2020/04/09 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 『さあ、始まりました。アケローン闘技場興行試合!
こちらは闘技場運営団体が開催する試合となります。
第二試合が終了し、これより最後の試合、剣闘士クレスVS挑戦者の試合となります――!』

わああああ、と歓声をあげる観客たち。
今までの第一、第二試合も、淫靡であったり、或いは野蛮であったり――そういう見どころのある試合であった。
この第三試合はつまるところフィナーレ。そこに注目が集まらない訳がない。

「(まあ、だからこそ俺が出てきた、とそれぐらいは自惚れてもいいよな)」

やられ役としても、責め役としても見栄えがする男は、この闘技場では便利使いされる存在だ。
それ故に良い待遇で試合ができるし、怪我をした際も手厚い保障を受ける事ができる。
ならば、此処は給料分の仕事をする時間だ。
男が気合を入れ直すと同時、アナウンサーの声が試合場に響く。

『さあ、それでは挑戦者の準備も整ったようです!
第三試合――お相手は、こちら!』