2020/02/16 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 夜の闘技場は、今日も大人気である。
満員御礼の客席は、今日も血と色を求めている。
魔導機械の光に照らされた試合場の中では、そんな彼らの欲求に応える為に用意された、剣闘士が一人立っている。

『さあ、始まりました、アケローン闘技場興行試合!
今日の最終戦は、クレス・ローベルクのランダムマッチ!
参加者の皆様は既に対戦カードを知っておられますが、このクレス選手には、その相手を知らせておりません!

楽勝も苦戦も運次第!大海に浮かぶ小舟の様なクレス選手の運命は如何に!?』

などと大げさな煽りで煽り立てるアナウンサーだが、男は苦笑するにとどめた。
こういうのは大げさに言えば言うほど盛り上がるものだし、それに何より全く的を外しているというわけでもないのだ。

「(対戦相手次第で、死ぬ可能性は、常にあるからな)」

とはいえ、それを笑って飲めない者に剣闘士は務まらない。
元より、闘技場で死ぬ可能性は、冒険者が死ぬ可能性よりも小さいのだ――それを思えば、これぐらいのリスクは笑って許せる程度のものだ。

『さあ、それでは今宵、クレス選手と踊るパートナーを改めてご紹介しましょう!
今日の対戦相手は――』

クレス・ローベルク > 「(さて、どんなのが来るかな)」

毎度、この時は緊張する。
対戦相手は、試合を常に大きく左右する。
苦戦、楽勝、互角、セクシャル、バイオレンス、真剣。
全ては、入ってくる者が決めると言っていい。

「(さあて、セクシャルな試合だったら大歓迎だが、最近やってない真剣もアリアリ。バイオレンスはまあ、ちょっと遠慮したいってところだが)」

さて、誰が来るのか。

クレス・ローベルク > ――試合が始まる
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からクレス・ローベルクさんが去りました。