけれど私の首を締めるつもりなんじゃ...。
そんな予想は、良いのか悪いのか、首筋に走るゾワゾワと擽ったい感覚に裏切らることに。

「ちょ、ちょっと、何して...ひうぅっ!」

距離が近すぎて短剣を振るえない。私の首筋を舐める彼の顔面に肘鉄をお見舞いしようとするけれど、擽ったさのせいで上手く力が入らない。

クレス・ローベルク > 「じゅるる……」

ぺちゃ、ぺちゃとわざと音を立てて、下品にその小さな首を嬲る男。
まかり間違うと短剣を首に突き立てられる可能性もある愚行だが、しかし身体を寄せて短剣を振るえる距離に、彼女が逃げられないようにしている。
その上で、今度は腕の位置を変える。右手を彼女の背にまわして抱きとめる様にし、反対の手を彼女の尻に、

「大勢の前でこんな事をされるのは、エルフの子でも初めてかな?
ほらほら、早く脱出しないと、ずっとセクハラされ続けちゃうよー?」

もみもみと、彼女の身体の柔らかさを図る様に優しく揉みしだく男。
とんだセクハラ親父だが、闘技場の主に男連中は声を挙げて応援している。
尤も、試合はまだ序盤。彼女が力を込めて抵抗すれば、あっさり振り払われてしまうつもりではいるのだが。

シルク > 「うわわわ...ひっ!」

今度はお尻を鷲掴みにされれば、背すじがぴん、とのびる。観客の歓声が聞こえれば、思わず観客の方へと顔を向けて。皆、私がセクハラされて喜んでいる様子を見れば急速に顔が熱くなるのが感じられて。

「いい加減に、し、ひゃっ!してっ、てばぁっ!」

短剣の持ち手を変えて、彼の肩目掛けて短剣の柄で思い切り小突く。直撃するならば拘束は緩むだろうし、直撃せずとも回避のためには肩を動かさねばならず、いずれにしても私への拘束は緩むだろうと。

クレス・ローベルク > 「あいだっ!」

短剣の柄で思い切り殴られれば、がくん、と背中を抱きとめていた腕が下る。
てっきり、身体を振ったりして抵抗するのかと思っていた所にこれは、結構キいた。
彼女を抱きとめていた力も緩んでいるので、今のうちに脱出は出来るだろう。

「あいたた……中々やるね。
でも、今の反応、性的な事には耐性薄いね……?」

にやり、としたり顔で彼女の弱点をあげつらう。
実際に、そうであるかは大した問題ではない。
彼女の羞恥心を煽り、彼女に冷静な判断をさせない様にするための、挑発だ。

「さて、次は何をして可愛がってあげようかなあ……」

剣を拾って、余裕綽々と言った表情で彼女に近づいていく男。
その姿は、一見隙だらけにも見えるだろう。

シルク > 「このっ!!」

私を抱く力が弱まった隙に、彼を無理やりつき飛ばそうとして。体格差から、突き飛ばされたのは私の方だけれど、結果距離を取れたから良し、と。

「う、うぅ、もう...クレスお兄さん、勘違いしてるかもしれないけど、私はエルフだけど、見た目だけじゃなくて中身も子供なんだから...そーゆーこと、経験無いに決まってるよ...。
えっちなことは大人の人にしてよね。」

なんて、長い耳の先まで真っ赤に染めて、訴える。
今の観客の沸き方をみれば、彼が人気の剣闘士、という理由も分かる。こう訴えた所で辞める気はないだろう。

「あーもー!ちゃんと戦ってよぉっ!」

なんて言いながら、近付いてくる彼に対して構え。しかし再び捕縛されるのは勘弁だ。
握った短剣に魔力を込めて、腰のツールベルトのポケットに突っ込み。そしてそのポケットから居合抜きのように短剣を素早く振るう。

ベルトのポケットの中にあったのは沢山の、15cm程の針。それを私の磁気魔術で短剣に張りつけ、振り抜いた勢いで針を飛ばすのだ。
ただの素振りにも見えるのは一応のフェイントで、遠距離攻撃のそぶりを見せないためでもある。